第四話 お義兄様とオネェ様
「…………」
年が近い金髪碧眼の男が2人並んでいる。
一人はおかっぱ、一人は長髪。
_拝啓、親愛なるボス
「………」
様々に並ぶ絢爛豪華の昼食
_昼食って、もっとワイワイして、ファミリーが集まらる最高のものじゃなかったっけ???
「…アンタ…いや、お義兄様…」
流石に中身が変わってるとミリー以外にバレると面倒そうだと、アタシの直感がそう囁いてる。
ミリーは、ほら、脅せばよかったから。
「…なんだ?出来損ない。それと、お義兄様と呼ぶな。出来損ない風情が、この私をそう呼ぶなんて、出過ぎた真似だと思わないのか?」
やれやれと呆れを表すように首を振る。
(ムカつくわねー…ひん剥いて吊るすわよ!!!)
吊るさないでほしい切実に。
「ごめんなさい」
何だっけこいつの名前。
内心首を傾げる。
「…ごめんなさい、お義兄様」
だから!と、どんと机を叩いて立ち上がる。
「お義兄様と呼ぶな!ルル様と呼べ!!」
手を叩くぽん。ルルだ。そーだルルだ。某風邪薬で覚えると覚えやすいかもしれない。
「ルル様、ごめんなさい」
1ミリも思ってない謝罪を口にする。リーンならこうしただろう。
「申し訳ございません、だろ?ほら、早くしろ。私も気が長くないんだ」
にっっこりする。びくっとルルが一歩引いた。少し顔が赤い気がするが…気のせいだろうか?
「ルル様、申し訳、ござ………イマセン…」
屈辱と腹立ちでカタコトだが、言い切った。
「ふん、それでいい」
一度腕を組んで頷いてから、昼食を食べ始める。
ナイフとフォークでステーキを切り、上品に口を運ぶ。
(ムカつくわね。本当に。いろいろと。上品なのもムカつくポイントね)
「…………」
冷めちゃうわ、食べましょ。
会食料理は前に食べたことあるからね、得意よ、こーゆーのは。
「…お前、前は手づかみだったではないか。犬みたいに」
新☆情☆報!初耳よそれ!!
(頭を回すのよ…あーでも、アタシ、頭脳派じゃないのよ…!!!
リーンなら…リーン様なら………)
「ルル様に見合うように、猛勉強したんです…」
はにかむように笑う。
「っ〜〜〜〜〜〜…尊…じゃねぇ…大丈夫か俺…ちげぇ、私」




