第三話 従順な手下とオネェ様
(取り敢えず、アタシが変わったことをこの侍女以外にも宣言しなくちゃね。元々のリーン様と同じようにいじめられたらアタシ、ブチギレて相手をロープでぐるぐる巻きにして窓の外から吊るしちゃうかも…)
うーん、と考える。まぁ、自業自得だからいいのか?
「ま、いっか!」
なにが…?と侍女はこちらを見てくる。
「なんでもないわよ。こっちのこと。あ。そう言えばアンタ名前は?聞いてなかったわね。メイド1号」
メイド1号って…と見てきたので
「なにか?」
えー、端的に言おう、般若だ。
「なんでもないですッ!!」
条件反射でそう言う。
「ん゙ん゙、私は、ミリー。ミリー・マサナです。リーン様」
メイド服をつまんで、優雅にお辞儀。おぉ、異世界という感じがする。
きっちりカーテシーをできるところを見ると、ご令嬢なのかなと思う。
だからと言って、許すわけはない。最推しをいじめた分は返させてもらう。
「ミリーね。これからよろしく。虐められてた分、こき使ってやるから感謝しなさい」
常に上から目線。実際、リーンのほうが上なのだが。
元々の龍ヶ崎の口調なのもある。
「ひ、ひゃい…」
意気消沈、といった感じである。
心なしか、ボブがへにょっとしてる。
「はぁぁ…疲れたわね。無駄に。お腹減ったわ…取り敢えず、今何時よ」
言ってから気づく。この国、日本と同じ時間なのかしら。
「昼時でございます」
ちょっと違いそう…
「昼時ね。やっぱり、アタシのお腹に狂いはなかったわ」
腹時計は完璧。これに従うとしよう。
「さ、行くわよ。戦争の時間だからね」
これはあくまで多分だが、昼時こそ、虐め甲斐がある時間である。
「は、はい…!」
_龍ヶ崎、従順な部下1名確保




