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散る紅葉舞う紅葉  作者: 鴇羽ほたる
12/23

女の子

遅くなりましたすみません。(T ^ T)ラブシーンにまで持ってきたかったのに様々な方々の乱入により予定が狂った(T ^ T)


→忘れてしまったという方のために。


夢を見て誘われるがままに紙芝居を見ていた勇。その紙芝居の中で。


紅葉は村の外に出てはいけないとされ、隠されていました。そんなある日、1人の青年が何者かに襲われ、大怪我を。ケン坊という幼馴染の言う通りに自分の中にある力を使って助けます。(そして疲れて眠ってしまいました。)さて、封印が解けそうな邪神から守るため、ケン坊とその青年、孔雀丸は長老に頼まれて紅葉を城まで連れて行きました。


…ちゃんちゃん

 ***

 ………ここはどこだろう?


 もぞもぞと布団の中から起き出す。


 見たことのない部屋。埋もれてしまいそうなほど厚い布団。眩しいくらい飾られた…戸?用途の分からない可愛らしい木の工芸品…。とにかく知らない所に私はいる。それだけは分かった。


 こういう時は、お面を被っていればもんだ…⁈お面が無い!見つけなきゃ!見つけて早く家に帰らなきゃ!お母さんとお父さんが心配する!お面!お面!でも知らない人の家の中にいる!荒らしちゃ駄目!でも探さなきゃ!



 頭の中がぐちゃぐちゃになってきた。



 ***


 紅葉を寝かせている部屋の前で兄上は座っていた。

 戻ってきた俺を見て、労りの眼差しを向ける。

「ケン坊、父上はなんと?」


 げっそりとした気分で答える。


「『儂の息子同然なのだから堅苦しい言葉使いは禁止だと言っておるだろう。ということで、今日は儂と酒盛りじゃ。良いな?』と。絶対俺、明日二日酔いになるわ。」


 兄上はすっと立って頭を撫でてくれた。


「父上がすまんな。それに。俺の兄上のことでも面倒をかけて。申し訳ない。」


 俺は心労の絶えない兄上を可哀想に思うが。


「まあまあ、兄上、そう気に…」


 あっ。嫌な人が来た。


「おお、孔雀丸。危篤と聞いていたから、もう二度と会えないかと思っていたのだが。黄泉の国の景色はどうだったか?まだ迎えが来ないとは可哀想になぁ…。」


 嫌いだ。嫌いだよ鬼兄上。家を継げないから怒っている。思い通りにならないから当たりたくなる。そんな気持ちは分かるけど、でも。


「ケン坊も気の毒になぁ。本来ならこんなところにいるのは嫌だろうに。」


 ペシリと扇子が頭上に降ってき…


 パンッ



 兄上…?


「ケン坊をいたぶって遊ぶのはやめてくれ。兄上?民を守るのが我々一族の役目ではなかったのですかな?そもそも城主は私だ。ここでは私の命令が絶対なのです。それを、お忘れなきよう。」


 ちっと鬼兄上は舌打ちをした。

 でも、にやりと笑い、去り際の嫌味は忘れないところが流石というか、呆れた。


「言っておくが、化け物は民ではない。駆逐されるべきであるのにこうして仕えさせている。ケン坊、お前さんも化け物だろう?なぁ?孔雀丸、俺はお前の兄だ。正室の子だからとぬくぬく育ってきたうつけが偉いことを言うようになったものだなぁ…。ハハハハハハハッ!」


 しゅたりしゅたりと去っていった。




 …化け…もの………俺は………


「大丈夫か?」


 はた、と現実に戻る。

 見上げれば悔しそうに下唇を噛む兄上がいた。


「兄上…。」


 彼は自嘲気味に呟いた。


「すまんな。ケン坊。俺が力不足なばっかりに。そうだな。ぬくぬくと育ち、周りに迷惑をかけている上に、民を守りきれていない。だがなぁ、ケン坊。俺はお前を本当の兄弟だと思っている。だからさっきの話は聞き流せばいい。気に病むことじゃない。」


 本当に辛いのは目の前にいる彼だろう。


 腹違いとはいえ、血の繋がった唯一の兄にあんなことを言われて。


 昔は仲が良かったと聞いた。そう、後継ぎ問題が出てくるまでは。


 そんなことを考えている俺の頭を兄上は優しく撫でてくれた。


「ケン坊。大丈夫だ。俺は幸せ者だからな。」


 それは彼が彼自身に言い聞かせているようだった。



 ***




「孔雀丸!お母さん聞いたわよ!ここにケン坊と同じくらいの歳で、とんでもなく可愛い小さい子が寝んねしているんでしょう?見せて見せて〜。」


 小さい子狩猟家(ハンター)が現れた。これは…


「母上、ダメです。父上のいらっしゃる部屋にお戻りください。」


 うんうん。そうだそうだ。


「ちゃんと旦那様から事情を聞いたわよ。大丈夫。真っ赤なおめめなんて素敵だわ!私、めちゃんくちゃんに可愛がりたいのよ。ここ、小さい女の子いないんですもの。こんな偶然の良き機会(ラッキーなチャンス)流せるわけないじゃないの。」


「母上っ!」


 スパンッ



「あ…。」


「母上っ!」


「やーん可愛い〜!」



 ただでさえ混乱している紅葉に容赦なく飛びかかる麗しき女性がいた。

あちゃ〜

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