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散る紅葉舞う紅葉  作者: 鴇羽ほたる
11/23

終焉の歯車

時間かかりました。千五百字超えました( ̄▽ ̄)

伏線はその内回収します。

改稿しました。ケン坊、怒らせました。Σ(゜д゜lll)

 ***


「父上には伝えたか?」


「いいえ。兄上が見つからなかったので先に父上に伝えようかと思ったのですが、知らせがきまして。父上が『後でで良いから先に様子を見てきてくれ』とおっしゃったので。」


 項垂れている。次に何を言われるのか分かっているようなので、敢えて言わさせてもらう。


「兄上、おいたは大概に!ちゃんと行き先を伝えて、従者つけてから、城の外に出てください。嘘じゃないことが分かったので尚一層!」


 うぐぐ…と唸っている。さて、トドメだ。上目遣いを心がける。ぐっとどうにか瞳を潤ませて。如何にも弟感を出す。


「兄上が心配なのです。どうか、お願いします。」


 ………………勝ち申したな。



「わ、わかった。次からは気をつける。」



 ***




「そういえば、やけに外が静かではないか?」


 …確かに。俺達があんなに暴れてても誰一人として来ないし、様子を見にすら来ない。そもそも外に村の人、居なかった気が…



 慌ただしく馬の駆ける音が近づいてきた。


 兄上の顔に緊張の色が走る。


 つい、俺も体が強張った。


 ………音は玄関の前で止まった。


「ケン坊!孔雀丸の容態は⁈おお…!危篤と聞いて心配して来たのだが、大丈夫そうだな。よかったよかった。」


「父上⁉︎」


 兄上に似た、でも風格のある人。


 きっと兄上が大きくなったらこんな風な大人になるのだろう。そんな感じだ。


 でも。


 いつも冷静沈着な方なのに。


 普段からは想像できないほど焦っている。


 一生懸命そうじゃない風を装っているけど…忍びの俺には伝わってきてしまう。


 何となく、とても大変なことが起きてしまったのだ、と悟った。


 でも。


 一体、何が…



 オロオロと兄上の姿を上から下まで眺める。

「孔雀丸、怪我は…何処に?」


 尋ねられた彼は温かな眼差しで紅葉を見ながら


「こちらの紅葉殿のお陰で。すっかり大丈夫になりました。」


 上手く誤魔化してくれた。先程伝えておいて助かった。それに呑み込みが早くてありがたい…


「そうか、この子が…。紅目の子か。」


 ………⁉︎


 え…。今…、なんて…。


「驚くなかれ。長老殿に先程聞かされたことの一部だ。」


 はっ⁈


 過去の紅葉の少し寂しげな、諦めたような表情が浮かんだ。


 途端、猛烈に怒りが沸き起こる。


 長老…っ!あのじじいめ!今まで散々隠しとけ隠しとけと耳が痛くなるくらい言い続けてた癖に!


 紅葉のこと、地下に放り込んで、出かけたいと言ったら叱って、俺達には彼女を外に連れ出したら洪水の日に人柱として川に埋めるとか言って脅して!外の人には絶対に秘密にしろとか命令してて!


 そこまでしてた張本人が!掟は守らなきゃならないって嘘だったのかよ!薄々気付いてたけど、都合の良いようにみんなを利用してただけだったのかよ!


 嗚呼。許せない。紅葉のこと、傷つけておいて。たかだか、長老自身の為だけに!


 ギリギリと拳を握る。それを落ち着けとばかりに温かく兄上が包んだ。


 その様子を見て苦々しい顔をしながら、ここからが本題だ、と大殿…父上が一言添えて。


 ――慌てて向き直った。


「息子達よ、一大事だ。今、民が総出で対処に向かっているのだが、、」


 ふつと、怒りを収め、情報を整理する。


 さて、考えられる対処が必要なこととして…さっきの残党がいたのか?


 脳裏に先程襲撃してきた彼らのことが過ぎる。そういえば話が通じなさそうな雰囲気だったなぁ…なんて。


「神殿の岩の位置がずれ、御札が剥がされていたそうだ。まだ、大丈夫だとは聞いたが。」


 ぐるぐると回る思考が、停止しそうになった。


 まて。



 …嘘…だろ…?


 あそこは結界によって誰も入れないようにされてる筈じゃ…


 でも。もし、本当に起きたことなのだとしたら?


 言い伝えが正しかったとしたら…?


 思わず幸せそうに眠っている紅葉を見た。


「それに。もうじき、ここは戦場になる。長老殿が言うことには、この子を連れて行くように、と。負傷者の手当てをさせる代わりに守るように、とのことだ。」


 は?紅葉…をここから連れて…


「儂にはよく分からんのだが…孔雀丸の手当てをしたことによって彼女の中にあった力が暴走しているらしい。だから今すぐにでも村の人々で抑えている間に逃せと。ケン坊、君にもついて来て欲しい。君には調べて貰わねばならないことが山とあるんだ。」


 ぼぅっとしている場合ではない。

「有難き御言葉!どこまでもついて行きます。」


「ゴホンッ。ケン坊⁈後で話がある。あと、孔雀丸。」


「はい。」


「お前はその子を守りなさい。他者にその子の紅い瞳を見せないようにと言伝があった。きちんと守るように。」


「はっ。」


「では。彼女には申し訳ないが、今すぐ出立するぞ。用意をしてくれ。」


 ***


 俺達は急いで村を後にした。

読んでくださる方々、誠にありがとうございます。モチベーションアップです(^^)

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