原因 2
時は流れ……夏休みも終わり二学期が始まった。
今日は、二学期登校初日だ。残暑の熱い陽射しが俺の体から水分を奪う。
俺は、教室に入り、窓際の一番後ろの俺の席に行く。
教室内は、いつもと変わらない風景に思えた。
だが……。俺は席に着こうとするが、前から6番目の俺の席はなかった。
代わりに、床に花瓶と花が置かれていた。
俺は、何が起きたか把握した。
「くそっ!」
そして、その犯人も……。
その犯人は、前の方の席の机に座り、4人ぐらいの仲間と共に俺をにやけた顔で見ているツヨシだ。
いつもなら、俺に声をかけてくる体の細い友人『サクマ』も、今日はビクビクして俺を無視していた。脅されて俺を無視しろとでも言われたのだろう──所詮はいい時だけの友達だったか──と推測した俺は、サクマに声をかけなかった。
俺は、床に置かれた花瓶を蹴飛ばした。花瓶は壁に当たり砕け散る。そして俺は教室を出た。
別にツヨシをぶちのめしても構わない。だが、それでは解決しないし俺は得しない。
だが、ツヨシを放置した結果、気が付けば俺の味方はいなくなっていた。これほどまでに根が深いものだとは思わなかった。
執拗な嫌がらせを受け馬鹿らしくなった俺は、高校を中退し《高認》を受けることにした。
そして、家から出ない日々が続いた。それが常態化していった俺は、1人でいることに慣れてしまっていた。
*1 高認 高校学校卒業程度認定試験(旧大検)




