状況
「タカシサン! コチラハ私ガナントカシマス」
突然、俺とメイデンとの間合いにソエルが入り込んできた。ソエルはメイデンの攻撃に合わせてヒロ式を使っていた。
さすがにヒロ式を教えただけのことはある。確実にメイデンの攻撃に合わせて魔法を相殺している。
「ああ、助かる!」
俺は、その場を離脱し、メイデンをソエルに預けた。
ファリスはゆっくりと大剣を引きずりながら、俺の方へと歩いてくる。俺は余裕もをもってファリスから離れた。
とりあえず、考える時間を取ることができた。まず、状況を把握しなければならない。
今のメイデンとファリスは、魔女に操られている。だが、完全ではない。
そして今、魔女は念を送るのをやめたのか、高みの見物を決め込んでいる。
魔女が念を送っていないということは、操るというより《命令を出した》と思って間違いないだろう。
これは、一時的なものなのか、永久的なものなのか、それとも仲間銃の効果は上書きされてしまったのか……考える程に最悪なケースが浮かんでくる……。
俺は、戦闘中のソエルに尋ねた。
「ソエル! 呪いは術者を倒せば消えるのか!」
「ハ、ハイ。消エルデース」
ソエルは、メイデンの攻撃をさばきながら必死に答えてくれた。
「そうか」
魔女を倒せば、2人は元に戻るということを俺は確認した。
──元に戻る……仲間銃の効果も消えるってことなのか!?




