エナジークリスタル
魔女は、紫色の水晶を手にし、頭上に掲げた。すると、その水晶は砕け散り、光となって魔女に降り注いだ。
負傷していた魔女は、途端に傷を癒し、覇気を取り戻した。
「こんなギリギリの戦いをすると、昔を思い出すわねぇ」
魔女はそう言うと、焼け焦げと血の染みたドレスを破り捨て、白いバレエ服のような服装になる。
彼女の腹部に血痕は残っているが、おそらく体のダメージはないだろう。
それにしても、また紫色の水晶を目にするとは思わなかった。何故、こいつも持っているんだ……アランといい、邪神ヤリィカといい……何か関係があるのか……。
「紫色の水晶……何故お前が持っている!」
俺は、魔女に問い詰める。
だが、そんな俺の問いを無視し、魔女は語る。
「この体の生命力の消費量は桁がちがうのー。でもね、エナジークリスタルがあれば、すぐに補えるわ」
魔女は、手の中にある何本かの水晶を見せびらかしていた。
今回は邪神ヤリィカの時のような裏技は使えない……何か得策があれば……。
俺は、思考をフル回転させた。その瞬間、俺の頭に考えがよぎった。
──仲間銃──
こいつを一発魔女に当てれば……。
弾丸は残り2発……使うならもう外せない。確実にチャンスをつかまなければいけない。
だが、今の戦いを見て作戦は決まった。俺はさりげなくメイデンとファリスを呼び、2人にその作戦を耳打ちした。




