格闘術
両腕を下ろした状態でメイデンは魔女との距離を詰める。
魔女の間合いに入った瞬間、ヒロ式の蹴りをまともに受け、炎のダメージを受ける。
だが……メイデンは、ひるまなかった。
魔女の蹴りを腕で取り、腕を膝裏に回して足をくの字に曲げる。その後、そのまま反対の手で足首を持ち、その足を外側にひねる。
魔女は痛みを嫌い、体を足のひねられた方向に回し、メイデンに背中を見せた。
その瞬間、メイデンは炎の蹴りを放った! 魔女は吹っ飛び、柱に激突する。
「捨て身のカウンターか!」
「メイデンノヒロ式ハ、マダ未完成デス」ソエルは自信ありげに解説する。「デスガ、彼女ニハ独自ノ格闘術『システ・マーガ』ガアリマース」
「し、システ・マーガ? 新しいヨガか?」
「反射神経ニヨル自然ナ動キカラ、無理ノナイ攻撃ヲ繰リ出シマス。更ニ、独自ノ呼吸法ニヨリ、痛ミヲ一瞬ダケ無視シマース」
その強そうな名前の格闘術は、ヒロ式の上を行くという事だけは、なんとなく理解した。
魔女はすぐ立ち上がり、ヒロ式でメイデンを攻撃する。
2人は、すぐに接近戦になるが、ダメージを覚悟したメイデンが、魔女の上を行く展開だった。
戦闘が続くにつれて、魔女が疲れを見せ始める。
「メイデンが魔女の体力を削ってるっス。そろそろっスよ」
「いくか」
メイデンが魔女を吹き飛ばす……そして、俺の刀のクールタイムは終了した。




