武闘会
魔女は、メイデンの攻撃に合わせるかのように同じ攻撃を繰り出し、ことごとく彼女の攻撃を相殺していった。
「すばらしいですわ、まさか、ヒロ式を使うなんて、びっくりしましたわ」魔女は余裕を見せつけ、メイデンに話しかける。「あなた……ヒロ式はソエルに教えてもらったようですね」
「ええ、そうよ」メイデンは答える。
魔女はまた、表情をゲス顔に変える。
「でも残念、ヒロ式はね……私の為にヒロシイが作ってくれた私専用の技なの! あなたの攻撃は、偽物なのよ!」
「…………」
メイデンは言葉を閉じる。そして間合いを詰め、彼女はその距離を保ち、素早い攻撃で魔女を翻弄する。
戦いは圧勝かに思えた。だが……魔女は先手を取り始めた。
若干押している様に見えるメイデンの攻撃は、魔女の手数で押し切られる。
メイデンは、相手の攻撃を相殺できていない……魔女の攻撃を食らい始めた!
「マズイデス……彼女ハヒロ式ヲ全部習得シテイナイデース。魔女ノヒロ式ハ本物ナノデース」
「やっぱり、あいつもヒロ式を使えるのか!」
俺の目の前で繰り広げられている光景……それは大魔導師同士の舞踏会、いや武闘会とでも言うべきか……。
メイデンは、接近戦をあきらめたのか、一度後ろに飛び距離を取った。
「終わりですか……まだまだこれからですよ」魔女は、挑発する。
「終わったつもりはないわ」メイデンは、ガードを解いた。




