トラップ
彼女は、黄金の杖を掲げ、魔法を唱えた。
「トラップサーチデストロイ」
周囲に黄色い光が広がる。すると突然、床や壁、天井等から、激しい破裂音がした。
「な、なんだ? この音……」
「罠を破壊しています」
メイデンは、魔法効果を持続させながら先行する。杖からでる光は次々と遺跡のあらゆるところに仕掛けられた罠を破壊しまくっていた。
「思ったより、トラップの数が多いですね……敵がこない理由がわかります」
破裂音のする通路を、俺達は何事もなく通過した。
「魔法って便利だなー」
「魔法って便利っスねー」
俺とファリスの言葉がハモる。
俺達は、その後もトラップを破壊しつつ、一本橋のフロア、飛び石のフロア、迷路のフロアを踏破していった。
通路が突き当たる。そして目の前に、金の装飾に宝石の散りばめられた大きな扉が現れた。
「いかにもって感じのトビラだな……」
「何かやばい感じがするっスね……」
「異様ナ魔力ガタダヨッテクルデース」
俺は、非戦闘員の三人に声をかけた。
「ミツユスキー、ケンタ君、ハピィは待機だ。もし、何かあれば無理せず、こっちに報告してくれ」
「ご主人、ご武運を!」
「ハーピィ」
「任されましたーご主人様!」
ケンタ君は、槍を地面に突いてビシッと気合を入れた。
「ようやく魔女とご対面か……」
やっと、ここまでこれた。短いようで長い道のりだった。




