遺跡内部
俺達は、遺跡の中に入った。中は広い通路だった。
通路の壁は、氷と石がレンガのように交互に積まれて出来ていた。氷の部分が青く発光し、遺跡の内部を美しく照らす。
「綺麗な遺跡ですね、趣味のよい魔女なんでしょうか……クリスタルの神殿にいるようです」
メイデンは、遺跡内部の作りにとても感心していた。
「魔女っていうぐらいだから、もっと悪趣味なアジトだと思っていたんだけどな」
俺は、そう言葉を返して、通路の横に並んでいる台座を眺めた。
台座の上には、悪魔のような恰好をした今にも動きそうな石像が乗せられていた。
悪趣味だという先入観を持つと、そういったものに目がいってしまうようだ。
「ま、悪趣味といえば悪趣味か……」
「大将! その石像、ガーゴイルっス!」
突然、ファリスが叫んだ。
「ガーゴイル?」
俺の目の前にあった石像は、色を黒く変え、生き物のように動き出した。そして、他の台座の石像も、石化の魔法が解けたかのように動き出す。
10体程のガーゴイルが、俺達を取り囲んだ。
ガーゴイルは、目を赤く光らせる。すると、その目からレーザーのような赤い光が放たれた。
俺は、その光をまともにくらった。だが、パッシブスキルの『スキルプロテクト』が発動し、光を打ち消した。
このスキルは、こういう時に備え、最近習得したスキル攻撃対策だ。
俺は、一度引いて乱舞を発動する。




