邪神ヤリィカ 7
ソエルの補助魔法で、炎属性の強化フィールドが出来上がっている。さらに、溜めを使って出したファリスの炎属性攻撃だ!
これが駄目なら……。
邪神ヤリィカは、さっきと同じように、紫色の水晶を口に入れ噛み潰した。
「はっはー! 熱い熱い熱い熱い! 3個も使っちまったぜ! 再生速度が速すぎてお肌ツルツルになっちまうぜぇ」
奴は、燃えながら叫んでいた。
やはり、奴の回復力は絶対なのか……。
だが、邪神ヤリィカの様子は変化した。
「ん、おかしい……なんかすげー熱い……って……グァアア」
奴は突然、苦しみ始めた。
「回復しない! なんだ一体……」
もう一度奴は、口に紫色の水晶を大量に放り込み、噛みしめた。
だが……。
「おかしい……俺の体が焼ける……焼けるぅぅ~!」
奴の体は、再生してはいなかった!
邪神ヤリィカのニードルラッシュを凌いだメイデンは、詠唱を始めていた。
「燃えてください」
そして、黄金の杖の先を奴に向け、魔法を放つ!
「プロミネンス!」
杖の先から炎が火炎放射機のように噴射され、邪神ヤリィカを容赦なく襲う。
今回のメイデンの詠唱魔法は、普通の魔法だったようだ。
「ば……ばかなああぁぁ!」
邪神ヤリィカは、断末魔の悲鳴を上ながら極炎の餌食となった。
「こりゃ、ヤリィカじゃなくて焼きイカだな……」
俺はそう言って、奴の最後を見届けた。




