雪原の戦闘 4
「や、やったな! タカシ。もうこれで大丈夫だ」アポロスが、安心して俺に話しかけてきた。「それにしても、強いな君は。勇者候補なんてものじゃないな、まるで勇者見習いだ」
アポロスは、気付いていないのか……。
「まだ、終わってない。アポロス! アレを見ろ!」
スノーダルマーの破片が集まり、山のように大きくなる。
俺は、そこを指さした。
「な、何が起こっているんだ……タカシ!」
アポロスは、不思議そうにその現象を見ていた。
「合体、そして巨大化ってところか……」
思った通り、その山は大きくなり、10メートル程の高さの巨大なスノーダルマーになった。
「でかいぞ!」驚愕したアポロスは、部隊に声をかける。「いったん下がれ、態勢を立て直すぞ!」
「さっさとさがるよー!」中衛のアルミスが声を上げ、アポロスの部隊は一度後退した。
だが、避難する彼らをよそに、ファリスとメイデンが独自に動く。
「大将、これもらっていいっスかー」
ファリスが大声で叫んだ。
これとは、この巨大なスノーダルマーの事だろう。
「私も、ちょっと試させてください、タカシ様」
メイデンも何かやろうとしていた。
「こっちに被害だすなよー!」
俺は、彼女達に一言釘を刺した。
「タカシ、彼女達はいったい何をする気なんだ?」
「えっと、下がっていたほうがいいと思います……」
俺は、アポロス達に避難を促した。




