2度目の固い握手
会議後、アポロスは俺の所に歩み寄り、語りかけてきた。
「とても良い会議になった。出発の日が楽しみだ」
「俺もです」
軽く言葉を返した。
「そうだな、ハッハッハ。若いっていはいいものだ。期待してるよ」
「頑張りましょう!」
俺とアポロスは、2度目の固い握手を交わした。
アポロスは、「ハッハッハ」と笑いながら去っていった。
ファリスが、俺に話しかけてきた。
「ちょっといけ好かないっスねー。こっちに指揮権が無いような言いっぷりっスよ」
メイデンも、話しかけてくる。
「でも、タカシ様の判断です。何かお考えあっての事」
今回は、俺が勢いで勝手に決めてしまった事なので、二人には了承してもらうしかないだろう。
俺は、一言添えた。
「メイデン、ファリス、いざという時は単独行動してくれて構わない。二人の力は俺が良く分かっているつもりだ」
「わかったっス大将!」
「信頼を寄せてくださって有難うございます、タカシ様!」
二人は、了承してくれた。
いくら指揮権が無いといえど、俺達は冒険者だ。嫌な命令には従う必要はない筈だ。
「ミツユスキーとケンタ君は人数合わせだから、無理はするなよ」
「仰せのままに」
ミツユスキーは、素直に了承した。
「援護する時は任せて!」
ケンタ君は、活躍したいようだった。
次の日、俺達は雪原地帯用の装備を整え、ゆっくり休んで出発の日に備えた。




