出発の日
──出発の日──
俺達、討伐メンバーは、ギルド施設前に集まった。
アポロスが、大声で激励する。
「これより、SSSクラス任務『北の魔女勢力討伐戦』を開始する! 少し長い旅になるが、頑張ろう! 緊急時は、皆力を合わせて乗り切ってほしい、以上だ!」
激励が終わると、各自、獣車に乗り込み、ギルドを出発した。
俺達は、通常はケンタ君の獣車で移動する事になる。
警戒地域に入った場合は、獣車に乗る人員配置を編成どおりに変える手筈になっているので、長旅でも気疲れしないで良さそうだ。
ケンタ君は、ミツユスキーに装備を与えられ、槍騎兵のような勇ましい姿になった。そして、ミツユスキーも炎属性の弓矢を持ち、戦う準備は万全だ。
それでも、無理はさせられないが……。
これから極寒の地域へと北上する事になるのだが、討伐メンバーは通常装備だった。
何故かというと、『ウォームリング』という、極寒の中でも体を保護し、体温を保つ魔法効果付きの便利なアイテムがあるからだ。
皆、ギルド支給のシルバーのウォームリングをはめていたが、俺のリングは、ゴールドとシルバーのツートンで、パールが埋め込まれているウォームリングだった。
装飾が派手だが、効果は一緒だ。
これは、勇者候補になった記念という事で、特別にアポロスが用意してくれたものだ。なかなか味な真似をしてくれる奴だ。と、俺は感心した。




