収束
少女は、声を荒げる。
「おい小僧共! ジュリアと女神に感謝せよ! 今からうぬらを助けてやる! ありがたく思え!」
俺は、少女の言葉にあっけにとられた。
「え……助けてくれるのか」
「勘違いするでない、ここでこんなものを使われたら、スノードラゴンの住処まで一緒に吹っ飛んでしまうからじゃ。それと、女神に借しができる」
少女は、面倒くさそうに話す。
俺たちは、この竜王と呼ばれる少女に、運命を託すしかなかった。
エクスカリバーは、外敵を弾くかのように激しく白い火花を散らす。その火花は勢いを増していく。
しばらくして、竜王のエクスカリバーを持つ右手は、龍の腕に変化する。その龍の腕は、青く輝くクリスタルのようだった。
その腕は、オーラのような光を吸い込み始める。
「さあ、食事の時間じゃ。我をお腹いっぱいにするのじゃ」
竜王は、凶悪な表情で嬉しそうにニヤリと笑っていた。
「まさか、力を吸ってるっスか……」
「エネルギーが吸収されていきますね」
ファリスとメイデンは、ただ茫然とそれを見ていた。
光の放出が最高潮に達する。すると、エクスカリバーは爆風のような風を出した。
気を抜くと吹き飛びそうな威力だ。俺は近くの氷の柱に身を寄せ、その風圧をやり過ごした。
「ふう……久しぶりの御馳走だったぞ」
風が収まり、エクスカリバーは光を失う。竜王は満足げな笑みを浮かべた。




