勇者の戦い
「黒龍がエクスカリバー? なんの冗談だ?」
前に見せてもらったエクスカリバーレプリカに似ていた。いや、本物なのか?
前にファリスは《町が一つ消滅ほどの武器だ》と言っていた。あれが本物だとしたら、かなり危険な武器だ。
「おっと、俺は冗談ではない、元勇者だ。それにエクスカリバーなら、勇者が持っていても不思議じゃないよねぇ」
アランは、エクスカリバーを軽く振りかざし、自慢げな笑みを見せた。
「それがどうした!」俺は、アランの態度を跳ねのけるかのように言葉を返した。
『夢幻真剣』……もうこの武器を信じるしかない!
俺は、もう一度アランに切りかかった。
アランは、にやけ顔で剣を振るう。
刀と剣がぶつかる!
さっきまでのアランと違い、剣の重さがまるで違う……気を抜くと押し返されそうだ。
だが、俺にはスキルがある!
「ガードブレイク!」
俺は、スキルを発動した。同じくアランもスキルを発動する。
「ハイパーアーマー!」
アランの体が黄金の光に包まれた!
俺のスキルは発動したが、アランには効いていなかった。
それどころか、アランの攻撃を止めることができなくなった。アランの振り下ろす剣は、俺の受けを無視して全くひるまない。
モーション自体を止めることができないのだ!
「なんだこのスキル……」
「これが勇者のスキルだ!」
アランは、余裕の表情を見せた。




