経験
ファリスの折れた大剣焔は、回転して氷の床に突き刺さる。
「残念だよファリス。もう君とは組む価値もない」
アランは剣を頭上に振り上げる。
「まさか……『最・終・結・末』か!」
ファリスは、唖然とした顔で叫んだ。
おそらく、今アランの放とうとしている技は、ファリスからコピーしたスキルだろう。
奴の剣の周囲にオーラのようなものが発生し、収束し始めている。
俺は、身の毛がよだつような感覚に襲われた……恐らく、危険のサインだ。だが俺は、そのサインを無視してアランに向かって走り込んだ。
氷上を滑ることなく、すり足のような足さばきでしっかりと地面を捉える。
今までこんな走り方をしたことはなかったが、体が覚えたことになっている。これも武器の力なのか……。
俺は、体の記憶に身をゆだねた。
アランは、スキルを放つ。
「くらえ! ファイナル……」
だが、俺はすでにアランを射程に捕らえていた。両手を前にかざし、フラッシュのような光を放つ。
「ショックブレイク!」
「えおうぷっ……」
アランはスキルを妨害され、軽くよろけた。
このスキルは、相手のスキルや詠唱の発動を解除し、ノックバックを与えるスキルだ。
今まで、当てる自信がなくて使用を避けていたスキルの内の1つだ。
だが、今は違う!
守護騎士の全てのスキルを効率よく使うための経験と技術が、今の俺にはある!
ボツ武器コーナーのバールに不具合が発生していた為、削除しました。




