命名
「よ、よかったな……ソエル……それ、いつも使えるようになるといいな……」
考えなしに言ってはみたものの、ソエルの祈りで生き返ったわけではなかったので、俺はちょっと複雑な気分になった。
「そうだ、名前……」
俺は、霊剣ファントムを拾った。刀の形をしたままだが、振り回せるほど軽くはない重さだった。
どんな名前を付ければ……。
俺は、武器の名前を考えた。刀に刻んである龍の装飾……それを見ていると、何か記憶のなかで引っかかるものがでてきた。
どこかで見た事あるような……ん……思い出した!
昔、家のじい様が生きてた頃、夕方にやってた時代劇に出てきた刀だ!
たしか……。
《(古いテレビのスピーカーから出る声)この世は夢か幻か……無限にあって儚い世界……人は明日を願って生きている。それを阻む愚か者共、天に変わって切り捨てようぞ!》
夢幻侍が持っていた……。
「『夢幻真剣』!」
俺がその名を呼んだ瞬間、刀は軽くなり、光を放った。
そして、刀は突然喋りだす……。
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──マスター認証完了──
──ITCSシステムリミッター解除──
──記憶凝縮ナノマテリアル注入──
──装備組成改変──
──夢幻真剣起動──
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俺は、呼吸が苦しくなり、脳みそを何かでかきまぜられたような感覚と、意識を失いそうな激しい痛みを感じた。
そして、大量の記憶が俺の中に入ってくる……。




