遠映の鏡 2
遠映の鏡は、また別な場所を映し出す。
「タカシさんが、死んだのですか、そ、そんな……」
ミツユスキーたちだ。扉の開けて様子を伺っていたようだ。
「あなたが娘を救ってくれたかげで、私は姑息な商売をしなくて済むようになったんです! それに、あなたから受けた恩を、まだ返していません! 生き返ってください!」
ミツユスキーは、拳を握りしめ、真剣な表情で俺の亡骸を見ていた。
「また、あの賃金の安い職場でこき使われるのは嫌でーす」
ケンタ君は、不安そうにぼやいていた。
「ハーピィ……ハーピィ……」
ハピィは、よだれを垂らして困った表情をしていた。
「なあ、これはいったいどういうことなんだ? 呪いは解けたんだろ?」
俺は、ジュリアに問いただした。
「たとえ呪いにかかっていたとしても、記憶は残ります。それに、この呪いは効果は強いですけど、本気で従うのが嫌だと思えばすぐに解ける呪いです。それに、従わせるのは一時的なものですし、効果は日を追うごとに薄れていきます」
「じゃあ……」
骸骨がさりげなく俺の肩を叩いて言葉を発した。
「日頃の行いが良かったってことだな。仲間銃の効果は、きっかけづくりに過ぎないのさ」
俺が、仲間たちと過ごしていた日々は無駄じゃなかった……そういうことなのか!
「でも、俺の霊剣ファントムは、今は重くて使えない……」生き返っても、足手まといになるだけだ。




