黒い霧 1
良く寝た後の目覚めのように、俺は、あくびをしながら目を覚ました。
辺りは、黒い霧のかかった空間だった。
あれ、これどこかで見たような……。
そうだ……俺が死んだ後、この世界に飛ばされるまえにいた場所だ。
たしか、骸骨がいたんだよな……。
すると、骸骨が現れた。
「ああー、死んじゃった……もったいない……」
「お前は! 俺に仲間銃とかいうのをくれた骸骨!」
「記憶力いいね君」
「バラバラになったんじゃなかったのか?」
「バラバラになったよ。でも、すぐに元どうりになれるのさ! やってみるかい?」
「やらなくていい……それよりお前……まさかとは思うけど……『ヒロシイ』か!」
「お、よくわかったね。でも、なんにもあげないよ」
「いらんわ!」
思わずつっこんでしまった……。
ここに飛ばされたという事は、俺は確実に死んでしまったわけだ。おそらく、アランに殺されたのだろう……。
しばらくすると、骸骨の隣に白い人影が現れた。
「こんにちは」
すっきりした優しい女性の声だった。よく見ると、その女性は……。
白いドレスに身を包み、怪しいオーラを放ちながら、それでも気品を損なわない長い『漆黒の黒髪』の美しい女性だった。
間違いない……さっきまで戦っていた魔女だ!
「ま、魔女! 死んでここに飛ばされたのか!」
魔女は答えた。
「いいえ、私は魔女ではありません」




