突然の来訪
俺への敬称が『大将』から『タカシっち』に、『様』から『さん』に変わっていた。
おそらく、外で待機しているミツユスキーたちにも変化があるだろう。
怖い……全てが無くなってしまったことを確認するのが……。
「ああ、そういうことだったんですね、タカシくん。あなたは仲間を操って、こき使っていました。めでたしめでたし」
突然、俺の背後から、ささやく声がした。どこかで聞いたことのある声だ……。
「ファリスがこんなやつに従うなんてあり得ない。何か、からくりがあったと思ったぜ。別にそんなことはどうでもいい。タカシ……前にも言ったよな、俺の前に立ちふさがるなと……」
「なぜお前がここに!」
その声は……アランだった。アランは俺の後ろで話を続ける。
「俺は、巨大エナジークリスタルの在り処を聞き出すため、このムカつく魔女のご機嫌とりをしてきた……ところが……魔女は死んでいました…………そんなに俺の邪魔をしたいのか、タカシ!」
俺は、すさまじい殺気を感じた。
「か、カウン……」
「遅い!」
俺は危険を感じ、後ろを振り向いてカウンタースキルを発動しようとした。だが、その前に、アランの剣が俺の背中を貫いた。
俺の胸から、剣先が突き出ている。痛みはスキルのおかげで軽減されているが、これはもう助からない……。
心地のよい痛みと焼かれるような温かさに包まれ、俺は、意識を失った……。




