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盗賊狩り

一報は深夜に入った、王都、オルレイン領を結ぶ街道、王都側に居た盗賊団は騎士団の追跡を振り切り

ここ、オルレイン領に入るのではという知らせだ

大河沿いに続く街道にはエスコ、クスター、ヴェサ、タビーの小さな漁村もある

騎士団は挟み撃ちにすべく、オルレイン領から約50人、王都から約40人予想地点に向かってる


冒険者ギルドでは緊急クエスト、Dランク以上のパーティーが8組招集され街の警備

Cランク以上は捕縛補助で6組招集された

砦のメンバーも捕縛補助の徴収が掛かり1パーティー4名以上出すことに


 ーーー砦、2時半ーーー


「捕縛補助の他に漁師メンバーの地元の警備にも人出したいんだけどいい?」


「もちろん、そっちはギルド関係ないんだろ?俺たちも行くよ!」「おう!」


エド、クリス、サロモが手を挙げている、エスコ、タビー、ヴェサ、クスターも家が心配で

帰りたい様子、ダニーも行くつもりでいる、まだ冒険者でもないダニーだが強さで言えば

十分かもしれない


「騎士団の捕縛の手伝いは誰にするかだな、レオン、パトリック、サンナ、エリアスに俺でいいかな?」


「いいんじゃないか?盗賊狩りのメンバーとしては」


「決まりだな、集合場所は?」


「仮門の前だよ、馬車と馬2頭、ボウガンも持っていこう盗賊に弓使いが居るらしい」


「弓なら任せろ!」


鶏屋組のは砦を守ってもらう事にして馬車で出発する、門に着くと領の騎士団とギルドが

赤い布を配っていた

相討ち防止に赤い布は腕に巻けって事らしい、王都側から向かってる冒険者も同じ

結構な人数集まっていてギルマスも居る


「族は14人、騎馬隊が4つ先行してる、盗賊は隠れて通る馬車を乗っ取りに来るか何処かに隠れるだろう

馬は騎馬隊を追ってくれ、馬車は狙われるの前提で行動を」


「気をつけてな」


いつになく真剣なギルマス、今日ばかりは2番隊もふざけない、ギルマスに敬礼してる

エスコ達の漁村に潜伏されないとも限らない、サンナとレオン、エリアスとパトリックが

馬で先行してくれるか?ケガ人が出てれば呼んでくれ


「おう!じゃあ行く!」「任せろ!」


二人乗りで4人は街道を走った、馬車の御者は俺、まだ練習中だが問題ないだろう

目のいい二番隊は周囲を警戒、まだ暗い街道を走る


「他の組も遅れてないよ、馬車は3つだね、騎馬だけで来てるパーティーも多かった」


サロモが後ろを振り返り馬車の数を報告、手にはボウガンが握られている


「族が騎馬隊避けて隠れるならどこだと思う?そういうところを見てくれ」


「隠れるなら橋の下とか居そうだよね」


「そうだな、道の真下で水もあるからな」


薄っすら東の空が明るくなってきた、それでもまだまだ暗い、漁村メンバーも別な意味で暗かった


「前から馬来るね、誰だろう?」


何も見えないが、見えてるらしい


「エリアス兄ィ達だね」


「馬なの分かったぐらいだけど顔まで分かるのか?凄いな」


「戦闘になった騎馬隊がケガしてる来てくれ!」


「交代するよ」


パトリックと代わりエリアスの後ろに乗る


「状況は?」


「盗賊は二手に分かれて逃げてるみたい、その片方が騎馬隊と戦闘になって賊は一掃した」


「怪我の具合は?」


「二人、一人は足に矢、もう一人は脇腹斬られた」


しばらく走ると馬と人が見えてきた、エリアスが叫ぶ


「ヒーラー来たよ!」


「酷い方どっちだ?」


「あっちだよ、脇腹斬られてる方」


背負い袋から瓶を取り出し掛ける、神の子特製ポーションで傷口を洗う


「あああ!」


絶叫する隊員


「大丈夫、ポーションで洗った、ヒール!」


「うううう」


「これ全部飲んで、そうそう休みながらでいい、もう大丈夫だから」


一人目終わり、二人目はあれか?


「畜生!この野郎!」


絶命してる盗賊を足蹴りするぐらい元気だ、足に矢は刺さっているが


「座って!矢抜くよ!1,2,3で抜くからね」


「うん、やってくれ!」


「いち、に(ブスッ)ヒール!」


「2で抜いた!今の2だったよな?」


「3で力入るだろ?だから2で抜いたんだ」


何かブツブツ言ってるが元気なケガ人は気にしない


「サンナ達は賊探しに出てるんだね?」


「そう、2騎組になって周辺探してる、二人の具合はどう?」


「ああ、大丈夫だろう」


周囲が明るくなってきた、うちの馬車は途中に見えたエスコ達の集落に行ってるはず

朝日が眩しいので手で庇を作って王都側を見ると橋が見える


「赤い布腕に巻いた馬車来たね、ケガ人乗せよう」


みんなでオルレイン領の馬車にケガ人を乗せて周辺探してた騎馬組も一度戻って来た

王都側からも騎馬隊が来た、転がってる盗賊を見て


「お疲れ様です、あと4人です、探しましょう!」


そう言うと引き返していった、サンナ達も痕跡は見つけれなかった

引き返しながら捜索する話にはなったがサロモの言った橋の下が気になる


「うちらは橋の下から川少し登って見ます、そのあと追いかけますね」


「いいでしょう、お気を付けて」


「橋かい?なるほど、行ってみるか?」


サンナが言い、4人は2頭に乗り橋から川沿いを登る


「待った!」


エリアスが馬を降りる、石しかない河原で何が見えるんだろう?猟師には敵わないな


「二人、歩いた後あるね、そう時間は経ってない」


「そうだな二人だ、大人だな」


双子のサンナとエリアスが言うからには間違いない


「俺らの出番は無いかもな」


レオンがそういう、馬は二人でひき双子の後に続く


サンナが手を顔の横ぐらいに挙げた、何か居るらしい時の合図

姉弟は低く構えサンナは鹿用の長い弓、エリアスは土魔法が使えるから右手は空だ


サンナが射るのと同時にエリアスがストーンアローを撃つ


「があっ」「痛ってー」


「やったよ二匹、脚だけどね」


手招きするのでレオンと行くと這って逃げようとする盗賊二人


「こいつらどうなるんだろう?生かしておく意味あるか?」


レオンが言う


「生かしておく意味?、そんなのないだろう」


賊は這うのも止めて命乞いを始めた


「8人殺してるんだっけ?こいつら」


「7人じゃなかった?生かしておく意味無いだろうな」


「ま、待ってくれ俺たちは二人しか殺してない!!」


俺とレオンの棒はうっかり盗賊の頭に当たった、うっかりしてた


「じゃあ街道戻ろうか?」「そうだね、あと二匹いる」


そう言うとサンナとエリアスは街道まで引き摺れるように死体の足にロープを巻いた

街道の死体の隣に並べてるとタビーたちが走って来た


「村の倉で2人居たからみんなでやったよ!」


と言う事で緊急クエストは終了のようだ、騎士団の幌無し馬車には盗賊二人が乗せられている

やったっていうのは、やっつけたって意味か?まあいい仲間の死体と一緒に運ばれながら地獄に行け


王都とオルレイン領の合同盗賊狩りは被害も少なく無事に終了した

両騎士団同士が讃えあい握手をするので冒険者たちも自然と握手を始めた


帰りに折角だから漁師組の集落に顔を出すことに


「聞きましたよ、うちの子供たちが世話になってる様で有難うございます」


「迷惑だったら追い出してもいいですからね」


「ひでえな、俺たちは役に立ってんだよダンジョンでも商売でも!」


「ハイその通り、4人は大事なメンバーですから」


小さな漁村とはいえバランスの悪い小さな船で仕事してる大人たちは頑丈そうな体をしていた

ナマズ、エビ、カニで生計を立てている漁村は裕福とは言えない


「今度4人にお土産持たせて帰しますね、今日は急なクエストで夜中からだったので帰ります」


帰りは馬に二人乗りは無し、二頭と馬車はのんびりオルレインに帰った


金目当てで人を殺すような奴は絶対許さない






























お読みいただき有難うございます

PVだけでも励みになります

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