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命の期限

「コッケコッコー」

   「コケッコ、、「コケコッコー」


砦の時計は5時、今日も雨は降ってるが昨日ほどじゃない

風呂場で顔を洗い歯磨き、魔道具の魔石は補充し放題なので

いつでもお湯は丁度いい、魔石は売るほどある、当たり前だが


「おはよう」「おはよう」


「ちょっと鶏見に行かない?」「数えれるかな?」


「無理じゃないか?じっとしてればいいけど」


パトリック、レオンと新訓練場の鶏を見に行くことに

ロゼとアルマさんが鶏の囲いの中に居る


「おはようございます」


「ああおはよう」「おはよう」


鶏は5つに分けて柵がある、オス同士は喧嘩するからだ

最初のオス3羽の後にオスが1羽増やされそれぞれ4つの柵に

5つ目の柵はヒヨコと大人の中間くらいが入れられている


「これ数えれるか?」「無理だな」「うん」


ロゼと買いに行ったヒヨコ屋さんはサービス無しで1羽200ゼニー

王都の鶏料理の店は1200ゼニーで半身だった

200ゼニーのヒヨコが餌で大きくなって2食2400ゼニーになる

当然だけど、ここではヒヨコ代は掛からない、餌だけで済む


「ロゼ、冷たくなってたヒヨコは居た?」


「今日はみんな元気だよ」


「そう、よかったね、どれくらい時間経ってても生き返らせれる?」


「ん?何日もって事?」


「そう、例えば4年とか」


「命が居なかったら無理かな?」


どういう意味だろう?分からん


「アローラ様は2週間だそうよ、140才を超えてる時にベルガー将軍

と配下を蘇生した話が神殿と王宮の書物にあるんだって」


アルマさんが言った


「140才?でも2週間は可能なのか、凄いな」


パトリック、レオンも驚いている


「ロゼ、命が居る、居ないって何なのかな?死んだら命はないよね?」


「あるよ、そばに、それが戻ると起きる」


生死というのはロゼと自分達では違うのか


「命が体の傍から居なくなるのはどれくらい?」


「うーん、 分かんない」


「じゃあいくね、アルマさんよろしく」


普段の鍛錬を始める、柔軟やってる時は濡れて寒かった、階段を回ると

みんなの体から湯気が上がる、雨の日に泥の付いた足で階段は滑る

これを無難にこなせる様になると足音は消える


「ハアハア、王都でなまってたな、今日は特別キツイ」


「確かにな、きつかった」


「早く風呂入ろうよ、ベタベタだ」


型と素振りは皆省略、柔軟と走っただけで終わり

風呂に入って仕込みが始まる


 ーーー食堂ーーー


「この肉にしてから評判いいよね」


「そうなのか?それは良かった」


最近は手間の掛かる燻製肉より香草と塩コショウで味付けした塊肉を

窯で焼いて、屋台で薄切りにしてからパンに乗せて焼いている


「目の前で肉切ってるのがいいみたい」


なるほどねえ、屋台も進化しているようだ


「エリアス、へまするんじゃないよ」


パン生地を丸めながらサンナが言う


「分かってるよ、大丈夫」


今日からエリアスは別行動、4時まで公務だ


「兄ィ、今日はダンジョン行くんだよね?」


「行きたいんだろ?いいぞ」


エド、クリス、サロモは行く気満々だ


「1穴、6人で入ろうか?」


「攻撃はクリスとサロモ、エドとFランクから二人、1番隊の4人は二人ずつ分かれて中間、残りのFランクが二人が魔石拾いでいいかな?」


「いいんじゃないか、魔石拾いは一番隊の一人が手伝う形か?」


「うん」


「やったー!」


そんなこんなで仕込んだ分をマジックバックに入れる

食事をし9時になったら出発だ


「ポロは朝の日課の荷車運びが無くてウロウロしてるな」


「ほんとだね、帰ったら散歩に連れてくよ」


騎士団の人に挨拶しているとアル兄ィ達の魔石拾い係、ピッカーが来た


「アル兄ィ、ロゼの蘇生は2週間ぐらいなら間に合うらしい」


「2週間?年単位だとやっぱり無理なのかな」


「ロゼ曰く、死んでもそばに命はあるらしい、その命がある間は

蘇生が出来るみたい」


そろいの外套でフードを被ってる集団はダンジョン入口に着いた


「おや?またゴブリンスレーヤーズ増えたんじゃないの?」


「この三人は王都でEランク貰ったし、棒術大会2位と3位だよ」


「よろしくお願いしまーす」x3


「小さいけど強いんだな、頑張れよ!」


「お前たちも頑張れよ!」x3


「おい!駄目だろ大人にそんな口きいたら!」


二番隊の三人はレオンに怒られる、テンションが上がってる

2番隊は口が悪い


「ハハハ、元気なのはいい事だ!ゴブリン怖くて泣いて出てくるなよ」


優勝者のマリーは来ていない、ゴブリンの目がキモイと言って

ダンジョンは行きたくないって言っている


「小雨だから人も少なくて、すぐ入れたな」


「うん、狩りはどうしようか?また小川の解体場直行でいい?」


「そうだな」


第二階層まで降りてきたが攻略中の板は少ない、手前に入れそうだ


「外套脱いで行けよ、剣抜けないし汗かいたら外で寒い思いするぞ」


横穴の入り口4つのうちの4枚の板が並ぶ、攻略開始だ

怪我でもしたら俺の入ってる穴まで呼びに来る事になってる


「クリス、サロモ、気合入れてけよ!」


「おお!」


ダンジョンデビューが始まった、十分一番隊と変わらない

こっちの組はクリス、サロモ、パトリックと俺が二列目、ヴェサが続く


「だあああ!」「おりゃああ!」


危なげなく棒で倒す二番隊は順調だ、しいて言うなら五月蠅い

魔石を拾いながら見ているが危なげな所はない


「そろそろ終点だぞ」


「了解であります!」


小ボスゴブリンのお出ましだ


「やれそうかな?」「任せてみよう」


パトリック、ヴェサと一緒に観戦だ

後ろに回ったクリス、前にはサロモの共闘だ


「クリスに向き直ったな、ゴブリンは挟まれると動かない

アイツらが弱い原因だ」


「そうだな、走って敵を片側に寄せないと負ける」


ゴブリンの後ろになったサロモがゴブリンの頭を刺す、消えていくゴブリン


「あー俺がやりたかったな」


「魔石の他に何かあるな、水晶かな拾おう」


「上出来だな、よくやった戻ろう!」


走らないと2本はこなせない、通路に出るとアル兄ィ達は飯食ってる


「サロモとクリスの方が早かったみたいだな」


「よし、エドに勝った!」


なんて言ってるとエドチームも帰って来た、全員で飯食ってる

通路で飯食ってるのは一日2本パーティー、一日一本パーティーは奥で

クリアしたところで飯食って歩いて出てくる、この差は大きい


二本目も終わり通路に出てきた、アル兄ィ達はもう出たみたいだ、

板が"攻略中”から”済み”に代わってる、因みに昨日より前の古い済みの板は

入るパーティーが持ち帰る決まり


「二番隊は満足げだな」


「うん、俺たちはスケルトン2体で慎重だったのにな」


「予備知識の有る無しでこうも変わるか?」


「鍛錬の差だろう、あの頃の俺たちなら今の二番隊には勝てない

かもしれない」


狩場の小川にある解体場に着いた、マジックバックもあるから

行く事になった、一番隊と二番隊の7人、他は解体の準備


川沿いに山へ入る、水を飲みに来たボアがこっちに

気が付き突進してくる、一丁上がりだ


「もう少し行ってみる?」


パトリックに言われ


「そうだな、もう一頭欲しい」


しばらく歩くと誰かが見える


「アル兄ィたちじゃない?」


サロモが言う、俺より目がいいのかな?

ピッカーは解体場で待たせてるか家に帰してるので山には常に4人だ

この先の人数も4人


「アル兄ィなにしてんの?」


「ちょうどいい所に来たな、これ見てくれ」


そこには大雨の増水で流されたのか土の下から出てきたのか分からない

ボアの子供の骨と皮だけの死体があった


「これどれくらい前のだと思う?」


「皮もほとんど残ってないね、腐った匂いもしない」


アル兄ィの考えてる事は大体分かった、ロゼがウサギを蘇生した

時にも似たような話になった


「アル兄ィの考えてる事は分かった、駄目なら諦める?」


「そうだな、駄目なら諦めるよ、ただ中途半端で苦しみ出したり

したらどうしようと思ってな」


「ロゼにやるだけやって貰おう、木箱あったよね?」


とレオンが言った


「ああ有る、内臓肉用に木箱は持って来てる」


子供のボアの骨は慎重に木箱に入れて持って帰る事に


俺もダニーに会いたい














お読みいただき有難うございます

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