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ダンジョン2+2

今は砦の時計で朝9時


いつも通り、雄鶏に起こされて、鍛錬、屋台の仕込み、朝食を食って砦を出る


屋台組はレオンと2番隊たち、砦の前で別れる


最近の俺たちの装備は、大剣の様に長剣を背中に背負い、手には棒を持つのが主流になっている

腰に剣差してると、棒の邪魔になるからだ、短剣だけは腰に下げている


広場で2番隊と棒おじさんの演武を見て、棒が流行り始めて似た格好の

冒険者もたまに見る、棒は何かと便利だから今まで流行ってなかったのが

不思議とも言える


「二人の組分けはどうする?」


パトリックが言い出す、今日は双子の姉弟サンナとエリアス、俺も入れて4人


「パトリックは俺とでしょ?」


「ん?ああいいけど」


「じゃあ俺はサンナとか?」


「アレン、なんか不満なの?」


「いやなにも、光栄ですよ、お手柔らかにね」


「よろしい、留守番でなまってんじゃないの?」


「朝の鍛錬は続けてんだから大丈夫だろ」



 ーーーダンジョン入口ーーー


「おはようございます」


「おはよう、ギルマスたちはまだだけどな」


受付の人に言われる、もう知ってる様だ、当然か


「結構な行列だな」


「ギルドより屋台で合う連中は、当然だけどまだ来てないな」


早朝組は、屋台が開くより早く出てるから当然だ、他所から来てる

冒険者の顔も大分覚えた


「ギルマスってAランクなんでしょ?人は見かけによらないよね」


エリアスにも随分な言われようだ、まあその通りなんだが


「Fランクのパーティーは、良ければそのまま直で使っていいって話だよね?」


掲示板用の依頼書は書いたけど、冒険者間は手数料もギルドは取らないって

話だ、当然と言えば当然か、顔見知りの可能性もあるんだし

ギルド通す意味はない、相場を作る為か?


「ちょっとぐらいならいいけど、あんまり遅かったら使いたくないよな」


「あたしらみたいな山育ちなら、足手まといにはならないけどな」


「確かに猟師系ならいいね」


賑やかな一団が近づいてくる、ギルマスだ


「おう、待たせたな」


「おはようございます、たいして待ってませんよ」


「この4人がピッカーだ」


「よろしくお願いします、あの有名な鉄貨の勇者さん達ですよね?光栄です」


4人膝から崩れ落ちる、大袈裟な話になってるから毎回説明に苦労する


「まあ、なんだ、、その誤解は後にして入ろうか」


第1階層、不人気スケルトン階層だ、弱いけど剣は持ってるし骨に直だしで

剣の消耗が激しいので人気が無い、そう剣ならね


「二人ずつ分かれてくれるかな?そっちで決めていいよ」


攻略中の板を2枚、隣同士に置く


「エスコとこっちが」「タビーです」


「俺がアレン」「あたしがサンナ」


「クスターです」「ヴェサです」


「エリアスですよろしく」「パトリックです」


「ギルマスはどっちに?」


「先に砦の親分の方について行くかな」


「その砦の親分て止めませんか?」


「いいではないか」


「出てきたら飯食って2階層でいいんですよね?」


「そうだな、揃ってから下に降りよう」


ピッカーは革の袋を持っている、準備はOK


「じゃあ行くよ!」


サンナが左、俺が右、すぐ後ろにギルマス、そしてピッカーのエスコとタビーだっけ?


棒で頭を割りながら駆け抜ける、スケルトンは動きが遅い

剣を振り上げたら手首を棒で叩き落す、剣に当てなければ棒は折れない

後ろを振り返る余裕もある、魔石拾いは忙しそうだ、中腰が結構つらい


「急ぐよ、エリアスには負けたくない!」


「分かってるよ!」


体も温まったところでペースを上げる、ギルマスは着いてきてる気配はある


「頭がやっぱり早いね」


「突きで刺さるからな、ソリャ!」


回廊の階段走るより全然楽な平坦な横穴、枝分かれはしていない

一時間ぐらい経ったかな?


「何体やったか数えてる?」


「いや数えてないね」


スケルトンの骨が砕ける音がコダマする、ちょっと疲れてきたな


「そろそろじゃないかい?」


「お出ましだ!」


終点の小ボス、何とかスケルトンだ


「俺が後ろ取るわ!」「任せた!」


こっち向かないな、舐められたもんだ


棒を地面に着いて両足で背後から蹴り飛ばす、スカスカなスケルトンは

後ろで何してるか丸見えなので対処しやすい


剣すら放りながら前に倒れこむ何とかスケルトン、サンナが合わせる


「そっれ!」


倒れる勢いと突き出す棒、貫通したまま小ボスは倒れた

後頭部の貫通した方からサンナが棒を引き抜くのと同時に小ボスは消えた


パチパチパチ


「おおお!蹴られた勢いに合わせて一発か、中々やるな」


ギルマスは遅れる事無く、すぐ後ろに居た

魔石拾いも見えるところに居る、十分早い

軽く手伝っただけで魔石は全部回収できた


「さっ戻るよ!」


負けたくないサンナは走り出す、水ぐらい飲みたかったな


「戻りますよ、頑張りましょう」


水筒を手に腰を下ろしてたギルマスが「え?」って顔をしてる

魔石拾いの二人も疲れてるみたいだ

振り向きながら走るがついては来ている


通路に出るとまだパトリック、エリアスコンビの姿は無かった


「しかし、つまらんなスケルトンは」


「他の冒険者も剣がもったいなくて、ほとんど来ないのも仕方ないな」


「来たみたいだぞ」


通路に全員揃った、悪くないスピードだ


「中腰で疲れましたよ、魔物倒してるところも見る暇ないし」


「昼にしましょう」


「まだ12時になってないな、ホントに早いな」


ギルマスも時計を持ってるみたいだ


「4人共早かったね、普段から走ってるでしょ?」


「はい、クエストの時も走っていくようにしてます」


食べながら話をするがみんな若い、でも年上かな?


「でも体硬そうだよね、柔かったら膝伸ばしたまま拾えるから楽だよ」


「そうそう、硬いとケガもしやすいからな」


聞き覚えのある会話だ


「これぐらい曲がる?」


双子が手の平べったり地面に着ける前屈をする


「いやあ、このくらいですね」


あーあ、やっちゃった、俺は知らない


「手伝ってやるよ」


双子の鬼が、柔軟という名の拷問を始めたのは、言うまでもない

第1階層に悲鳴がコダマする


「ヒール!」


どう?少しは楽になった?


「アッはい、痛みが無くなりました、有難うございます」


「ヒール使えるんだな、わしの毛根も癒してくれんか?」


「ハゲに効くなんて聞いたことないですね」


「誰が禿げだと!少し減って来ただけだぞ!」


「そろそろ休憩終わりでいいですか?」


ブツブツ言ってるギルマスは無視して第2階層に


スケルトンほどではないがフェイントに騙されるゴブリンは楽でいい

2番隊相手にする方が何十倍も大変だ


ピッカーが遅れないようにスピードを加減しながら小ボスまで来た

倒すところを見せたくなったんだろうか?


「こいつは代わってくれないか?魔石よこせなんて言わないから」


ギルマスが見てるだけなのが退屈だったのか、小ボスを倒したいと言い出す


「あたしはいいけど?」「俺もいいよ、どうぞギルマス」


「それではお言葉に甘えて」


背中から自慢の大剣を抜くとジリジリとゴブリンキングに詰める

2メートル以上はありそうな、こん棒が振り下ろされるとひらりと交わし


「だああああ!」


飛び上がると一気に振り下ろした、袈裟切りで大きなゴブリンは2つに

あっという間に消えてゆく


「流石ギルマス、お見事です!」


パチパチパチ


ギルドマスターは伊達じゃなかった


通路に戻ると今度はパトリック達が先に待っていた


「そうだ、帰り寄っていきませんか?肉もあるし、焼き肉でも」


「砦には風呂もあるんだろ?寄るぞ!」


「僕らもいいんですか?」


「もちろん、今後の話もしたいし」


こうして魔石二倍化計画は上手くいった










 








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