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リンリオ一番隊

とうとう朝になってしまった


日に日に大きくなる声の主は鶏、よく見るサイズよりはまだ少し小さい


ロゼが餌をやっているがメス20、オス3だと言っていた通りに3羽だけトサカが大きい


ひっくり返すことなく、無造作に掴んでた、あの状態でどうやってオスメス見分けていたのか?謎だ


向こうで呼んでる声がするが、鍛錬が嫌で鶏小屋に隠れてるわけではない


「おう!今行くよ」


「軽く柔軟した方がいいよ、ケガするからね」


「クリス、エド、サロモ!そんな離れてないでもっとこっち来たら?」


「サンナ、今日はクエストあるから軽めでな」


「昨日も軽めだったしな、いいだろう」


「えーーーっ!」  x6


「何そのえーーーっ!って、行くよ、遅れるんじゃないよ」


まあいい、何がそんなに違うのか観察してやろう

まだ一周目、なぜ木の板の階段を音も無く上り下り出来るのか?見せてもらおう


「2周、、、」「3周、、、」「よ、4周、、、」「ご、ご、5しゅ、、う」

駄目だついていけない俺にも意地はあるが、、


「ハア、、ハア、、ハア、、ハア、、苦しい」


「今日もきつかったな、、」「アア、、」


水浴びと歯磨きをして、食堂に行こうとしたら、ポロが何か言いたそうだ

水の桶が転がっていて前足でコンコンしてる


「どうしたポロ、水か?どっかに固定した方がよさそうだな、今汲んでくるから待ってろよ」


「どうしたの?ポロの水?」


「ああ、足で引っ掛けるのかな?、どっかに固定しないと」


「魔法で水入れ作りますね「ストーウォール」」


「ありがとうエリアス、ほんと魔法って便利だね、俺も使えたりしないのかな?」


水を飲んでたポロがタイミングよく顔を上げた「お前じゃ無理だろう」って顔されたような気がする、鍛錬で疲れてる様だ


 ---食堂ーーー


「ところでエリアスとパトリックも一緒でいいんだよな今日?」


「勿論、商人ギルドにも登録したいしね」「この際だからみんな登録したら?」


「銅3だっけ?冒険者タグ見せるだけでいいんだよね?」


「そうこれ、商人ギルドはカードなんだよな」


「今日のヒール草は全員で山分けにして冒険者ギルドに入れておけばいいと思うんだよね、勿論持っててもいいけど」


「それから5人でパーティー登録しない?」


「俺らはいいけど二人はそれでいい?」「勿論、よろしく」


「でさ、パーティー名義の口座も作れるようになるのはいいとして、問題はパーティー名なんだよね、流石にロバみたいに勝手につける訳にもいかんよね」


「でだ、リンリオ一番隊って言うのを候補にまず出すわ、他に思いついた名前あったら言ってね」


「リンリオは置いといて一番隊って何?アレン」


「ああそれ、クリス、エド、サロモを二番隊として、まとめて呼ぶのに使いたい」


ん?って顔でこっちを見る新米剣士三人、良く聞こえなかったみたい


「ああ、そういう意味で一番隊なんだ、年少組から三番隊、そのうち結成される?面白いね」


「じゃあリンリオは?聞いたことないよな、何かの名前とかじゃないよね?」


「屋台街の通り名から後ろだけ使った」


「ああ、それでリンリオね」x2 「何それ全然分からない」x2


「屋台街のごく一部でゴブリントリオ何て呼んでる奴が居るんだよ」


「ああそれのリンとリオなんだ、良くないあだ名だね」


「まあ、近からず遠からずな事してた自覚もある、自分達への戒めの意味も込めてかな」


「でも音的にはちょっといい感じかなと思ったんだよね」


「ゴブが汚さそうな雰囲気出してたのかな?面白いね」


「もうそれでいいんじゃない?」「賛成は挙手!」「はい」x4


「あれもう決まり?ほかにかっこいいの出してくれてもいいのに」


「じゃあ出発しますか?」


「そういう事だからマリーと二番隊は留守頼んだよ」


「おう任せとけ」x4


ポロに荷車繋ぎ、麻袋とカマも3丁詰んだ、さあ行こう


「行ってらっしゃーい」「よろしく頼むぞ二番隊」


 ---依頼者宅到着ーーー


「こんにちは」


「あら今日は5人なんだね、それにロバも」


「はい、この5人でパーティーになりました、初めて来た二人が角うさぎ狩りの達人です」


「ほう、それはそれは」


「あっちの森というか山から出てくるんですよ、その畑を荒らしに」


「ああ、なるほどね、エリアス行くよ、弓の感戻したいからあんたは少し遠慮気味にね」


「はいはい、昼に一回戻るぐらいでいいんだよね?」


「うん、そういう事でよろしく」「じゃあ昼にね」


俺達三人はヒール草を刈りまくった、荷車にいい具合に盛り上がる麻袋の山が金貨に見える


「結構伸びてるから、すぐ袋いっぱいになるな」「ああ大量大量」


「そろそろ昼じゃないか?」


「そうだな、向こう行くか、サンナとエリアスはどれぐらい狩ってるだろうな?」


「とんでもない量になってそうな気もするんだけど」


「依頼人と二人が喋ってるのが見える、なにやら小山が見えるんだが、角うさぎのような色した小山が」


「ああ見えるな、角うさぎだろう」


「荷車山盛りだね」「いやいや角うさぎも山盛りだね」


「これでしばらく角うさぎが出なくなるといいですね」


「ああそうだといいね」


ポロにニンジンあげながらおじさんが答える


「ところで角うさぎの数は?」


「34だな」


「今日は大量だな、さすが猟師の村の出身だわ、おじさんに少し分けてもいいだろ?」


「ああいいよ、食い切れないだけあるからな」


オジサンにウサギを分けると喜んでまた大量の野菜を貰ってしまった


「それじゃあ失礼します」「うんうん、また依頼書が出てたらよろしく頼むよ」


「さて俺たちはもう少し刈っていくか」


「サンナとエリアスはポロ見てて、もう少し刈って来るから」


「うん、少し休ませてもらう、すばしっこいウサギは地味に疲れた」


「あの二人が疲れるなんてことあるのかな?」「さあ、次元が違うからな」


「どうだろ?金二桁行ったんじゃないか?」「うんいい所だと思う」

「じゃあ帰るか」


「やっぱり、大量に運べるならまとめて刈った方が正解だな、いつ横取りされるかも分からんし」


「お待たせ、何とか予定量刈れたから商人ギルド行こうか」


 ---移動中ーーー


砦の周辺は探索したのか、という話になって、ゴブリンの足跡追って、沢登っただけだというと、じゃあ明日、何も無ければ一度周辺を見て回ろう何て会話をしながら商人ギルドに着いた


皆が登録している間、ポロと待っていると商人が話しかけてくる


「こんにちは、しばらくですね、ヒヨコは無事ですか?」


「ああ、こんにちは、はい23羽みんな元気ですよ、ところでひよこのオスメス見分けれる人ってどれぐらい居るんですか?」


「ヒヨコの内にオスメス見分ける?聞いたことないですね、オスはオス同士ケンカしますからね、早めに食べた方がいいですよ、では」


そういうとヒヨコ屋さんはギルドに入っていった、入れ違いのような感じでみんな出てきたので裏に回る


「こっちが量あるものの受付なんだね」


「うん、馬車並んでるから後ろに居ればいいのかな?」


「ところで食材の支払いとかどうしてんの?」


サンナ達は気にしてた様だ


「適当だね、誰がいくら払ったとかあんまり気にしてない、あるから払う、じゃあ頼むって感じかな」


「へえ、誰が多く出したとか少なく出したとか揉めないの?」


「揉めた事ないね、皆のを金をバラバラに預かってる感じ?っていうのかな、誰が払っても皆のを金、自分が持ってるお金もみんなのお金って感覚っていうのかな」


「ふーん家族だねそれは、じゃあ今日はあたし達二人で食材買うよ、皆のお金でしょ?」


「じゃあさっそく、たまごとチーズお願いするかな」「うん分かった」


ヒール草の買取もしてもらった、12万2000ゼニー


そうして屋台街で買い物をして冒険者ギルドで正式なパーティーになった


新ダンジョン発見の騒ぎの日の事は、領主様のところの調査隊とたまたま家の近くで遭遇して噂として聞いただけって事にしてくれたらしい


顔見知り達とも挨拶はしたが〈お前らが見つけたダンジョン〉って話には一切ならなかった、ありがたい


 ---砦ーーー


新兵改め二番隊が見える、荷車があるから大きな方の扉が開いた

気が利くじゃないか二番隊


年少組はポロが居ないので鶏と遊んでいたようだ、何か美味そうな匂いも食堂からする、なんだろう?


「パン焼いてる匂いって、余計腹減るよね」


あっそうだ、これは窯で焼いたパンの匂いだ


「早速、窯使ってくれてるみたいだね、炭火で焼いたパンは大好物です」


エリアスも嬉しそうだ


「サンナはウサギ料理を作ってくれるみたいだから、今日はごちそうになるね」


「まだ時間あるからこの辺、二列耕してニンジン植えない?」


マリーには却下されて余ってたニンジンの種をポロが美味そうにニンジン食ってるの見て思い出したパトリック、植えたいらしい


誰の分かは知らないがパトリックが倉庫からクワを二本持ってくる前に


「二列分ですか?」


というとエリアスが魔法で終わらせていた、やっぱりずるい



 ---食堂ーーー


マリーとロゼが商会で買ってきた酵母なるものでロイさんのところで売ってるようなパンを焼き、香草を摘んできたサンナは小麦粉をまぶしてウサギ肉を焼いている、ハムと野菜の入ったスープも鍋にある


「なんだか今日は、とてつもなく豪華な晩御飯になりそうだ」


パトリックがいうと子供たちはものすごい勢いで首を縦に振ってる


初めはどうなる事かと思ったが、サンナとエリアスが来てくれてホント良かった


お読みいただき有難うございます

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