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不死身探偵フェニックス  作者: 猫月猫日猫曜日


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透明人間刑事 数寄屋橋透6

ある日、数寄屋橋透は警視庁の秘密機関である隠し目付本部に呼ばれた

一階のエレベーターに乗り込むと、扉が閉まる直前に二人の若い女性が続けて乗り込んできた

(一人は品川ナイスさんだ 熊の巣山ではお世話になった もう一人の若い女性は誰だろうか?ナイスさんに挨拶したいが、知らない女性がパニックになるといけないから、透明な空気のままでいよう)


ナイス

「鳥子さん、あたしは変な人じゃないよ」

青空鳥子

「アレッアレッ、もしかしてミツバチさん?」

ナイス

「品川ナイスが本名よ」

鳥子

「土竜事件の時はお世話にはりました!しかし、まだ気にしていたんですね!」

少し驚いた鳥子が後ろに飛び跳ねると、透明人間数寄屋橋透に衝突する


得体の知れない感触に鳥子はパニックになる

「何?何?何?」


透の存在に気付くナイス

「数寄屋橋刑事も呼ばれていたのね!居るなら居ると言ってよね」


透

「こちらの女性がパニックになると思って黙っていたんです…」

ナイス

「透明人間も苦労するわね」


鳥子

「誰と話しているんですか?」

ナイス

「鳥子さんとは初対面だったわね!ここにいるのは数寄屋橋刑事!警視庁の秘密兵器と呼ばれる透明人間なのよ」


鳥子

「透明人間?映画の話ですよね」

透

「皆んな、そう言うんだ!気にしないでくれ」

鳥子

「もの凄く気になります!」


自己紹介が終わった頃、エレベーターが止まった

三人は廊下を進み、重厚な扉を開けて隠し目付本部に入った


大目付の西郷に挨拶して席に座る


正面に若嶋津刑事が立ち、作戦の説明を開始する

「土竜事件の残党から脅迫状が届いた!内容は前回逮捕した百人の土竜を釈放せよ!さもなくば、地下深く掘った穴に強力な爆弾を落として、大地震を誘発するとある!地下道は無数に造られている!そこで作戦だが、宇宙人の末裔と言えど、今では地球人と変わらない!地上で生活している時間の方が長いはずだ!我々は虱潰しに探索して、土竜を捕まえねばならない!応援を頼んだ二人の協力者と透明刑事の活躍に期待する」


鳥子

「雲を掴むような話ですね…」


若嶋津

「そうでも無い 最初に一人だけ釈放するから後をつけて、地上にいる宇宙人やアジトや地下施設を突き止めるんだ!鳥子は鳥達に頼んで空から、数寄屋橋刑事は地上、ナイスはミツバチドローンで地下を頼む」


数寄屋橋

「しかし、車に乗られたら追い付けない!」


若嶋津

「それなら大丈夫だ!いつも叔父さんに伸びた髪を切ってもらっているんだろ!叔父さんに頼んで切った髪を集めて貰い、隠し目付の研究所で塗料に混ぜてバイクに塗ったら透明になったんだよ!サイレンサー付きで、音もしないんだ」


数寄屋橋

「運転免許持ってないですよ?」


若嶋津

「今日から特訓だ!特別免許で直ぐ取れるさ」


〜教習所

その日の夜、数寄屋橋透は透明な身体で運転免許センターに現れた

既に営業時間を過ぎているので誰もいないようだ


「試験を受けたいのですが」と、教官を探す


「おお!数寄屋橋!来たな!」

教習場の指導員・安東は声を上げた

彼もまた透明人間の存在を知る数少ない隠し目付の一人だ


「今日は特別なバイクだぞ」

安東が指差した先には一台の透明バイクが佇んでいた

フレームからタイヤまで全てが透き通り、空気のように見えた


安東

「止めた場所が分からなくなると困るから、ゴルフのグリーンで使うマーカーを置いてある!さぁ乗ってみろ」

安東の指示で透は透明なシートに跨った

確かに髪の毛の成分が塗料に含まれているのか、ヘルメットの内側まで透明な感触がある


「アクセルはここだ」


透の手が透明なグリップを握ると、エンジンが唸りを上げた

わずかに発生する排気ガスすら透明になっている


「スタート!」

安東の指示で透明バイクは滑るように走り出した

コーナリングも加速も完璧だ

教習所のコースを軽やかに一周した


「驚いたな」安東は感心したように言う

「生まれつき運転する才能があるようだ」


「バイクに興味があるのか?」

「はい!小さい頃から憧れていました」


透明な世界から見る道路は格別だった

通常なら死角になる建物の陰や信号機の裏側まで見渡せる


夜通しの特訓は続き、翌朝には特別運転免許を取得する事が出来た


安東の忠告

「大事な事だが、周りには気をつけろ!透明だから、車や他のバイクがぶつかってくるぞ!」


数寄屋橋

「対象を盾にして、なんとか影に入ります」


こうして数寄屋橋刑事は、機動力を獲得した

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