悪行探偵石川六衛門(その1)
〜ミッドナイトエンジェル探偵事務所
石川六衛門の家業は代々続く鍵屋であったが、チェーン店に押されて、彼の代で廃業となった
心機一転、六衛門は子供の頃から、小説やアニメで大好きだった探偵事務所を始めた
しかし、半年間も依頼が一つもない
六衛門が生活していく為のアイデアが浮かんだ
元鍵屋の技術を活かして金持ちから金品を奪う
そして、探偵として盗難品を取り返すと言う方法だ
盗んだ金は貰い、宝石や時計は売ると足が付きやすいから、探偵として被害者に返却して謝礼を貰う事にする
[ミッドナイトエンジェル探偵事務所]の誕生だ
〜初仕事
初仕事は、大企業のオーナー社長が持つ[卑弥呼の涙]と呼ばれる時価10億円のダイヤモンドだ
オーナー社長は子供と孫を連れて、毎年海外旅行に行く
時期は、孫の様子を見て判断出来た
六衛門は警報装置や監視カメラ対策として電線の一部を切断する
あとは元鍵屋の技術で[卑弥呼の涙]を入手する
海外旅行から帰った社長は大慌てで警察を呼ぶ
しかし、警察は1ヶ月経っても手掛かりを掴めなかった
その頃六衛門は、チラシを作り社長の家のポストに入れた
(ミッドナイトエンジェル探偵事務所 何でも相談して下さい 着手金は頂きません)
深夜、社長は眠れなかった
[卑弥呼の涙]は宝石である以前に、代々のオーナー社長の証しでもあった
このままでは次の役員会で、対立する専務一派に責任を追及されるのは必定
ふと机の上の新聞に目をやると、下の方に[ミッドナイトエンジェル探偵事務所]のチラシを発見する
見れば、着手金はいらないと書かれている
つまり、仕事に自信があると言う事か…
警察では[卑弥呼の涙]は取り戻せない様だ
ダメ元で探偵に頼むか
〜六衛門探偵登場
電話で依頼された六衛門は翌朝社長宅を訪問し、事件の説明を受ける
六衛門「状況は分かりました 恐らく、既に闇の業者に売られているでしょう 私は彼らの弱みを握っています 交渉に応じてくれるでしょう しかし、彼らもタダでは手放してくれません 時価の10%でどうでしょうか?私が立て替えますから後払いで構いません そして、成功報酬として、時価の1%を頂きます」
社長は少し考えてから返事をした「それで構わないよ!大事な宝石なんだ」
六衛門「闇の業者との取引ですから、警察には内密に願います」
社長「もちろんだ!墓場まで持って行くよ」
こうして六衛門は、後日1億1千万円を手に入れた
社長は支払いを少し渋ったが、六衛門が1億円を立替ている事を強調すると、感謝して全額の支払いに応じてくれた
六衛門「ミッドナイトエンジェル探偵事務所は、被害者の方に寄り添う仕事を大事にしています!知り合いの方の困り事が有れば、紹介をお願いします」
人の神様☆なんて奴だ!☆
その夜、探偵事務所で初仕事の成功に1人ライムサワー缶を飲みながら、パソコンの寄付サイトを開く
猫好きの六衛門は、全国の保護猫団体に寄付する事にした
収入の半分、5500万円
100万円づつ、55ヶ所
六衛門の脳裏には、猫達の笑顔が浮かんだ
猫の神様☆ガンバレー☆
〜隠し目付本部
大目付西郷
「卑弥呼の涙盗難事件の捜査は終了!」
若嶋津「何故…?」




