第45話 未知との遭遇
この話数より、【第二部】がスタートです!
お楽しみいただけましたら、幸いです!
「風の技能・風砲斬!」
「龍撃の技能・龍の振動!」
モンスターの大群と戦うクロハとテルハの二人。
戦闘を開始してからすでに数時間が経過しているが、モンスターの数は全く減らない。
が、増えたりもしていなかった。
「フッ! ハァ!」
「ハァ! オーラァ!」
数時間戦い続けているにも関わらず、二人に疲れた様子など全く見えず、むしろ体力が有り余っている気さえ感じられた。
「いかんせん鬱陶しいな。一気に決めるとするかのぉ。龍殺の技能・龍の死殺!」
あまりの数の多さに、鬱陶しさを覚えたテルハは、一気に勝負を決めるべく強力な技能を使用する。
両手の拳を打ち合わせ、技名を叫ぶと、周囲が振動し始める。
小さな石ころなどは浮かび上がり、小刻みに振動している。
「クロハ、避けい!」
「っ!」
テルハに声をかけられたクロハは、ジャンプをする。
クロハがジャンプをした瞬間、地面が漆黒の沼地になり、一瞬にして無数のモンスター達が吸い込まれていった。
地面が元に戻った瞬間に、クロハが着地する。
「こんなすごい力があるなら、最初から使ってよ」
「これは奥の手じゃ。そうバンバン使えるものじゃないんじゃ」
龍殺の技能。
それは、一撃必殺と言ってもいいほどの力を秘めている。
が、連発や乱用はできず、一度使用してしまえばしばらくは使えなくなってしまう。
その為、テルハは温存していた。
「この先、何があるか分からんからのぉ。本来であれば温存しておきたかったんじゃが、まぁ、致し方ない」
「ありがとう。おかげで助かった♪」
「ふ、ふんっ! 勘違いするでないぞ! これは早くハッちゃんに会う為にした事じゃからな!」
「はいはい。分かってるよ〜」
「なんじゃその微笑みはぁ! 絶対分かっておらんじゃろ! なぁ! なぁ〜!」
など、二人が仲良くじゃれ合っていると──、
ドシンッ! ドシンッ! ドシンッ!
「「っ!?」」
どこかから大きな足音が聞こえてきた。
その足音はとても大きく、音がする度に地面が揺れ、岩壁から砂埃が発生する。
「な、何……? またモンスター……?」
「おそらくな……。しかし、この感じ、さっきまでの雑魚とは違うぞ……」
二人は、どこから来るか分からないモンスターを警戒し、背中合わせの体勢を取る。
そして、そのモンスターが二人の前に姿を現す。
「これはまた……デッカイのぉ……」
「十メートルくらい? もっとかな?」
二人の前に現れたのは、全長十メートルはゆうに超えるタウロスだった。
しかし、そんな巨大なモンスターを前にしても、二人は怯んだりなどせず──、
「テルハちゃん、行ける?」
「当然じゃ。誰にものを聞いておる」
やる気満々で、戦闘態勢に入り──、
「「ハァッ!!!」」
二人は、巨大なタウロスに向かって走り出した。
☆ ♡ ☆
巨大なタウロスと戦い始めてから数十分後。
二人の強さはタウロスを圧倒しており、あともう少しで倒せそうなところまで来ていた。
「そろそろ決めるぞ、クロハ!」
「うん!」
二人がタウロスにトドメを刺そうとした時、二人の背後からとんでもない能量を感じた。
「「っ!?」」
二人が後ろを振り返ると、そこには白いベビードールを着た、セクシーで妖艶な女性が立っていた。
ベビードールを着ているが、胸を隠すブラをしていない為、胸の大事な部分が丸見えとなっている。
さらに、透けている為、純白のパンツが見えている。
「な、なんなのじゃ、あいつ……いつの間に、ここに……!」
「気配も何も感じなかった……この能量がなければ、いる事にすら気付かなかった……」
二人の額に汗が浮き出る。
一切の気配を出さずに、二人の猛者の背後を取った女性。
二人は、直感的に、本能的にこの女性が危険な存在だと理解した。
「ふふ。初めまして。私はビャクトリース。秤鏡神・ビャクトリースと申します。以後、お見知りおきを」
白いベビードールの女性──秤鏡神・ビャクトリースはお淑やかに二人に挨拶をした。
いよいよ【第二部】が幕を上げました!
いきなり凄まじい展開から始まる【第二部】。
この先、何が待ち受けているのか?
フルスロットルで突き進む【第二部】を、お楽しみください……!




