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第39話 買い物デート

 冒険者パーティーを結成し、そのお祝いパーティーを行った翌日。


 ハルは、クロハ、ミルル、テルハ、セシリアの四人と共に買い物に出かけていた。


「デート♪ デート♪ デートワン〜♪」

「ふふ。ミルルちゃんご機嫌だね」

「当然ワンッ♪ ハル様とデートができるワンから〜♪」

「ハッちゃんとのデート、最高じゃな!」


 そう。

 このお買い物は、四人にとってはデートだった。


 ハルは全くそのつもりはなく、普通に買い物に出かけるだけだと思っていたのだが、四人からデート楽しいね♪ と言われ、初めてこのお買い物がデートであると知ったのだった。


「でも皆さん、今日はハルさんとテルハさんの日用品などを買う為に来たんですから、そこを忘れてはいけませんよ」

「「「は〜い」」」


 セシリアが本来の目的を三人に言う。

 それを受け、三人はまるで母親に注意された子供のように返事をした。


 ☆ ♡ ☆


「こんなに沢山、いいんですか?」

「もちろん♪ 必要なものだからね♪」


 買い物を終えたハル達。


 クロハ達の手には、沢山の荷物が。

 ハルの歯ブラシやパジャマ、普段用の服、ハルが使う小物等、テルハの使うものなど、色々なものを買ったので、荷物がいっぱいになった。


 しかも、それをハルに持たせようとはせず、クロハ、ミルル、テルハ、セシリアの四人が全て持ってくれている。


「それじゃあ、最後にあそこに行こうか」

「ん? まだあるんですか?」

「うんっ♪」


 クロハの満面の笑みを受け、ハルは嫌な予感を抱きながらも皆の後をついて行った。



「ぼ、僕がここにいてもいいんでしょうか……?」

「全然大丈夫だよ〜♪ 他にも男の人いるし」

「で、ですが……」


 ハル達がやって来たのは、下着売り場。


 女性用の下着が売っている場所。

 だが、男女差別を撤廃している為、男性客もちらほらいる。


 そこにハルもいるのだが、やはりいたたまれない気持ちが強く、居心地が悪かった。


「テルハちゃんの下着選ばないとね」

「そうじゃな。我はVカップあるからのぉ! 生半可な下着じゃ我の胸を支える事などできんからのぉ」


 さりげないテルハのカップ数暴露に、ハルは顔を真っ赤にして俯く事しかできなかった。


 店員さんに相談したりして、下着を選んでいくテルハ。

 残ったクロハ達は──、


「ねぇ、ハル君♪」

「は、はい……?」

「私達の下着、選んでくれないかな?」

「……………は、はい!?」

「ミルルも選んで欲しいワンッ♪」

「私も、選んでいただきたいです……♡」

「で、でも……それは、流石に……」

「「「お願い……♡」」」

「うっ……わ、分かりましたよ……後で怒ったりしないでくださいよ……」


 ハルは、クロハ達の圧に押され、仕方なくクロハ達の下着を選ぶ事にした。


 しっかりと女性の下着を見るのは初めてなので、ドキドキしながら選んでいくハル。


 手に取ったりしない方がいいなと思いながら、自分の目だけを頼りに下着を選ぶ。

 デザイン、肌触り(触ってはない)、質感などを吟味し、クロハ、ミルル、セシリア、そしてテルハの下着を選んだ。


「これが、ハル君の選んだ下着……♡」

「ハル様の好みって事ワンね……♡」

「ちょっとエッチなのもまた……♡」

「ハッちゃんは良いセンスしてるのじゃ♡」


 それぞれがハルの選んだ下着を手に取る。

 それを見つめながら、嬉しそうな顔をしている。


 それを見て、ハルは顔を真っ赤にしながら──、


(な、なんの罰ゲームなんだ、これは……!)


 と、思っていた。


 ☆ ♡ ☆


 買い物を終えた後、テルハが二人っきりでデートがしたいと言い出したので、クロハが交代交代でデートをしようと提案し、ハルとの二人っきりデートがスタートした。


 翌日から、デートが始まった。


 初日はテルハ、次の日はミルル、その次の日はクロハだった。


 そして現在、セシリアとのデート中。


「ふぅ〜……」

「お疲れですか? ハイル様」

「うん……なんか毎日別の子とデートしてると、自分が最低な男って気がしてさ……」

「そんな事ありませんよ? この国では一夫多妻制が導入されているんですから、ハイル様が多くの女性を恋人にするのは何も悪いことではありません」

「ま、まぁそうなんだけどさ……なんかね……」

「んふふ♡ そういう生真面目な所も、私は大好きです♡」

「っ! あ、ありがとう……」


 二人は喫茶店のテラス席で一つのメロンソーダを、二人で飲んでいた。

 セシリアがやりたいと言ったので、ハルは顔を真っ赤にしながらもなんとか頑張っていた。


「次はどこ行きましょうか〜」


 セシリアが次に行く所を考えていると──、


「あれ? ハル君とセシリアさん?」

「ん? あ、イリンさん」


 二人の元に、イリンがやって来た。

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