## 第20話「決戦前夜」
決戦まであと1日。
朝の光が差し込む中、俺たちは学園の作戦室に集まっていた。
奪った統制局のデータを、全員で分析している。
「記憶統一計画…」
鈴音が画面を見つめながら呟く。
「全人類の記憶を一つに統合するなんて」
「具体的にはどうやって?」
真田先輩の質問に、美咲が答える。
「始原の記憶を完全覚醒させて、そこに全ての記憶を集約する」
「そして」
俺が続ける。
「その鍵が、俺の記憶喰らいの力」
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【記憶統一計画・詳細】
第一段階:始原の記憶の完全覚醒
第二段階:記憶喰らいの力で全記憶を吸収
第三段階:風間十蔵が統合された記憶を支配
最終段階:全人類が一つの意識体となる
必要なもの:
・始原の記憶(統制局が既に入手)
・記憶喰らいの力(朝倉蒼)
・膨大な記憶エネルギー(記憶結晶塔から供給)
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「狂ってる」
ジンが吐き捨てるように言う。
「個人の記憶は、個人のものだ」
「でも、風間にとっては理想なんでしょうね」
鈴音が苦い顔をする。
「争いも、悲しみも、すべてなくなる」
「それは、人間じゃない」
俺は断言した。
「記憶があるから、俺たちは俺たちなんだ」
その時——
コンコン
ドアをノックする音。
「どうぞ」
入ってきたのは、学園長だった。
「みなさん、準備は進んでいますか?」
「はい、なんとか」
「それは良かった」
学園長が微笑む。
でも、その表情には憂いがあった。
「実は、お伝えしなければならないことが」
「なんですか?」
「明日の決戦…学園は中立を保ちます」
「!」
「理事会の決定です。これ以上、学園を巻き込むわけには」
「でも——」
「ただし」
学園長が俺を見つめる。
「個人的に、応援しています。頑張ってください」
そう言って、何かを置いていった。
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【アイテム入手】
『学園長の記憶結晶』
効果:使用者の全能力+30%(10分間)
説明:学園長の若き日の戦いの記憶
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「これは…」
「私にできる、精一杯の支援です」
学園長が去った後、重い沈黙が流れた。
「仕方ない」
真田先輩が口を開く。
「俺たちだけでやるしかない」
「でも、5人じゃ」
『6人よ』
Systemの声が響く。
『私も、戦うわ』
「System?」
『明日、私の正体も明かす。今は…準備して』
### ◆◇◆
午後。
俺は一人で病院を訪れていた。
決戦前に、葵に会っておきたかった。
「お兄ちゃん!」
病室のドアを開けると、葵が笑顔で迎えてくれた。
もう、ベッドの上じゃない。
椅子に座って、本を読んでいた。
「元気そうだな」
「うん!もうすぐ退院できるって」
「そうか…よかった」
俺は葵の隣に座った。
しばらく、他愛のない話をする。
でも、葵は何か感じ取ったようだった。
「お兄ちゃん、何かあるの?」
「…………」
「危ないことするの?」
鋭い。
妹の勘は、時に恐ろしいほど当たる。
「大丈夫だよ」
「嘘」
葵が俺の手を握る。
「お兄ちゃん、嘘つくとき目が泳ぐ」
「…………」
「でも、いいよ」
葵が微笑む。
「お兄ちゃんがやらなきゃいけないことなんでしょ?」
「葵…」
「だから、これあげる」
葵が新しいお守りを差し出した。
「前のより、パワーアップ版!」
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【アイテム入手】
『葵の新しいお守り』
効果:
・HP自然回復量+20%
・精神攻撃完全無効(1回)
・致命傷を1度だけHP1で耐える
説明:妹の祈りが込められた最強のお守り
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「ありがとう」
「絶対、帰ってきてね」
「ああ、約束する」
葵を抱きしめる。
この子のためにも、必ず生きて帰る。
### ◆◇◆
夕方。
記憶守護協会から連絡が入った。
「明日の作戦について、最終確認をしたい」
セラフィムからの直接通信だった。
『我々も全面的に協力する。ただし——』
「ただし?」
『風間十蔵は、我々でも手に負えない相手。十分注意して』
レベル70。
今の俺たちでは、正面から戦っても勝ち目はない。
『でも、方法はある』
「なんですか?」
『始原の記憶を、先に無力化すること』
なるほど。
始原の記憶がなければ、計画は実行できない。
『場所は分かっている。記憶結晶塔の最上階』
「わかりました」
『それと、朝倉蒼』
「はい」
『予言の子として、一つ忠告を』
セラフィムの声が、急に優しくなった。
『力に溺れないで。あなたの本当の強さは——』
通信が途切れた。
「本当の強さ…」
### ◆◇◆
夜。
決戦前の最後の夜。
俺たちは、学園の屋上に集まっていた。
「乾杯」
真田先輩が缶ジュースを掲げる。
「明日の勝利を祈って」
「乾杯!」
みんなでジュースを飲む。
ささやかな、でも大切な時間。
「なあ」
ジンが口を開く。
「明日、どうなると思う?」
「勝つさ」
真田先輩が即答。
「俺たちなら」
「そうね」
鈴音も頷く。
「ここまで来たんだもの」
「うん」
美咲も微笑む。
「みんなとなら、大丈夫」
俺は、仲間たちの顔を見回した。
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【パーティーメンバー最終確認】
朝倉蒼 Lv.44
HP:800/800
MP:650/650
筋力:A|敏捷:A|知力:S|精神:S|幸運:A
白石鈴音 Lv.37
HP:450/450
MP:550/550
筋力:C|敏捷:B|知力:A|精神:A
真田剛 Lv.48
HP:950/950
MP:400/400
筋力:S|敏捷:A|知力:B|精神:A
クラッシャー・ジン Lv.48
HP:900/900
MP:500/500
筋力:A|敏捷:A|知力:C|精神:B
神楽美咲 Lv.???
能力解放率:87%
HP:???
MP:???
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「ありがとう、みんな」
俺は立ち上がった。
「俺と一緒に戦ってくれて」
「何を今更」
「水臭いぞ」
「仲間でしょ?」
「相棒だろ」
みんなの言葉に、胸が熱くなる。
「明日、必ず勝とう」
「おう!」
全員で拳を合わせる。
その時——
ゴゴゴゴゴ
地面が震えた。
「なんだ!?」
見ると、記憶結晶塔が不気味に輝き始めていた。
『始まったわ』
Systemの声が緊迫している。
『予定より早い。風間が動き出した』
「まだ明日のはずじゃ」
「関係ない」
俺は拳を握った。
「行くぞ!」
### ◆◇◆
記憶結晶塔へ向かう道。
既に統制局の部隊が展開していた。
「予想通りね」
鈴音が冷静に分析する。
「正面突破は無理」
「じゃあ、どうする?」
その時——
「道を開ける!」
空から、記憶守護協会の部隊が降下してきた。
ガブリエルが先頭に立っている。
「君たちは塔へ!ここは我々が引き受ける!」
「でも——」
「早く行け!時間がない!」
統制局と守護協会の部隊が激突する。
その隙に、俺たちは塔へと走った。
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【記憶結晶塔】
高さ:1000メートル
階層:100階
最上階:始原の記憶保管庫
現在の状況:
・統制局が占拠
・記憶エネルギー充填率:87%
・あと13%で計画実行可能
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「エレベーターは使えない」
美咲が確認する。
「階段で行くしか」
「100階を階段で!?」
「いや」
俺は新しいアイデアを思いついた。
「美咲、飛べるか?」
「え?」
「戦闘形態なら」
美咲が頷いた。
次の瞬間、美咲の姿が変わった。
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【神楽美咲・戦闘形態】
背中に光の翼
全身が淡い光に包まれる
戦闘力:測定不能
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「凄い…」
「恥ずかしい…」
顔を赤らめる美咲。
「でも、全員は運べない」
「俺と美咲で先行する」
決断を下す。
「真田先輩たちは、階段で」
「おいおい、置いてけぼりか?」
「すぐ追いつく」
ジンが頷く。
「わかった。先に行け」
「気をつけて」
鈴音が心配そうに言う。
「ああ」
美咲に抱えられて、俺は空を飛んだ。
塔の外壁を、猛スピードで上昇していく。
下では、まだ戦闘が続いている。
そして、上では——
最上階の窓から、不気味な光が漏れていた。
「あれは…」
「始原の記憶が、起動してる」
まずい。
急がないと——
ガシャァン!
窓を突き破って、最上階に突入した。
そこには——
「ようこそ、朝倉蒼」
風間十蔵が、悠然と立っていた。
その後ろには、巨大な光の球体。
始原の記憶だ。
「待っていたよ」
風間が微笑む。
「さあ、始めようか。新しい世界の創造を」
決戦の幕が、上がった。
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【第20話終了時ステータス】
朝倉蒼 Lv.44
HP:800/800
MP:650/650
筋力:A|敏捷:A|知力:S|精神:S|幸運:A
所持スキル:
・記憶喰らい Lv.5
・記憶武装化 Lv.4
・記憶探査 Lv.4
・記憶変換 Lv.1
・限界突破 Lv.1
・記憶共鳴 Lv.1
・始原の加護 Lv.1
・記憶の王道 Lv.1
・心の盾 Lv.1
・記憶編集 Lv.1
・記憶同調 Lv.1
・身体強化 Lv.2
称号:
・慈悲深き喰らい手
・学園の新星
・闘技場の新王
・妹思いの兄
・予言の子
・絆を力に変える者
・始原の鍵
所持アイテム:
・葵の手作りお守り
・葵の新しいお守り(NEW)
・守護の記憶結晶×1
・学園長の記憶結晶×1(NEW)
・記憶兵器試作品×3
状況:
・記憶結晶塔最上階
・風間十蔵と対峙
・始原の記憶起動中
・仲間は階段で上昇中
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【更新予定】
毎日更新を目指します!
最低でも週5は更新したいと思ってます。
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