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## 第19話「先制攻撃」

決戦まであと2日。


早朝4時、俺の端末に暗号化されたメッセージが届いた。


『記憶守護協会より。統制局が不穏な動きを見せている。注意されたし』


送信者は、ウリエル。


守護協会の情報部長からの警告だった。


「みんな、集合だ」


緊急連絡で仲間たちを呼び出す。


30分後、全員が俺の部屋に集まった。


「どうした、こんな朝早くに」


眠そうな真田先輩。


「統制局が動き出したみたいだ」


事情を説明すると、全員の顔が引き締まった。


「待ってるだけじゃ、不利になる一方だ」


ジンが拳を鳴らす。


「先手を打つか?」


「そうしたいけど」


鈴音が慎重に言う。


「相手の本拠地は無理よ。でも——」


「支部なら」


美咲がタブレットを操作する。


「ここから一番近いのは、第7支部」


画面に情報が表示される。


===================================

【記憶統制局第7支部】

規模:中規模施設

人員:約50名(日中)/15名(深夜)

支部長:佐々木晋(Lv.42)

副支部長:立花美鈴(Lv.38)


警備システム:

・記憶認証式セキュリティ

・自動防衛記憶体×10

・緊急時の本部直通回線


重要度:B級

保管物:各種記憶兵器の試作品

===================================


「今なら深夜勤務で人数も少ない」


「でも、セキュリティが」


「それは俺に任せろ」


ジンが自信満々に言う。


「昔、こういう仕事もしてたんでな」


元記憶破壊者の経歴が、意外なところで役立つ。


「じゃあ、作戦を立てよう」


### ◆◇◆


午前5時30分。


第7支部の500メートル手前で最終確認。


「もう一度作戦を確認する」


俺が図面を広げる。


「第一段階:ジンと俺で裏口から潜入」


「第二段階:美咲が内部システムをハッキング」


「第三段階:鈴音と真田先輩が陽動」


「そして最終段階:データと物資を奪って撤退」


全員が頷く。


「何か質問は?」


「一つ」


真田先輩が手を挙げる。


「もし支部長に見つかったら?」


「その時は——」


俺は拳を握る。


「全力で戦うしかない」


レベル42対レベル43。


今の俺なら、互角以上に戦える。


「よし、行くぞ」


### ◆◇◆


裏口付近。


「警備員は一人…レベル25か」


ジンが双眼鏡で確認する。


「楽勝だな」


「待て」


俺は記憶探査を発動した。


===================================

【記憶探査 Lv.4】

探査範囲:半径300m

消費MP:10/分


感知した記憶反応:

・警備員(表):1名

・警備員(隠れ):2名

・自動防衛記憶体:3体

===================================


「罠だ。隠れて2名、記憶体も3体いる」


「見た目以上に厳重か」


ジンが舌打ちする。


「どうする?」


「予定通り、陽動を」


俺は通信機を取る。


「鈴音、真田先輩、頼む」


『了解』


30秒後。


ドォォン!


正門の方で爆発音が響いた。


「敵襲だ!」


「正門に急げ!」


隠れていた警備員たちが飛び出し、正門へ向かう。


自動防衛記憶体も2体がそちらへ。


「今だ」


残った1体の記憶体を、ジンが瞬殺。


「守護破壊・点穴」


新技で、記憶体の核を正確に破壊する。


音もなく、記憶体が砕け散った。


「さすがだ」


「へへ、伊達に闘技場で戦ってねえ」


裏口の認証システムに美咲が取り付く。


「記憶偽装…完了。どうぞ」


扉が音もなく開いた。


### ◆◇◆


内部に潜入して5分。


順調に進んでいたが——


「待て」


美咲が立ち止まる。


「どうした?」


「何か…違和感が」


その時、俺も気づいた。


静かすぎる。


陽動に釣られたにしても、内部の警備が手薄すぎる。


まるで——


「罠か!」


気づいた時には遅かった。


パァン!


閃光弾が炸裂し、視界が真っ白になる。


「ようこそ、記憶喰らい」


視界が戻ると、そこには支部長・佐々木が立っていた。


その隣には副支部長の立花。


そして——


===================================

【記憶統制局・特殊部隊】

隊員:10名

平均レベル:40

装備:対記憶能力者用特殊装備


完全包囲済み

退路:なし

===================================


「見事に罠にかかってくれたな」


佐々木が嗤う。


「情報を流したのも、すべて計画通りだ」


「ウリエルの情報も偽物か」


「いや、本物だ。ただし」


立花が冷たく微笑む。


「あなたたちをおびき寄せるための、本物の情報」


完全にやられた。


「さて」


佐々木が一歩前に出る。


「大人しく投降するか、それとも——」


「決まってるだろ」


俺とジンは同時に構えた。


「やってみろよ」


「愚かな」


佐々木が指を鳴らす。


一斉攻撃が始まった。


だが——


「記憶共鳴・発動!」


俺の新しい力が、ジンと美咲に共鳴する。


仲間がいなくても、近くにいる仲間との絆が力になる。


===================================

【記憶共鳴 Lv.1】

効果発動:近距離の仲間2名

能力上昇:20%(2名分)


朝倉蒼:戦闘力3,600 → 4,320

ジン:戦闘力4,200 → 5,040

美咲:測定不能

===================================


「なに!?」


特殊部隊の攻撃を、強化された力で弾き返す。


「ジン!」


「おう!」


息の合った連携。


ジンが前衛で敵を引きつけ、俺が側面から記憶を奪う。


美咲は後方支援。


「記憶幻影・多重展開!」


美咲の新技で、俺たちの幻影が無数に現れる。


「どれが本物だ!?」


混乱する特殊部隊。


その隙を逃さない。


「記憶喰らい・連鎖摂取!」


一気に3人の記憶を奪い、戦闘不能に。


しかし——


「甘いな」


佐々木が動いた。


凄まじい速度で距離を詰め、俺の首を掴む。


「ぐっ…」


「レベルは同じでも、経験が違う」


確かに、戦闘技術では相手が上。


でも——


「俺も、成長してるんだ!」


あえて掴まれたまま、至近距離で記憶喰らいを発動。


「なっ…自爆覚悟か!」


「違う」


俺は笑った。


「これは、信頼だ」


次の瞬間、ジンの拳が佐々木の脇腹にめり込んだ。


「がはっ!」


よろける佐々木。


美咲も援護。


「記憶拘束・発動」


光の鎖が佐々木を縛る。


「今だ!」


俺は佐々木の「支部の記憶」を根こそぎ奪った。


===================================

【記憶摂取成功】

獲得:記憶統制局第7支部の全データ

・職員リスト

・記憶兵器の在庫

・本部との連絡網

・極秘プロジェクト資料

===================================


「ぐあああ!」


佐々木が膝をつく。


重要な記憶を一気に奪われ、混乱状態に。


「撤退だ!」


だが、立花が立ちはだかる。


「逃がすと思う?」


===================================

【立花美鈴】Lv.38

職業:記憶封印師(B級)

HP:700/700

MP:500/500


特殊能力:空間封鎖

===================================


「記憶結界・牢獄!」


空間が歪み、退路が塞がれる。


まずい。


このままじゃ——


ドゴォォォン!


突然、壁が吹き飛んだ。


「遅くなった!」


真田先輩と鈴音が突入してくる。


「陽動は成功したぜ!」


「今助ける!」


鈴音の記憶調律が、立花の結界を中和していく。


「5人揃えば怖いものなし!」


「調子に乗るな!」


立花が全力で抵抗するが、5対1では分が悪い。


「ちっ…」


立花も撤退を決断。


「覚えてなさい!」


捨て台詞を残して、残った部下と共に逃走。


「追うか?」


「いや、収穫は十分だ」


俺は奪った記憶を整理する。


そこには、恐ろしい情報が——


===================================

【極秘情報】

計画名:「記憶統一計画」

内容:全人類の記憶を一つに統合

実行予定日:3日後

中心人物:風間十蔵


そして——

「始原の記憶・完全覚醒には『鍵』が必要」

その鍵こそが「記憶喰らいの力」

===================================


「これは…」


全員が息を呑む。


俺の力が、始原の記憶の鍵。


だから統制局は、俺を必要としている。


「急いで戻ろう」


真田先輩の提案に全員が頷く。


「この情報を、みんなに伝えないと」


### ◆◇◆


撤退中。


『よくやったわ』


Systemの声が響く。


『でも、これで敵も本気を出してくる』


『わかってる』


『それと、蒼』


『なんだ?』


『始原の記憶の鍵…それは、祝福でもあり呪いでもある』


『どういう意味だ?』


『…時が来れば分かる』


また謎めいた言葉。


でも、今は考えている暇はない。


決戦まで、あと1日。


敵の計画も明らかになった。


あとは——


「止めるだけだ」


俺は拳を握った。


仲間たちと共に、この狂った計画を。


===================================

【戦闘結果】

勝利


獲得:

・記憶統制局の極秘データ

・経験値5000(激戦ボーナス)

・記憶兵器試作品×3


レベルアップ:

朝倉蒼:Lv.42 → Lv.44

白石鈴音:Lv.35 → Lv.37

真田剛:Lv.47 → Lv.48

クラッシャー・ジン:Lv.46 → Lv.48

神楽美咲:解放率80% → 87%

===================================


夜明けと共に、決戦前日が始まった。


===================================

【第19話終了時ステータス】


朝倉蒼 Lv.44

HP:650/800(回復中)

MP:380/650(回復中)

筋力:A|敏捷:A|知力:S|精神:S|幸運:A


所持スキル:

・記憶喰らい Lv.5

・記憶武装化 Lv.4

・記憶探査 Lv.4

・記憶変換 Lv.1

・限界突破 Lv.1

・記憶共鳴 Lv.1

・始原の加護 Lv.1

・記憶の王道 Lv.1

・心の盾 Lv.1


称号:

・慈悲深き喰らい手

・学園の新星

・闘技場の新王

・妹思いの兄

・予言の子

・絆を力に変える者

・始原の鍵(NEW)


所持アイテム:

・葵の手作りお守り

・守護の記憶結晶×1

・記憶兵器試作品×3(NEW)


重要情報:

・記憶統一計画の全容

・始原の記憶の鍵=記憶喰らい

・決戦まであと1日

===================================

【更新予定】

毎日更新を目指します!

最低でも週5は更新したいと思ってます。

【お願い】

★(評価)や感想をいただけると、作者のMPが回復します!

特に感想は、次話を書くエネルギーになります。

「ここが良かった」「ここはこうして欲しい」など、どんなことでも嬉しいです!


批判的な意見も大歓迎です。

初心者なので、皆様のご意見で成長していきたいと思ってます。

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