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##第16話「包囲網」

病院から学園へ向かう道。


俺と美咲は全速力で走っていた。


「統制局が動くタイミングが良すぎる」


美咲が走りながら言う。


「まるで、葵ちゃんの治療が終わるのを待っていたみたい」


確かに、そうだ。


人質に取られる前に、か。


「風間め…」


学園の近くまで来ると、異様な光景が広がっていた。


黒い装甲車が何十台も学園を取り囲んでいる。


===================================

【記憶統制局包囲部隊】

総数:約200名

平均レベル:30~40

特殊部隊:50名(レベル45以上)

指揮官:風間十蔵(レベル70)


展開中の記憶結界:

・記憶遮断結界(学園との通信を遮断)

・記憶探知結界(逃亡者を感知)

・記憶抑制フィールド(能力使用を制限)

===================================


「正面からは無理ね」


美咲が状況を分析する。


「裏から回りましょう」


慎重に移動し、学園の裏門から侵入。


中庭には、既に仲間たちが集まっていた。


「蒼!」


鈴音が駆け寄ってくる。


「無事でよかった」


「状況は?」


「最悪だ」


真田先輩が苦い顔をする。


「30分前に包囲が始まった。風間の奴、お前を引き渡さなければ学園を潰すと」


「学園長は?」


「交渉中だ。でも、時間稼ぎにしかならねえ」


そこに、新たな人影が現れた。


「よう、相棒」


ジンだった。


===================================

【クラッシャー・ジン】Lv.43

職業:記憶守護者(A級)

HP:750/750

MP:450/450

筋力:A|敏捷:A|知力:C|精神:B


所持スキル:

・記憶破壊 Lv.5→守護破壊 Lv.1(転職により変化)

・破壊領域 Lv.4

・鋼の意志 Lv.5

・記憶修復 Lv.1(新規)

・守護の壁 Lv.1(新規)


称号:

・元闘技場王者

・破壊から守護へ

・朝倉蒼の相棒

===================================


「ジン…来てくれたのか」


「当然だろ。仲間の危機だ」


ジンが拳を鳴らす。


「統制局の連中、全員ぶっ飛ばしてやる」


頼もしい。


でも、相手が悪すぎる。


「風間は?」


「正門で学園長と話してる」


その時——


『全校生徒に告ぐ』


校内放送から、風間の声が流れてきた。


『私は記憶統制局局長、風間十蔵である』


冷たい、感情のない声。


『我々の要求は簡単だ。朝倉蒼を引き渡せ。さもなくば——』


ゴゴゴゴゴ


地面が震える。


窓の外を見ると、統制局の兵士たちが一斉に記憶兵器を構えていた。


『この学園を、生徒もろとも消滅させる』


「ふざけるな!」


真田先輩が吼える。


『猶予は10分。賢明な判断を期待する』


放送が切れた。


「どうする?」


鈴音が俺を見る。


みんなの視線が、俺に集まる。


===================================

【朝倉 蒼】Lv.35

職業:記憶喰らい(B級)

HP:500/550(ほぼ回復)

MP:380/400(ほぼ回復)


ステータス:

筋力:B|敏捷:B|知力:A|精神:A|幸運:B


所持スキル:

・記憶喰らい Lv.5

-摂取可能数:20個/日

-摂取速度:基本の120%

-摂取成功率:レベル差10まで100%

・記憶武装化 Lv.4

-同時展開数:3

-形状自由度:高

-持続時間:10分/1MP

・記憶探査 Lv.4

-探査範囲:半径300m

-探査深度:5年前まで

-消費MP:10/分

・記憶変換 Lv.1

-負→正への変換可能

-成功率:60%

・限界突破 Lv.1

-全能力150%(60秒)

-反動:6時間能力-30%

・記憶編集 Lv.1

・記憶同調 Lv.1

・身体強化 Lv.2


称号:

・慈悲深き喰らい手(負の記憶ダメージ-50%)

・学園の新星(学園内評判MAX)

・闘技場の新王(対人戦闘+10%)

・妹思いの兄(精神力+10%)

・予言の子(???)


所持金:10万メモ(治療費支払い後)

===================================


「行く」


俺は即答した。


「蒼!?」


「でも、条件がある」


校内放送のマイクを手に取る。


『風間局長、聞こえますか』


少しの間。


『聞こえている』


『単独で来い。護衛も部下もなしで』


『ほう?』


『それが条件だ。飲めないなら、俺は逃げる』


『…面白い』


風間の声に、初めて感情が混じった。


『いいだろう。正門で待つ』


「蒼、罠だ」


真田先輩が止めようとする。


「わかってる。でも」


俺は仲間たちを見回す。


「学園のみんなを危険に晒すわけにはいかない」


「だからって…」


「大丈夫」


俺は微笑んだ。


「一人じゃないから」


みんなが俺を信じてくれているように、俺もみんなを信じている。


「俺が合図したら、動いてくれ」


「合図?」


「わかる」


作戦を伝える時間はない。


でも、この仲間なら——


### ◆◇◆


正門。


風間が一人で立っていた。


約束通り、護衛はいない。


でも、その佇まいだけで圧倒的な存在感。


===================================

【風間 十蔵】Lv.70

職業:記憶統制局局長(SSS級)

HP:8000/8000

MP:5000/5000

筋力:A|敏捷:A|知力:S|精神:S|幸運:A


主要スキル(推定):

・記憶支配 Lv.10

・絶対統制 Lv.8

・記憶消去 Lv.10

・千の記憶 Lv.?

・???


称号:

・記憶統制局最高権力者

・千の顔を持つ男

・記憶の支配者


危険度:測定不能

===================================


「来たな」


風間が薄く微笑む。


「賢明な判断だ」


「学園のみんなは?」


「約束しよう。君が素直に来れば、誰も傷つけない」


信用できない。


でも、他に選択肢はない。


「なぜ、俺を?」


「君は特別だからだ」


風間が一歩近づく。


「記憶を喰らう力。それは、この世界の理から外れた存在」


「だから?」


「管理する必要がある」


風間の目が冷たく光る。


「野放しにしておけば、いずれ世界の脅威となる」


「俺は、人を傷つけるつもりはない」


「今はね」


風間が首を横に振る。


「だが、力は人を変える。かつての記憶の暴君のように」


確かに、その危険はある。


でも——


「俺には仲間がいる」


「仲間?」


「ああ。だから、道を踏み外さない」


「甘いな」


風間がため息をつく。


「では、力ずくで——」


その瞬間。


ドォン!


学園の方から爆発音が響いた。


「なに!?」


風間が振り返る。


今だ!


「記憶喰らい・奇襲!」


風間の一瞬の隙を突いて、能力を発動。


しかし——


「甘い」


パシッ


簡単に手を掴まれた。


「本当に、これが作戦か?」


「いや」


俺はニヤリと笑った。


「時間稼ぎだ」


「なに?」


その時、空から声が響いた。


『それまでよ、風間』


セラフィムだった。


白い翼を広げて、降りてくる。


そして、その後ろには——


===================================

【記憶守護協会・特殊部隊】

隊長:セラフィム(レベル???)

副隊長:ガブリエル(レベル65)

隊員:50名(平均レベル50)


総戦力:記憶統制局包囲部隊と同等

===================================


「記憶守護協会…」


風間の顔が歪む。


「なぜここに」


「始原の記憶が動いた時から、監視していたわ」


セラフィムが俺と風間の間に立つ。


「この子は、私たちが保護する」


「邪魔をするな」


「それはこちらのセリフよ」


一触即発の空気。


だが——


「今日のところは、引き上げよう」


意外にも、風間があっさりと引いた。


「ただし」


風間が俺を見る。


「これは始まりに過ぎない。記憶戦争の」


記憶戦争。


不穏な言葉を残して、風間は去っていった。


統制局の包囲も、徐々に解かれていく。


「ありがとうございました」


俺はセラフィムに頭を下げる。


「礼には及ばないわ」


セラフィムが優しく微笑む。


「あなたは、守るべき存在だから」


「でも、なぜ」


「時が来れば、すべて話します」


またか。


みんな、そう言って詳しいことを教えてくれない。


「ただ、一つだけ」


セラフィムが俺の肩に手を置く。


「これから、本当の戦いが始まります。覚悟はいい?」


「…はい」


「なら、これを」


セラフィムが何かを差し出す。


===================================

【アイテム入手】

『守護の記憶結晶』

効果:

・精神攻撃完全防御(3回)

・味方全体の防御力30%上昇(5分)

・使用回数:1回


説明:記憶守護協会に伝わる秘宝

===================================


「これは…」


「いざという時に」


そして、セラフィムたちも去っていった。


### ◆◇◆


学園の中庭。


仲間たちと合流した。


「無事でよかった」


鈴音が安堵の息をつく。


「さっきの爆発は?」


「俺だ」


ジンが手を上げる。


「合図って言ったろ?派手にやれってことだと思って」


「やりすぎだ」


真田先輩が苦笑する。


「でも、効果はあった」


確かに、あの一瞬の隙がなければ。


「それより」


美咲が深刻な顔をする。


「記憶戦争って」


「ああ」


重い言葉だ。


これから、何が始まるのか。


『いよいよね』


Systemの声が響く。


『本当の物語が』


「System、お前は何か知ってるのか?」


『…少しだけ』


歯切れが悪い。


『でも、今は言えない。ごめんなさい』


「いや、いいよ」


Systemにも、事情があるのだろう。


「とりあえず」


俺は仲間たちを見回す。


「今日のところは、みんな無事でよかった」


「そうだな」


「でも、これから大変になるぞ」


「覚悟の上だ」


みんなが頷く。


記憶統制局との全面対決。


それは避けられない。


でも——


「一緒なら、乗り越えられる」


「当然だ」


「仲間だもんね」


「おう」


「…うん」


五人の絆は、固い。


夕日が、俺たちを照らしていた。


新たな戦いの幕開けを告げるように。


===================================

【第16話終了時ステータス】


パーティー全体レベル:

・朝倉蒼 Lv.35(変化なし)

・白石鈴音 Lv.32(変化なし)

・真田剛 Lv.45(変化なし)

・神楽美咲 Lv.???(変化なし)

・クラッシャー・ジン Lv.43(変化なし)


新たな勢力関係:

・記憶統制局:敵対(警戒度MAX)

・記憶守護協会:友好(信頼度70)

・聖メモリア学園:保護下


入手アイテム:

・守護の記憶結晶×1

===================================

【更新予定】

毎日更新を目指します!

最低でも週5は更新したいと思ってます。

【お願い】

★(評価)や感想をいただけると、作者のMPが回復します!

特に感想は、次話を書くエネルギーになります。

「ここが良かった」「ここはこうして欲しい」など、どんなことでも嬉しいです!


批判的な意見も大歓迎です。

初心者なので、皆様のご意見で成長していきたいと思ってます。

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