## 第17話「宣戦布告」
記憶統制局の包囲から一夜明けた朝。
学園は異様な静けさに包まれていた。
「生徒の3分の1が欠席か」
職員室で、担任がため息をついている。
昨日の一件で、恐怖を感じた生徒たちが学園を離れたのだ。
「朝倉」
廊下で学園長に呼び止められた。
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【聖メモリア学園長・神崎 霧香】
Lv.58(変化なし)
職業:記憶賢者(S級)
HP:1200/1200
MP:1500/1500
現在の心境:苦悩
学園への被害を最小限に抑えたいが、
朝倉蒼を見捨てることもできない
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「学園長」
「昨日は、すまなかった」
学園長が深く頭を下げる。
「私の力不足で、君を守りきれなかった」
「いえ、学園長のせいじゃ」
「でも、これ以上学園を巻き込むわけには」
学園長の表情が曇る。
「正直に言うと、理事会から圧力がかかっている」
「圧力?」
「君を…退学させろと」
予想はしていた。
でも、実際に聞くとショックだ。
「わかりました」
「待ちなさい」
学園長が俺の肩を掴む。
「私は、君を退学させるつもりはない」
「でも、学園が」
「学園は生徒を守るためにある」
学園長の目に、強い意志が宿る。
「たとえ理事会と対立しても、私は君を守る」
「学園長…」
胸が熱くなった。
こんなにも、俺を信じてくれる大人がいる。
### ◆◇◆
屋上。
いつもの場所に、仲間たちが集まっていた。
「で、どうする?」
真田先輩が腕を組む。
「このまま学園にいても、また襲撃される」
「でも、どこに行けば」
鈴音が困ったような顔をする。
その時、美咲が何かを取り出した。
「これ、今朝届いたの」
封筒だった。
差出人は——セラフィム。
『親愛なる朝倉蒼へ
昨日の件を受けて、正式に提案があります。
記憶守護協会への加入を検討していただけませんか。
我々は、記憶の自由と尊厳を守る組織です。
あなたのような才能ある若者を、全力で保護し育成します。
詳細は、本日午後3時、下記の場所でお話しします。
セラフィム』
「記憶守護協会への勧誘か」
ジンが興味深そうに手紙を見る。
「悪くない話だ」
「でも」
俺は迷っていた。
組織に属するということは、自由を失うということでもある。
「とりあえず、話を聞くだけ聞いてみれば?」
美咲の提案に、みんなが頷く。
### ◆◇◆
午後3時。
指定された場所は、記憶屋街の高級ホテルの最上階だった。
「ようこそ」
セラフィムが優雅に出迎える。
部屋には、他にも数人の人物がいた。
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【記憶守護協会幹部】
セラフィム(代表)
Lv.???|記憶天使
ガブリエル(副代表)
Lv.65|職業:記憶聖騎士(S級)
HP:2000/2000|MP:1200/1200
筋力:S|敏捷:A|知力:A|精神:S
ウリエル(情報部長)
Lv.60|職業:記憶分析者(S級)
HP:1000/1000|MP:2000/2000
筋力:C|敏捷:C|知力:S|精神:A
ラファエル(医療部長)
Lv.55|職業:記憶治療師(A級)
HP:800/800|MP:1800/1800
筋力:D|敏捷:C|知力:A|精神:S
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「紹介しましょう」
セラフィムが幹部たちを紹介していく。
どの人物も、只者ではない雰囲気を纏っている。
「それで、話とは」
「単刀直入に言います」
セラフィムが真剣な表情になる。
「記憶戦争が、本格的に始まります」
「記憶戦争…」
「統制局と我々の、全面対決です」
ガブリエルが説明を続ける。
「すでに各地で小競り合いが始まっている。そして——」
画面に映像が映し出される。
各国の記憶統制機関が、不穏な動きを見せている。
「これは…」
「世界規模の戦争になる」
ウリエルが冷静に分析する。
「そして、その中心にいるのが」
全員の視線が、俺に集まる。
「君だ、朝倉蒼」
「なぜ俺が」
「予言の子だから」
ラファエルが古い書物を開く。
「1000年前の予言書にはこうある」
『記憶を喰らう者が現れし時、世界は二つに分かれん。
支配を望む者と、自由を求める者。
そして喰らう者の選択が、未来を決めん』
「つまり」
セラフィムが俺を見つめる。
「あなたの選択が、この戦争の行方を決める」
重い。
あまりにも重い話だ。
「そんな…俺はただ」
「妹を救いたかっただけ?」
セラフィムが優しく微笑む。
「知っています。でも、運命は時に残酷です」
「…………」
「でも、一人で背負う必要はありません」
セラフィムが手を差し出す。
「我々と共に、戦いましょう」
### ◆◇◆
その時だった。
ドォォォン!
建物全体が揺れる。
「攻撃!?」
窓の外を見ると、統制局の部隊が展開していた。
「もう動いたか」
ガブリエルが剣を抜く。
「全員、戦闘準備!」
だが——
『待て』
スピーカーから、風間の声が響く。
『戦闘が目的ではない』
「では何が目的だ」
セラフィムが問い返す。
『宣戦布告だ』
空中に、巨大なホログラムが現れる。
そこに映し出されたのは、風間の姿。
そして、彼の後ろには——
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【記憶統制局・最高幹部】
風間十蔵(局長)Lv.70
氷室冴子(特務部隊長)Lv.52
※前回の敗北から回復、レベルアップ
黒崎統矢(研究部長)Lv.68
職業:記憶改造師(SS級)
危険度:極大
白銀透(執行部長)Lv.66
職業:記憶処刑人(SS級)
処刑数:1000人以上
朱雀院麗華(情報部長)Lv.63
職業:記憶諜報員(S級)
潜入のスペシャリスト
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「我々、記憶統制局は宣言する」
風間が厳かに告げる。
「記憶の完全なる管理と統制。それが人類の未来だ」
「違う!」
セラフィムが反論する。
「記憶は個人の尊厳。誰にも支配されるべきではない」
「甘い理想論だ」
風間が冷たく笑う。
「記憶の自由が、どれだけの悲劇を生んだか。記憶の暴君を忘れたか?」
「それは…」
「我々は、そんな悲劇を二度と起こさせない」
風間の目が、俺を捉える。
「そのためにも、朝倉蒼。君は我々の管理下に入るべきだ」
「断る」
俺は即答した。
「俺は、誰の道具にもならない」
「そうか」
風間の表情が険しくなる。
「ならば、これより君を『特級危険人物』に指定する」
ざわめきが起こる。
特級危険人物。
それは、国際指名手配に等しい。
「世界中の記憶統制機関が、君を追うことになる」
「望むところだ」
強がりを言う。
でも、内心は不安でいっぱいだ。
「さらに」
風間が続ける。
「君に協力する者も、同罪とする」
「なっ!」
これは、俺の仲間たちも標的にするという宣言。
「卑怯な…」
「これが現実だ」
風間の映像が消える前に、最後に言った。
「3日後、我々は本格的に動く。それまでに決断しろ」
そして、ホログラムは消えた。
統制局の部隊も撤退していく。
### ◆◇◆
重い沈黙が流れる。
「すまない」
俺は仲間たちに謝った。
「俺のせいで、みんなまで」
「何言ってんだ」
真田先輩が俺の頭を小突く。
「今更だろ」
「でも」
「私も同感」
鈴音が微笑む。
「最初から覚悟の上よ」
「俺もだ」
ジンが拳を掲げる。
「面白くなってきた」
「うん」
美咲も頷く。
「一緒に戦う」
みんな…
「感動的ですね」
セラフィムが拍手する。
「では、改めて提案します」
全員を見回して言う。
「記憶守護協会に、チームごと加入しませんか?」
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【重要な選択】
1. 記憶守護協会に加入する
2. 独立勢力として戦う
3. 他の選択肢を探す
※この選択が今後の展開を大きく左右する
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俺たちは、顔を見合わせた。
そして——
「条件があります」
俺が代表して言う。
「なんでしょう?」
「俺たちの自由を保証してください」
「つまり?」
「協力はする。でも、命令には従わない」
セラフィムが少し驚いた顔をする。
そして、クスッと笑った。
「面白い。いいでしょう」
「本当に?」
「ええ。あなたたちは『協力者』として遇します」
ガブリエルが異議を唱えようとしたが、セラフィムが制した。
「これでいいのです。縛られた英雄より、自由な協力者の方が」
握手を交わす。
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【関係性の変化】
記憶守護協会:協力関係(友好度80)
・自由な協力者として認定
・必要に応じて支援を受けられる
・情報共有が可能に
新たな立場:
朝倉蒼一派(独立勢力)
・記憶統制局:敵対(特級危険人物指定)
・記憶守護協会:協力
・一般市民:要注意
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「さて」
セラフィムが立ち上がる。
「3日後に向けて、準備を始めましょう」
「準備?」
「ええ」
セラフィムの目が鋭くなる。
「戦争の準備です」
### ◆◇◆
その夜。
俺は自室で、葵からのメールを読んでいた。
『お兄ちゃんへ
退院できました!
すごく元気です。
でも、ニュースでお兄ちゃんの名前を見て心配。
大丈夫?
無理しないでね。
葵より』
ニュースにまで出ているのか。
心配をかけてしまっている。
でも、もう後戻りはできない。
コンコン
「入っていいよ」
入ってきたのは、仲間たち全員だった。
「作戦会議だ」
真田先輩がニヤリと笑う。
「3日後に備えて、な」
みんなで机を囲む。
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【朝倉蒼一派・現在の戦力】
朝倉蒼 Lv.35
・記憶喰らい(B級)
・戦闘力:約3,000
白石鈴音 Lv.32
・記憶調律師(B級)
・戦闘力:約2,400
真田剛 Lv.45
・記憶剣士(A級)
・戦闘力:約4,500
神楽美咲 Lv.???
・人工記憶体
・戦闘力:測定不能
クラッシャー・ジン Lv.43
・記憶守護者(A級)
・戦闘力:約4,200
総合戦闘力:14,100以上
(統制局中堅部隊1個小隊相当)
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「まず、レベルを上げる必要がある」
鈴音が指摘する。
「相手は平均レベル40以上。このままじゃ」
「記憶の深層界で修行するか」
ジンの提案。
「いや、時間がない」
俺は別の案を出す。
「効率的にレベルを上げる方法がある」
「なんだ?」
「記憶の遺跡」
全員が息を呑む。
記憶の遺跡。
古代の記憶が眠る危険地帯。
しかし、そこには強力な記憶体と、貴重な記憶が眠っている。
「危険すぎる」
「でも、他に方法は?」
議論が続く。
そして、結論は——
「行こう」
全員一致だった。
「明日の朝一で出発だ」
こうして、3日後の決戦に向けて、俺たちの準備が始まった。
窓の外では、記憶結晶塔が不気味に輝いている。
嵐の前の静けさ。
それを感じながら、俺は拳を握った。
必ず、みんなを守ってみせる。
そして、この理不尽な戦争を——
終わらせる。
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【第17話終了時ステータス】
朝倉蒼 Lv.35(変化なし)
HP:550/550
MP:400/400
所持金:10万メモ
所持アイテム:
・葵の手作りお守り
・守護の記憶結晶×1
重要フラグ:
・特級危険人物指定
・3日後に統制局が本格行動
・記憶の遺跡への遠征決定
協力関係:
・記憶守護協会(協力者として)
・聖メモリア学園(学園長の庇護)
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【更新予定】
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