凛と焔華
すいませんすいませんすいません。
すいません、一週間投稿が空いてしまいました。特に決めている訳では無いのですが最近は毎週水曜前後の朝7時にに投稿してました。なるべくこのペースを崩したくはないのですが先週は崩してしまいました。すいません。これからも出来るだけ毎週投稿するので暇があれば読んで頂ければ幸いです。
「まだまだですね焔華。詰が甘いですよ。」
そう言いながら凛は焔華と呼んでいたくせっ毛の女性を取り押さえていた。
立ち込めていた白い水蒸気はすでに晴れており、二人の様子がはっきりと見えるが、凛は水蒸気が
立ち込めて視界がほぼ0の状態でくせっ毛の女性の下まで行き取り押さえたのだ。
「うぅぅ…くそー、離せー!」
「離して欲しければちゃんと身だしなみを整えて
もう一度コミュニケーションルームに来てください、良いですか。」
「ああもう分かったよ!だから離せよヒムリン!」
取り押さえられた女性が、凛に向かって叫んでいるが凛はそんなことは気にせず条件を提示してその条件を相手に飲ませた。
「それでは焔華、ちゃんと来てくださいね。」
「はいはい分かってるよちゃんと行きますーだ。」
凛はくせっ毛の女性を自由にして一言釘を刺すとその女性も嫌々らしく返事をして部屋を出て行った。
「それじゃあ凶弥、私達もコミュニケーションルームに行きましょうか。」
くせっ毛の女性が見えなくなるのを確認すると、凛は俺の方を向きそう言った。
俺達はまたコミュニケーションルーム、と言うよりか広いリビングと言った方が分かりやすい部屋にいた。
「なあ凛、さっきの人は誰だったんだ?」
タイミングが分からず出会って最初からずっと聞けなかったことをぶつけてみた。
「彼女もこの施設に住んでいる一人ですよ。
名前は、黄昏焔華です。呼ばれ方は気にしないと思うので焔華で大丈夫だと思いますよ。」
「へぇー、わかった。ありがとな、凛。」
「い、いえ、別にお礼を言われる程のことでもないので。」
俺がそう言うとすぐに手元の本に目を落とし、そう言った。心なしか髪の間からちらちら見える耳が紅い気がするが、まあ杞憂だろう。
炎を操るアビリティか…それにしても、さっきの闘いの前に凛が言っていた“今後のためになる”とはどういう意味だったのだろうか。
確かにこの“アビリティ”は日常生活を便利にする力がある。でも、使い方を考えればいくらでも戦闘を行うことができ、相手を殺すことも容易に出来てしまう。
さっきの闘いはどちらにもその気がなかったからよかったものの、もし、どちらか片方にでもに殺意があれば殺し合いになっていたかもしれない。
凛は俺にどういう意図で“今後のためになる”なんて言ったんだろうか。
そもそも俺は自分がこの施設に連れて来られた理由がまだ完全に分からない。そして、何をすればいいかも。
俺が一度死に、蘇り、人を越えた力に目覚めたとして、なぜこんな場所に俺を運んだ?
ここに運ぶ以外にも何か方法があったはずだ。
例えば、一度死んで目覚めるまでの間に俺の体を住んでいた部屋に戻し、全てを夢だと思わせたり
出来たはずだ。ここには他のアビリティの使い手がいるはずだからこれぐらいのことは簡単に出来るだろう。
しかし、それを行わなかった。
確かに、これらは全てアビリティを世間に知られたくなかったと言われれば何も言えないが、俺に夢だと思わせれば俺はアビリティの存在にも気づかなかったと思う。ついでに言えばもし、アビリティが人混みの真ん中では発動してもどうせすぐ怪奇現象として都市伝説となるか、ならなければ持っているのか知らないが権力なりなんなりでその事を闇に葬ればいい話だ。
きっと凛たちも分かっていたはずだ。でもこうした。
わざわざ俺をこの施設まで運び衣食住を無償で提供している。
明らかに俺に夢だと思わせる方が簡単だ。でもそうしないと言うことは何か俺をここに運び、衣食住を提供することにメリットがあるのではないだろうか。
だとするとメリットは、何だ?凛たちは何を俺に求めている?
この答えが凛の言う“今後”に関わっているのではないだろうか。
「着替えて来たよ~」
俺が一人、頭の中で考えていると焔華がさっきのゲームで徹夜したあとみたいな姿から、ちゃんとした服を着ており、くせっ毛の髪も一部を紙止めで止めてまとめた姿でこの部屋に入ってきた。
そのまま焔華はさっきまで俺が座っていたソファーにドカッと腰をかけて口を開いた。
「なあヒムリン、どうでもいいんだけど結局そいつ誰なの?
どうせあたしの紹介は簡単にやったんでしょ?」
「はい、あなたの紹介は簡単にやっておきました。あなたにさせると何言うか心配ですからね。」
二人は軽く話すと凛は簡単に俺の紹介をした。こういうのって本人がするもんじゃ…
「ふーん、朔乃凶弥、って言うんだ。
よろしくね、さっくん。」
「ああ、俺もよろしく頼む。」
ちょっと待て、何でこの施設の所長?である灰蛇と呼び方が同じなんだよ。なに、口裏合わせてんの。
そんなことを言いたかったが呑みこみこちらは無難に返しておいた。
「そんなことよりヒムリン、今日のあれどういうことだよ、説明しろ!」
「ハァ、凶弥の紹介を頼んだのはあなたじゃないですか。」
「そんなことはどうでもいいんだよヒムリン。」
言葉だけだと我が儘な子供と親に見えるが凛も
焔華も少し楽しそうに会話というか、凛が説教し、焔華が話を聞いている。
楽しそうなんて言っても、焔華は分からんが多分どちらもこれを言ったら否定するだろうが。
「それで結局、凛は何をしたんだよ。」
「ちゃんと反省しているんですかあなたは…まあいいです。今日のことですよね。」
「そうだよ、早くしろ。」
「まったく…今日は空気中の二酸化炭素を主にして凍らせた壁を作りました。壁にあなたの炎が当たれば固体だった二酸化炭素が気体になります。火は二酸化炭素の濃度が高い場所ではあまり大きくなれないのでこれによって炎を弱体化もしくは消火しました。そして、壁をあなたの炎によって急激に蒸発させ、白い蒸気を発生させることにより視界を奪いその隙に取り押さえただけです。」
「・・・・」
「どうかしましたか?」
「あ!いや、別に関心してた訳じゃねーけど、
その、今度こそ勝つからな!」
「そうですか、どうせ私の勝ちでしょうけど。」
「なんだと!今度こそ絶対に勝つから楽しみにしとけよ!じゃあな!」
そう言って焔華はこの部屋を出て行った。
それにしても本当に二人は話をしている間ずっと楽しそうだった。
「凛は、焔華と仲良いのか?」
「まさか、焔華が一方的に私のことを敵視しているだけですよ。」
凛は、くすっと笑うよう微笑みそう言ったが、その顔には少し子供が友達を自慢する無邪気さが感じられた。
前書きで謝り倒しましたが本当にすいません。
今回は凛と焔華の決闘の後の話ですが二人がどんな関係かなんとなくでも分かると思います。
そして、もうそろそろ話を進めようかなと考えており、前書きであそこまで言っておいて何ですがまた投稿が遅れるかもしれません。(もちろん努力はします)
それでは、後書きも含め最後まで読んで頂きありがとうございます。




