決闘
お久しぶりです。
今回は新しい新キャラが登場します。新キャラ以外の登場しているキャラは4話の前書きに載せているので良かったら見てください。
今回も誤字脱字や読み難かったりするかもしれませんが最後まで読んで頂けたら幸いです。
あの後、凛と共に夕食を食べ、食べている間にこの施設での生活について聞いたり、お互いの俗に異能力と呼ばれる“アビリティ”について話したりした。
夕食を食べ終えた後は、凛に施設内を少し案内して貰った。
どこもかしこも同じような風景が永遠と続く通路だったが、生活するのに最低限必要になる場所の位置だけは覚えたので大丈夫だろう。
案内に一区切りついた所で凛と別れ、自分の部屋に戻りそのままベッドにもぐり込み眠りに落ちた。
それから数日は、朝の7時頃に凛が毎朝起こしに俺の部屋に通い、一緒に朝食に連れていってくれたのでとても生活リズムが良くなっている。
家に引き込もっていた頃は昼夜逆転なんてざらにあったし、何日も連続でオールしたり一日中寝てる日もあったからな。
朝食を食べ終えるとそのまま第二実験室、この施設でアビリティ同士をぶつけていい数少ない部屋の一つに向かいそこで途中、昼食を挟みつつ夜まで凛からのOKが出るまでアビリティを使いこなすための特訓をしていた。
そして、凛からOKを貰った翌日、俺はコミュニケーションルームという場所にいた。
ここにはテレビやソファーをはじめ、様々な家具が揃っておりコミュニケーションルームなどという名前があるがそんな名前より広いリビングと言った方が分かりやすいだろう。
そんな部屋でソファーに座り、俺はボーッとしていた。
凛からは、これからも定期的にアビリティを特訓する、と言われたが今日は休みだ。
凛も暇な時は基本的にこの部屋にいるらしく、今は椅子に座って本を読んでいる。
「そういえば、この施設の中には俺と凛以外に人はいないのか?」
ずっと気になっていた疑問をそのまま口に出して聞いてみた。
凛と会ってから数日経つが凛以外にこの施設内で見た人はこの施設の所長?である灰蛇くらいだ。
なので、施設自体は大きそうなのにまったく人に会わないことに疑問を抱いていた。
「私以外では、所長とあと数人この施設にいますよ。でも、仕事の人もいますが、ほとんどが毎日自由に過ごしてるので凶弥もそのうち会うと思います。」
凛が読んでいた本に栞を挟み、本を閉じてそう答えてくれた。
俺の他にもやっぱり数人いるのか、どんな人達なのだろうか。
「私以外にも暇な時にこの部屋に来る人がいるのでここにいれば何人かとそのうち会えますよ。」
凛がそう付け加えたので今日はこの部屋にいようと決めた。
それからは、テレビを見たり、部屋にある本棚を物色して面白そうな本を見繕い、それをソファーに座りながら読んでいた。
本棚には過去の文豪の名作から最近の有名作まであり、満足できるレパートリー多さだ。
凛からの課題で普段の生活にも応用できる範囲でアビリティを使うように言われている。
これを最初聞いた時は意味が分からなかったが、アビリティをある程度使いこなすことが出来るようになると思った以上に便利だった。
例えば少し手の届かないところに拾いたい物があると俺の場合、影を操りそれを拾ったり出来る。
凛の場合はアイスコーヒーなどに氷を入れる際、わざわざ氷を取りに行かずとも自分で氷を作り出しそれを入れている。
一つ一つは地味だがやってみると本当に便利だった。
凛曰く、アビリティの操作がもっと出来るようになればさらに便利になるらしい。
俺にやる気を出させるための方便かもしれないが正直、これを理由に頑張っている自分もいる。
「あ~!私の席が!」
いきなり後ろから大きな声が聞こえた。
振り返って見ると、くせっ毛の寝癖で跳ねたボサボサの髪の女性が立っている。
ドスドスと大股で俺の方に寄って来ると俺とその女性の間に凛が割って入った。
「ヒムリン、なんかようか!」
間に入った凛に喧嘩腰で話しかけている。
「焔華、まずは自分の髪をといて身だしなみを整えてください。」
凛は、冷静に焔華と呼んだ向かい合っている女性にそう言った。
「そんなことはどうだっていいだろ。私の席に知らない奴が座ってんだろうが!」
「まず、あなたの席なんて物は存在しません。いつまでも子どもみたいなこと言ってないで身だしなみを整えてください。」
知らない奴って俺だよな。退いた方が良いのか?
目の前の出来事に頭がついていかずそんなことしか分からなかった。
「俺、退いた方が良いか?」
「退かなくて大丈夫です。退くとこの馬鹿を調子ずかせますから。」
凛に小声で聞いてみると即答で返された。ちょっと怖かった。
「焔華、我が儘をまだ言うならまた痛い目にあいますよ。」
「うっ…、やってみろヒムリン!今日こそはその言葉そのまま返してやる!」
少し怯えながらも、焔華と呼ばれたくせっ毛の女性は凛を指差し声高らかにそう言った。
「そうですか。引きませんか。あなたも毎度毎度懲りませんね。」
「なんだと!」
「それでは実験室に行きますか。」
いつの間にかくせっ毛の女性と凛が決闘する流れになっている。
凛は“また”なんて言ってるからこれまでも何度か同じようなことがあったのだろうか。
「凶弥も来るといいですよ。きっと今後のためになりますから。」
目の前で起こったことを考えていると凛からのそんなことを言われた。
少しの間考えたが凛に“今後のためになる”なんて言われたので付いて行くことにしよう。
凛に付いて行くと、最近見慣れた第二実験室に入った。
「なあーヒムリン、付いてきたあいつ誰なの?」
「最近この施設に入った新人ですよ。」
「ふーん、まあいいや。それじゃあさっさと始めようよ。今日こそ勝つから。」
「今日もまたあなたが痛い目をみるだけですよ。」
くせっ毛の女性は凛の言葉に嬉しそうに笑い、準備運動のようなものをしていた。
「それでは始めますか。」
凛がそう言うと、くせっ毛の女性も立ちあがり
お互いに向かい合った。
「じゃあ遠慮なく行くよ!“紅焔”!」
「“万物を凍らせる者”!」
お互いに自分のアビリティを叫ぶと、凛の周りにうっすらと白いもやがかかり、もう一方の周りには真っ赤な炎が渦巻きだした。
あの人のアビリティは“炎”か!
離れた場所から二人の様子を見ていると先にくせっ毛の炎を周りに従えている女性が動いた。
「行っくよーヒムリン、ケガしても知らないからね。“紅き吐息”!」
女性がそう叫ぶと、凛に向かって大きな炎が広範囲に広がりながら向かっていった。
「はぁ、“氷の障壁”」
凛はため息をつきそう呟くと、炎を遮るように氷の壁が凛の目の前に現れた。
そして炎が氷の壁に当たった瞬間、氷の壁が炎の熱で蒸発を始め、白い水蒸気が凛と女性の周りに広がり視界を真っ白に覆った。
どうやら炎の威力を氷の壁で相殺したようだ。しかし、二人の周りが白い水蒸気で覆われたせいで二人の姿が見えない。
「うぇぇ!」
水蒸気の中からそんな声が聞こえてきた。
少しずつ水蒸気が晴れていく。すると二人の様子が見えてきた。
「まだまだですね焔華。詰が甘いですよ。」
そう言いながら凛はくせっ毛の女性を取り押さえていた。
新キャラが登場しました。
正直これ以外今回特に特筆する点がありません。今回は字数の問題で新キャラのフルネームを出せませんでしたが、次の話で出します。
今回も後書きを含め最後まで読んで頂きありがとうございます。




