異能力もといアビリティ
ちょっと登場人物(名前のみ)確認します。
・朔乃凶弥
・氷室凛
・灰蛇双柳
今の所登場してるメンバーです。本文で呼び方の問題で誰が誰だか分からなくなるかもしれないので載せておきます。詳しくは1~3話を読んで頂ければ分かると思います。
それでは今回も途中でやめず最後まで読んで頂ければ幸いです。
異能力〈いのうりょく〉
ラノベやアニメでよく出る人でありながら人を超えた力、能力を持つ者の総称。
「朔乃凶弥さん、あなたは現在異能力者です。」
さっき俺は唐突に今、目の前にいる髪を首の辺りでくくっている女性、凛さんにそう言われた。
信じられなかった。異能力なんてこんな救いようもない三次元には存在しないものだ。
そんなものがもし存在していたならきっと世界が変わるだろう。
もっとこの世界が変わっていて俺みたいに三次元に絶望して死のうとする人も減っていたかもしれない。
けど実際、異能力は存在していた。人を超えた力、常人にはとても有り得ないような力が。
「朔乃さん、これから第二実験室に行くまでに先程お話した異能力について歩きながら少し説明していいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。それにいきなり体で感じろなんて言われたから少し不安だったので自分からちょうど聞こうと思ったんです。」
「ありがとうございます。それでは説明を。
まず、異能力ですが私たちはこの事をアビリティと呼んでいます。これには先天性と後天性の二種類があります。
先天性は生まれつきこのアビリティをを持っており主にこの世界で超能力者なんて言われている人たちのことです。全員が全員ではありませんが。
後天性は少し特殊でそれまでなんにもなかった人間がある日いきなりこのアビリティに目覚めます。そして今の所、目覚める人にはある共通点が確認されています。分かりますか?」
なるほど、異能力もといアビリティは先天性と後天性があり、先天性は生まれつき能力を持っている。そして後天性はある共通点の人間がある日いきなりアビリティに目覚めるのか。
俺は生れたて時からなにか特別な力を持っていたわけではないのでまあ後天性なのだろう。つまり俺にはある共通点が当てはまるわけだ。
まあ、これまで俺に起こった不可解なことが答えなのだろう。
「えーと、共通点は目覚めた人間は一度死んでいる、と言うか死んだはずの人間である、ですか?」
「はい、正解です。後天性の人間は一度死んだはずなのに生き返っている人間です。なぜ生き返るのかは不明ですがこれが今の所アビリティについて分かっていることです。」
凛さんは微笑みながら答え、アビリティはついて話してくれた。
だから俺のことを異能力者なんて言ったのか。確かに死んだはずの人間が生き返るなんておかしいからな。
じゃあここはアビリティについて研究している施設なのだろう。それにしてもさっきから凛さんと灰蛇所長?以外誰も人を見かけない。超能力なんてものを研究しているからか施設は大きそうだしもっと人と会ってもよさそうだが。
「はい、到ちゃ~く。さっ、二人とも入って入って。」
そんなことを考えているといつの間にか第二実験室と書かれた部屋に着いていた。
実験室には見た感じこれまた物騒な鋼鉄の扉がある。
この施設の部屋は全部こんな鋼鉄製の扉なのか?アビリティってどんだけ危険なんだよ。
そんなことを思わずにはいられなかった。
実験室に入るとそこには目の前に何も無いただ真っ白な空間が広がっていた。正しくは何も無い空間に一つ空間を覗くためなのだろう、小さな部屋があるがそれ以外は本当にただ真っ白な空間が広がっているだけだった。
「なのだこの部屋?何も無いな。」
思わずそう呟いてしまった。
「ここはこの施設でアビリティを発動して大丈夫な部屋の一つさ。さっき言っただろ体感してみろってさ。」
灰蛇は俺に部屋のことをおどけた調子で説明してくれた。
“アビリィティを体感してみろ”か。
凛さんの説明からしても多分今の俺にはアビリティてのを持っているんだろう。全然実感が湧かないが、すでに一度死んだはずの俺が今生きているという不可解なことが起こっているからな。
「なあ、アビリティを体感するって言ってもまだおれ自身そんなものを持っている感覚ないから多分使えないと思うんだが、どうやって体感すればいいんだ?」
俺は単純に疑問に思っていることを口にした。
まず持っている感覚が無いし俺は使い方も知らないのだ。つまり、アビリティを体感したくても俺がそれを発動させなければいけないのに、おそらく俺はアビリティを発動出来ないから体感しようがないんじゃないだろうか?
「ああ、それは大丈夫だよ。氷室くんが君のアビリティを引き出してくれるからさ。とりあえず君は氷室くんと部屋の中に入って。」
「分かりました…」と言いながら灰蛇に言われるがまま部屋の中に入っていった。
真っ白な空間の中心あたりに凛さんと向かい合って立った。
「凛さん、今から俺はどうすればいいですか?」
とりあえず何もわからないから凛さんに聞いてみた。
それにしてもどうやってアビリティを体感させるんだろうか?
「朔乃さんはそこに立っていてもらえれば大丈夫です。それと、これから私のことは凛と呼んでください。あまり敬語っぽく言われるのが好きではないので。」
「分かりました。気をつけます。」
凛さん、いや凛は俺の言葉を聞くと少し溜息をつくような仕草をして目線を俺に戻した。
なぜだろうか?少し頭の中で考えるとすぐに答えが出た。
そういえば俺の返した言葉まるっきり敬語だな。
そんな無駄な思考をしていると不意に体に寒気が走った。
最初は気のせいかと感じたが違う、さっきまでちょうどいい温度だった部屋の温度が明らかに下がっている。まるで秋のような寒さだった。
何故だ?なぜいきなり部屋の温度が下がったんだ?
いきなりの出来事に困惑していると目の前にいる凛が右手の親指と人差し指を立てて人差し指をこちらに向けてきた。
「何してるんで…」
「何してるんですか?」そう聞こうとして凛の顔を見るとさっきまでとは別人のような顔だった。その目にはうまく例える言葉がないが言うなれば憎悪のようなものが宿っていた。
「氷弾よ」
凛がそう呟いた瞬間、凛の周りに白い霧が現れ小石ぐらいの半透明の物体が霧の中にいくつか現れた。
「穿て」
凛がまた呟いた瞬間、霧の中にあった物体がすべて自分に向かって銃弾のような速さで放たれた。
3話の後書きを読んだ人は結局今回の話で異能力もといアビリィティ使ったの最後だけじゃんと思ったと思います。すいません、自分で決めてる毎話の字数に収まらなかったんです。最近少し時間がとれるようになってきたのでこれから少しの間は週一くらいで投稿するつもりです。




