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ABILITY  作者: high
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20/25

ガイアウルフ防衛戦

祝20話目です。

やっと20話に行きました。これからも頑張って投稿していきます。今回も誤字脱字や読みにくかったりするかもしれませんが、最後まで読んで頂けると幸いです。

 広い広い荒野の中で今俺の目の前にはハイエナの

ような獣が目算で十匹程いるように見える。

 正確に言えば人間が生きている世界とは違う

弱肉強食の異世界“外側の世界(フェリモンド)”の生息する外側の獣(クレアトラ)と呼ばれる生物の一種であるガイアウルフが

俺の目の前には獲物を捕捉したような目でこちらを見ている。

 こいつの特性として主に集団での統率が高く、

その力は群れの大きさによって強くなっていく。

十匹程の群れの強さがどれくらいかは知らないが、

今日ここに来た理由はこいつらの撃退、

退くわけにはいかない。

 俺が頭の中で情報を整理している内にも

ガイアウルフたちは静かに動き、俺の周り360度を

囲もうとしていた。

 こりゃあ囲まれるのはまずい。

 俺はそう考えるやいなや囲まれていない方に

少し退き、もう一度相手をにらみ返した。

 ちんたらやってらんないしもう始めましょうか。

 俺は自分のもつ俗に異能力と呼ばれるような力

アビリティを発動させた。

「黒影の床(シャドーフロア)!」

 自分の影を操るアビリティ“夜影を司る者(シャドーニュクス)”を使い、

地面の上を影で覆った。

 ガイアウルフもいきなり出てきた黒い何かに驚き、バックステップで下がる。

 正直このままビビってここから逃げてくれれば

楽なのだが…

 そうはいかず、ガイアウルフは恐る恐ると

黒い何かに近づき前足でちょんと影を触って

安全かを確認すると一匹が影の中に入って来た。

 そしてそれに続き他のやつらも入って来る。

まあ、逃げるわけないよな…

 次の手を考えようとすると同時に一匹の

 ガイアウルフが吠えるとそれと同時に数匹の

 ガイアウルフが一緒に俺の方向に、

正確には後ろを除いた三方向から向かって来る。

 逃げるも手だが、あまり逃げるのは良くない。

せめて足止め位はしないとな。

 それじゃあ、

「黒き針壁(ニードウォール)」

 俺は自分の周りに影で壁を作り、壁の外側を

ウニのように無数の針が突き出した形にした。

 この技はカウンターとして考えついた技だ。

 ガイアウルフは突然現れた針の壁に勢いを

殺せず自分から壁に当たり、身体に傷をおった。

 よし、この技はカウンターとして使える!

 それじゃ、次はこちらから攻めてみますか。

 俺はガイアウルフが影上にいることを見ると、

「黒き槍(シェイドスピア)」

 そう言いながら足を一歩踏み出して

地面踏みつける。

 そして、足が地面につきガッ、と音が鳴ると

同時にガイアウルフの足元から巨大な槍のように

鋭く尖った影を地面から突き出し、

ガイアウルフたちを大きく宙に飛ばした。

 数匹、俺のやろうとしたことに気付いたのか

はたまた野生のカンか何かを察知したのか

足を鳴らす前にそこから離脱し難を逃れている。

 それから少しの間難を逃れたガイアウルフと

にらみ合いを続けていると一匹がまた吠えて

それと同時に群れ全体が散らばって行き、

この荒野にまばらにある岩の陰に姿を隠した。

 その姿は荒野に擬態するための毛皮により

ますます見つけるのが困難になっている。

 それならと、俺は自分の感覚のほとんどを

地面に広げた影に集中させた。

 すると、影からガイアウルフの潜んでいる

数、場所、呼吸による僅かな体の動きまでもが

頭の中に情報として入って来る。

 よし、これで場所は掴んだ。

 さて、これからどうやってこいつらを

撃退すればいいだろうか?

 何か楽な方法でもあれば良いのだか…

「ワォーン」

 撃退方法について考えているとどこからか

遠吠えが聞こえてきた。

 その方向を見ると何度も吠えながら一匹の

ガイアウルフが俺の方に向かって来ている。

 俺はすぐにガイアウルフがいる方向に影で壁を

作ると自分の背後で自働防御(オートガード)が発動した。

 驚いて後ろを振り向くと吠えながら向かって

来た個体は単なる囮であって本命は俺の背後に

食らいつこうと向かって来ていたことが分かり、

俺は自分の愚かさを悟った。

 油断していた。これまで自分の技がきれいに

決まったり相手がたかが動物だと言うことに

完全に油断していた。

 もし俺に自働防御(オートガード)が無かったら

こんなに単純な罠にあっさりかかってしまい

今頃、噛みちぎられていたかもしれなかった。

 ちゃんとしないとな。

 俺は頭の中で頬を叩き、鞭を入れ直した。

 またどこかの一匹が大きく吠えると岩陰から

ガイアウルフたちが顔を出して一匹ずつ俺の方に

四方八方から向かって来る。

「くっ、・・・」

 さっきまでは相手の攻撃を一度か二度防げば

良かったものの、先程一匹が吠えた後からは

ガイアウルフ全匹が俺に向かって五月雨式に

絶え間無く向かって来るため俺は360度全範囲に

気を配り、絶え間無くやって来る個体を

防がなければいけなかった。

 だが、防戦一方の中で一つだけ希望が見える。

 この群れだけかもしれないが、

この群れには必ず攻撃のパターンを変える際に

命令を下す司令官、リーダーのような存在がいる。

 しかしそれは、この一匹の命令は絶対あり、

そいつが新たな命令を下さない限り

攻撃のパターンが変わることは多分無い。

 そしてもしもそんなリーダーを喪えば

必ずこの群れは路頭に迷ってしまうはずだ。

 つまり、この中からリーダーを探し出して

そいつを倒すか、撤退を命令させればいいのだ。


20話目です。

今回は比較的バトル要素が多い方の話でした。

19話の後書きで21話辺りでまた新キャラ出るかもなんて言いましたがやっぱり無理そうです。まだ少しかかります。

後書きを含め最後まで読んで頂きありがとうございます。

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