湖翼 琥珀
お久しぶりです。
先週は投稿出来ずすいません。来週投稿出来るかなと思っています。
最近、短編で「いつかこの想いを君に」というものを投稿しました。この話とはまったく関係ありませんが興味があったら見てみてください。
原因は不明だが最近突如として俺達の生きる世界に開く異世界“外側の世界”への“穴”を閉じている最中に出会ったキマイラとの戦闘を撃退という形で終らせた後、凛をおぶって傷つきながらも帰ってきた日から数日後…
俺は、たまたま夜中に腹が減ったので真夜中に食堂に来ていた。
そして今俺の目の前には食堂の真ん中に倒れる
女の子がいる。
その女の子は腕に人形を抱き抱え、うつ伏せで倒れていた。
いやちょっと待て、どういうことだ。状況を整理しよう。
まず、この子は俺が食堂に来たときにはすでに倒れていた。
つまり俺は、何もしていない。それに触ってないから証拠もない。
よし、これなら大丈夫だ。
・・・・・・
何が大丈夫だ!
思いっきり衝動的に殺人してしまった人の思考回路だっただろうが。
というよりか俺は何もしてないんだから清廉潔白
だろう!
目の前に倒れてる人がいたらまず息してるかとかを確かめるだろうが!
そう思い、俺は女の子の安否確認をした。
「おい、大丈夫か?
こんなどこで寝てたら風邪引くぞ。」
肩をぽんぽんと叩きながら声をかけてみたが身動き一つない。
まさか死んでないよな…
「おい、本当に大丈夫か?息してるか?」
もう一度声をかけてもまったく反応を示さないので心配になり呼吸しているかを確かめようと女の子の口元に手を
近づけてみると、
「こいつ息してねえ!」
息をしていなかった。
「どうすりゃいいんだっけこんなときは…人を呼べば良いのか、でもこんな時間だから起きてる人はいないだろうし、ここ無駄に広いから声が届かないし…とりあえず人工呼吸か。」
女の子を仰向けにすると女の子は十二~十三歳位の少し幼さの残る顔立ちをしていた。
正直、人工呼吸は何というか恥ずかしいが命には
変えられないし、誰も見ていないから、
「・・よし。」
これまで人工呼吸なんてやったことがないが
いろいろな覚悟を決めてゆっくりと自分の唇を
女の子の唇に近づけていった。
そして後数センチで唇が触れようとしたとき、
ぐぅぅ~~~~~~
女の子のお腹の方から大きな音が聞こえてきた。
そして、女の子の口から微かな吐息と共に、
「お腹……が…すい…た…」
小さな声が聞こえる。
びっくりして顔を上げるともう一度、
「お腹がすいた。」という微かな声が聞こえてきた。
どうやら生きているようだ。さっきまでは単純に空腹で倒れてるだけだったのか…
「お腹……が…すい…た…」
何度も微かながら「お腹がすいた。」と言っている。
「ちょっと待ってろすぐ何か出すから。」
俺はそう言って急いで何か口に入る物を取りに行った。
数分後
最初に食堂にあったすぐに食べれる携帯食料みたいな物を女の子の口に運ぶとリスのように速い動きでそれを食べてしまった。
食べるとフラフラと立ち上りながら椅子に座り、机に突っ伏してまたピクリとも動かなくなり
「お腹がすいた。」と言い始めた。
とりあえず俺は、さっきの携帯食料を大量に
女の子の前まで持っていき女の子がそれを
食べている間に、後先考えず炊飯器に米を入れ、
冷蔵庫にある適当な野菜や肉を焼肉のタレで炒めて、それをさっきまでたくさん積まれていた
携帯食料を全て食べた女の子の前に持って行った。
そして、今俺の目の前でたくさんあった携帯食料を全て食べたすぐ後の女の子がガツガツと焼きタレ炒めを食べている。
・・自分の作った料理をこんな風に食べてもらうと凄く気持ちいいということに気づいた。
いやまあ、ただ単に焼きタレで炒めただけ
なんだけどね、やっぱり焼きタレ最強だよな。
そんなことを思っていると女の子は空にした皿を俺の方に向けていた。
おかわりをよこせということなのだろうか?
「悪い、今はもう無いんだ。ご飯炊いてるから少し遅くなる待ってくれ。」
そう言うと女の子は皿を自分の手元に戻して黙ってしまう。
何度見ても目の前の女の子はまだ十二~十三歳位に見えるのだがこんな小さな体のどこにさっきまでの食べ物が入るのだろうか…
いやでも、まだ小さく本当に可愛いらしい顔立ちで胸の方もまだまだ発展途上という感じが伝わってくる感じだ。
これはあれだな、一部の人間にはたまらない系の女の子だな。
もちろん、俺は違うけどな!
「・・・あの、ボクの顔をそんなに見て楽しいですか?」
女の子は控えめに声を出してそう言った。
その声もまだ声変わりする前の声のよう……声変わり?
「あの、ご飯を作ってくれてありがとうございます。それでも、その、あまりじろじろ見られるのは恥ずかしいです。」
その子はもじもじとしながらもそう言う。
その姿も可愛らしく小動物を思わせた。
「いやそれはいいんだけど、えーと、君は、男の子なの?」
「えぇと、はい、男の子です。名前は湖翼琥珀といいます。」
衝撃の事実、空いた口がふさがらないとはこのことだ。
男の子だった。いやでも可愛い過ぎるでしょ
この子。これはあれだよ、世に言う“男の娘”って
やつだよ。
いろいろと驚くことがあり、頭が変になっていたがやっと治ってきた。
「そうなんだ。そういえば、なんで食堂で倒れてたんだ?」
「それは…その‥一週間ぶりに栄養のあるものを食べようとしてここに来たんですが、空腹に堪えきれず…力尽きてしまったんです。」
「・・・なんで、一週間も栄養のあるものを食べてなかったんだ?」
「ずっと自分の部屋でネトゲをしていたので…」
・・・こいつは引きこもり気質か。
一週間ずっと部屋にこもってネトゲしてましたって、流石にそれはヤバイだろ・・・あれ、俺の過去の最高引きこもり&ゲームぶっ通し期間何日だっけ・・・そうだ、十日間だ。
なんだろう、この清々しいくらいのブーメランは…
「その、大変聞きにくいのですが、ボク、まだファーストキスされてませんよね。」
目をうるうるさせてまるで懇願するようにおどおどする姿は本当に小動物のようで可愛らしい。
その姿に見とれてしまい、琥珀くんが発した言葉を上手く聞き取れなかった。
はい、嘘です。聞こえてました。
だってあんな目されて「ファーストキスされてませんよね。」なんて聞かれたら、例えしていなくてももう少しでしそうだったんだから罪悪感にさいなまれるんだよ。
あんなに澄んでる純粋な目だから余計に罪悪感を感じるんだよ。
「なんでそんなことを聞くんだ?」
「だって意識が戻ったらあなたの顔が目の前にあって…それにファーストキスは大事な人に捧げたいから…」
眩しい!眩しすぎる!こんな子に一瞬でも、人工呼吸だとしても口づけをしようとした自分が悪く
見える。
「大丈夫だ。君のファーストキスはまだ盗られてないよ。」
俺は多少の自己嫌悪に陥りながらもそう答えて
安心さしてやった。
「そっか!おじさんありがとう!」
今度は地球全てを昼に出来そうな位の眩しい笑顔で俺にそう琥珀くんは言った。
おじさんって言われたことも不思議と不快に思わず、むしろ快く感じた。
先週は投稿出来ずすいません。来週は投稿します。
今回出てきた新キャラ“湖翼琥珀”なんですがもう消したんですがこの作品を書く前に書いていた作品のキャラの名前を流用しました。キャラとしてはまったく別なんですが性格とか設定に似ている部分があったのでそのまま使わせて頂きました。




