ヘェリモンドの冒険《帰路》
先週は投稿出来ず、すいません。
今回はお休み回というか何というか短い話です。
短いのでどうか最後まで読んで頂ければ幸いです。
先程までこの異世界“外側の世界の魔獣である獅子の頭、山羊の体、蛇の尾をもつキマイラと戦闘を行い、なんとか撃退したあと、俺達は元の世界に戻るため森の中を歩いていた。
「なあ凛、本当に歩けないのか?」
「本当です。それに凶弥はさっき言いましたよね『大事な人を守りたい』って。」
それも俺が凛をおぶりながらだ。
凛はキマイラを撃退した後、帰ろうとしたら『動けない』と言い張り自分をおぶるように言ったのだ。
しぶしぶ俺は了承したが思いのほかきつく今では後悔している部分もある。
「いやさっきの『大事な人を守りたい』は俺が無意識に口走ったことでだな…」
「つまりそれは私のことを無意識に大事な人だと思ってくれているということですね。ありがとうございます。」
「・・・」
俺は弁明を試みようとするが何だかどんどん泥沼に行っている気がする。
確かにあの時は興奮状態だったから本音を何も考えずに言えたのかもしれないがさっきからの凛の話を聞いてると恥ずかしくて死にたくなるようなことも口走っておりとてもきつい。主に精神的に。
「それにしても、凶弥が私のことを大事な人だなんて思ってくれているなんて光栄です。」
凛はそう言うと肩にかけている腕をさ強め、俺の背中にさらにくっついてきた。
その行動はまるで子供が親の背中にくっついて甘えるかのようで…
「そう言えば結局分からないんだがなんで凛は今日あんなに焦ってたというか変だったんだ?」
俺は少し仕返しの意味も含めて凛にずっと気になっていたことを聞いてみた。
基本的に冷静でいつもしっかりしてるイメージが凛にはあったのだが今日、特に俺達の住んでいる施設の所長?である灰蛇から連絡があってからというもの終始いつもと様子が違っていた。
何か理由があるのだと思うが何せさっきまでキマイラと戦っていたのだから聞ける訳もなく、今聞こうと思ったわけだ。
「・・それについてはそのうち知るかも知れませんしそのうち教えてあげますよ。だから…今はちょっと我慢していて下さい。」
さっきまで甘えるように楽しそうだった声が少し悔やむようなトーンではぐらかした。
流石にこんな言われ方をされるとこれ以上聞くわけにもいけない。そもそも聞く肝が座っていない。
「あーその、悪いな。じゃあその時がきたら教えてくれ。」
「すいませんね…」
凛の言葉の語尾は少し小さくなっており何かトラウマを思い出してしまったようだ。
なんか凄くこれは気まずい。全面的に自分が悪いがこんな空気になると非常に気まずい。
とりあえず話を戻しておくのが正解だろうか。
「それはそうとして、やっぱりきついな人をおぶって歩くのは、筋トレしてる気分だよ。」
「それは私が重いと遠回しに言っているんですか?」
ミスった。話の内容はまあ良いとして言い方ミスった。
凛の言葉はドスが効いておりさっきと違い明るそうな声なのが倍怖い。
「いや、違うぞ。これは決して凛が重いとかということではなく日々の運動不足だからだという意味で…」
「そうですか、なら明日から一緒に運動しましょうか。脂肪も減りますし、体力も上がりますよ。」
明るい声で言っているのか怖い。言い訳をしたが明らかに根に持たれてるこれ。
「・・・」
とりあえず黙って凛の怒りが治まるのを待っていると凛が俺の耳元で囁いた。
「凶弥が私のことを大事な人だなんて言ってくれてありがとうございます。こんなこと言われるのは初めてなので本当に嬉しいです。そして、ちゃんと
無事に生きててくれてありがとうございます。」
「えっ、どういう…」
「・・なんでもありません。」
凛は照れながらもそう言ってこの後は俺がいくら追及してもさっきの囁きの意味を教えてくれなかった。
先週は忙しく投稿出来ませんでした。申し訳ありません。
次の話もまだ全然構想が完成してなく来週も投稿出来るか分かりません。なるべく投稿するようにしますが出来なかったらすいません。
あとがきを含めて最後まで読んで頂きありがとうございます。




