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海とリュウノスケ、運命の出会い②
「こちらが最後のひと箱です」
お母さんがぎょうぎょうしくぼくの前に段ボール箱を押しだした。
箱に「ウミ」となぐり書きしてある。
ガムテープをはがすと、図鑑がぎっちりつまっていた。
部屋まで押していって本棚の下の段にならべ終わると、ぼくはベッドにごろんと横になった。
心地よいつかれを感じてぼーっとしてると、今まで考えないようにしていた新学期のことがふと頭に浮かんだ。
すると、まるで夏の雲みたいにむくむくと不安がわきあがってきた。
――新しいクラスになじめるかな?
なんでやっとなれた頃にクラス替えなんてあるんだろう?
春休みって、ほんとうにゆううつだ。
そのうちぼくはいてもたってもいられなくなって、ベッドからはねおきた。




