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1日を2度体験出来る男の人生譚  作者: うんも


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13/22

魔法使い俺

土日は基本更新予定はありません。

後6話くらいでキリが良い所まで進みます。

それでは行ってみよー!!

ビール切れた……

――無の空間――


 ふぅーー。なんか長い間ここに居た気分だぜ。やっと俺のターンか?

 少し記憶があやふやなんで復習しよう。


 日曜日に天瀬(あまがせ)さんとご飯に行って、気絶は睡眠かそうじゃないか疑問に思った。以上。

 我ながら2行以内にまとめるのが上手いじゃないか。ここは1つ、まとめの貴公子と呼んで貰おうか。


 まぁーそんな下らない話は置いといて、気絶は睡眠かそうじゃないかだが、少し気になって寝る前に調べてみた。

 結果よくわからん。


 姿勢が保てなかったら気絶とか見たけど寝てても姿勢なんて保てん。

 スーパーマンがビルから真下に飛ぶシーンとかあるだろ? そのスーパーマンの姿勢はほぼ頭が下で、気をつけのポーズが想像出来る。スーパーマンがもし、そこで寝たら睡眠になるのは分かる。

 一般人もスカイダイビングする高さから落ちると、時間が経てばスーパーマンみたいに頭が下で気をつけのポーズになる。本人は気絶しててもだ。


 たかが1〜2分調べたくらいならこの程度の情報が限界だろう。血流が――とかもあったが、今更どうでもいい。

 なんせ布団に入って3分以内に寝るのは気絶の可能性が高いと見たからだ。


 現に1〜2分調べてて、気付いたらここに居た。

 これが答えだ。気絶してもここに来れる(仮)としておこう。



 んでだ。

 日曜日をもう一度するかしないかだ。

 ①の日曜日は結構濃い1日だったしな。しかも特に大きなミスもしていない。

 ②をやるメリットも特に無いだろう。強いてメリットをあげるなら1日中寝て英気を養うぐらいだ。①よりいいパフォーマンスも出来る自信ないしね。人生に置いてはやっぱり初見プレイがいい。2週目は作業ゲーになりやすい。


 ってことで、①に決定! 俺は①の映像に飛び込んだ。









 人々の士気が低下する月曜日。そのデバフを神が振り撒くのは日曜日の18時頃だと言われている。

 そのデバフは徐々に解除されていくが、そのピークは休みの前日と理(ことわり)として決まっている。

 この前提条件の中で企業は独自に士気アップのバフをかけなくてはならない。中には水曜日も休みにして週休3日のバフをかけたり、休むからデバフにかかるんだ! と、そもそも休みを無くしたりと企業の努力は計り知れない。


 なぜ俺がこんな事を長々と話しているかと言うと、このデバフを一時的に忘れさせる混乱魔法がある。

 1つ考えてみて欲しい。


 もし、会社のサーバーに保管されているデータを全て消去してしまった社員が居るとしよう。

 その事を知っているのは当事者と自分。月曜日には必ずバレてどうなるかは想像もしたくない。

 こんな時、データを消してしまった社員は重いデバフがかかった状態の月曜日を迎える。

 ただ、データが消えてる事を知っているだけで、自分は何も悪い事をしていない場合、こいつは既に混乱魔法にかかっている。

 月曜日、会社に行くのが楽しみになってるはずだ。やばい事なってるけどどうするんだろう? と。

 これが所謂(いわゆる)混乱魔法だ。



 ここで現場の俺である。

 周りの視線が痛い。電車内の窓に反射した複数の目と合う。こいつらは俺の混乱魔法にかかってる人達だ。

 そう言えばあいつ電車乗ってくるんかな? と言う好奇心がこいつらに魔法をかけている。

 これで俺は一端の魔法使い。諦めなければ魔法使いになれる! の証明である。


 俺が事故った時間の電車にはもう二度と乗らないでおこう。そうしよう。






 なんやかんやあって仕事が終わった帰り道、天瀬さんに呼び止められた。


 「皆月さん、昨日皆月さんが信用していなかった占い師の人居たじゃないですか? 皆月さんが思ってた通り、あの人ただの詐欺師ですよ」


 急にどうした? 天瀬さん。昨日は俺に進めるぐらいあの占い師を信じていたのに、今日は正反対、もう詐欺師とすら呼んでる。

 もしかしたら占い外れたな。


 「まぁまぁ落ち着いて天瀬さん。どの道タダで占って貰ったんだからいいじゃないですか。もう会うことも無いですし」


 「甘いですよ。皆月さん。世の中には占いを心の拠り所にしている人達が居るんです! その人達のためにも偽物には制裁が必要なんです!」


 世の中に占いを絶対的に信じてる人ってそんなに多いのか? 俺が知ってる占いなんて朝の星座占いや、ギリギリタロット占いぐらいだ。

 朝の占いなんて見る番組によって変わるし、占いが絶対的なのであれば、タロット占いを何回しても同じカードが出るはずだ。それが出ないのであれば占いなんて所詮その程度と言う事。マジシャンなら出せるけどね。


 「わかりました。わかりましたから落ち着いてください。もしまたあの占い師に会ったら俺が占って貰います。それで占い師か詐欺師か判断するので良いですか?」


 流石の俺も人が言った内容をそのまま信用する事は出来ない。


 「わかりました。それではすぐに詐……神咲(かんざき)さん呼びますね」


 天瀬さんが電話をかけようとしたが、その必要は無くなった。

お読み頂きありがとうございます。

よろしければいいね、評価、ブックマークよろしくお願いしますm(*_ _)m

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