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隣に住む同級生が実は推しのVtuberだった件。  作者: Morning
第2章 同じ日常、変わった立場

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第72話 君に着てほしい服

今回はやや短めです!

 昼食を終えた俺たちは、特に目的もなくショッピングセンター内を歩いていた。


 こうして気になった店をのぞきながら歩くのも、デートらしいといえばデートらしいのかもしれない。


「あ、翔くん」


「ん?」


「少し服を見てもいいですか?」


「もちろん」


 葵は服と俺を交互にちらちらと見ている。


「翔くんってどんな服が好きですか?」


「え?なんで?」


「……翔くんが好きな服を着たいので」


 俺の心臓は激務を再スタートさせることになりそうだ。


「葵なら何着ても似合うと思うけど」


「……もうそんなの、ずるい、です」


 葵は顔を真っ赤にして俯いたままプルプルと震えている。

 何この生き物。可愛すぎて反則だろ。


「お願いですから、選んでください」


「そう言われてもなあ……じゃあ、これ、とか?」


 葵に似合いそうな白のワンピースを選んだ。


 するとニコッと笑って「では、試着してきますね」と言って、葵は試着室へと駆けていった。


 しばらくして。


「……どうですか?」


 そこで葵を見ると、俺はフリーズした。


「どこか、変ですか?」


「いやいやいや、そんなことない!」


「その慌て方、怪しいです」


 若干ジト目で見られる。


「違う違う!むしろ可愛すぎて見惚れてた!」


「…………」


「葵?」


「……翔くん」


「はい」


「そういうことを急に言うの、反則です……」


先ほどまでのジト目はどこへやら。葵は顔を真っ赤にしたまま、ワンピースの裾をぎゅっと握っていた。


「いや、本当に似合ってるから」


「……じゃあ、これにします」


「即決?」


「翔くんが選んでくれて、可愛いって言ってくれた服ですから」


「…………」


今度は俺が黙る番だった。


「どうしました?」


「いや……何でもない」


午後になっても、俺の心臓の労働環境が改善される気配はない。


 お読みいただきありがとうございました!

  

 次回投稿は8月30日(日)~9月5日(土)の間を予定しております。


 次回もデート回の続きになる予定です。


 もしかすると作者の予定の都合上、若干遅れての投稿になるかもしれません。


 どうぞ、よろしくお願いします!


 引き続き推敲もしていくつもりです。


 *カクヨムでも本作を連載しております。そちらでは一部推敲前の内容が含まれております。読み比べると表現の変化がわかるかもしれません。

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