第71話 デート中の食事
投稿遅くなりすみません!
予約投稿の設定を間違えてました……。
本屋を出ると、時計はちょうど昼を指していた。
「そろそろお昼にしようか」
「そうですね!でも、どこにしましょう……。今の時間だとどこでも混んでますよ…?」
近くのベンチに腰掛け、ショッピングセンターの店舗一覧をスマホで表示させる。
「和食に洋食、中華…… 意外とありますね」
「ありすぎて逆に決められないな」
「そうですね…… 翔くんは何が食べたいですか?」
「何でもいいかな」
「それが一番困るんですよ」
「そう言われてもなぁ 葵は何か食べたいものあるの?」
「私もないんですよねぇ」
「一番困るって言っといて葵も何でもいいんかい!」
「2人とも何でもいいならいろんな飲食店の前を回って空いてるところに入りませんか?」
「それでいいのか?」
「もちろん。空いてるお店なら、ゆっくりお話もできますし」
俺たちはベンチを立ち、並んで飲食店街へ向かった。
「おっと……」
「やっぱりどこも並んでますね」
休日の昼間ということもあり、人気店の前には数時間待ちという札が出ていた。
「あ」
その時、葵が1軒の店を指差した。
「生パスタか」
「前にSNSで見かけて気になってたんですよね」
「待ち時間もそこまで長くないし、あそこに行こうか」
「はい!」
メニューを見ると期間限定商品に目が行ってしまう。
『海老のレモンクリームカルボナーラ』
期間限定という文字には、不思議と惹かれてしまう。限定というだけで美味しそうに見えるのだから単純なものである。
「これにしようかな」
「じゃあ私は魚介の和風スープパスタにします」
「魚介の和風スープパスタか、美味しそうだな」
「……翔くん、よければシェアしませんか?」
「いいのか?」
「もちろんです」
「じゃあそうしようか」
店員さんに注文を済ませる。
「やはり週末なのもあって、カップルや家族連れが多いですね」
「こういうお店、来たことありますか?」
「家族とはだいぶ前に来たけど、こういう形では初めてかな」
「そうですか……よかった」
葵の一言の意味を考えた瞬間、胸の奥が少しだけ温かくなった。
しばらくすると料理が運ばれてきた。
店員さんが小皿も添えてくれた。
「とても美味しいですよ」
「そんな美味しいなら、ちょっともらってもいいか?」
「もちろんです」
葵は小皿にパスタを取り分け、俺の前へそっと置いた。
「ありがとう」
一口食べる。
「……うっま!和風のスープも出汁が効いてるし」
「でしょう?」
「ああ、俺のも食べるか?」
「いいのですか?」
「俺だけもらうのも悪いし……」
小皿に葵がくれた量と同じくらいパスタを盛り、葵の前へそっと置いた。
「ありがとうございます」
「レモンが思ったよりもさっぱりしてて美味しいですね」
しばらく2人で料理を味わい、席を立つ。
「やっぱりシェアして正解でしたね」
「ああ、一皿じゃもったいなかったかもな」
会計を済ませ、俺たちは再びショッピングセンターの通路へ出た。
そんな他愛もない会話さえ、今日は特別に感じられた。
お読みいただきありがとうございました!
次回はデート後半戦です!
次回投稿は8月16日(日)~8月22日(土)の間を予定しております。どうぞ、よろしくお願いします!
引き続き推敲もしていきます。
内容については以下の通りです。
※推敲履歴
1/06
01〜07話 一部文章・文末の変更
1/10
08〜11話(閑話①を含む) 一部不自然箇所の表現の変更、セリフの加筆・修正 など
1/11
12話 注釈位置の変更
2/07
60話 タイトルの修正(61話との統一)
14〜15話 一部不自然個所の表現の変更、セリフの修正、改行位置の修正
17~21話 セリフの加筆・修正、一部不自然個所の表現の修正、改行位置の修正
2/10
22〜26話(閑話②を含む) セリフの加筆・修正、一部不自然箇所の修正 など
3/01
01~05話 誤字の修正および行間の最適化
*カクヨムでも本作を連載しております。そちらでは一部推敲前の内容が含まれております。読み比べると
表現の変化がわかるかもしれません。




