表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/8

終わりと始まり

ついに初陣だ


…。

なんだろう、何かがおかしい。


イサナ「あと2時間で出発だ、悔いのないように好きに動け」

他21名「了解しました」


なにか落ち着かない、不安?私が?


ミナミ「どうかしましたか?」

そんな訳ないか。

エルナ「いや、大丈夫ですよ!手柄立てて指示官に帰ろうと意気込んでたところです!」

ミナミ「そうですねー私も早く銃の設計に集中できる場所に戻りたいです」

エルナ「頑張りましょ!」

ミナミ「はい!」

いつもは頼りないミナミが、この時は心強かった

上官達の会話に聞き耳を立ててみた

イサナ「…ナギ、私達も部下に負けぬようにせねばな」

ナギ「ああ、わかっている」

すると小柄な少女、シアが近づいてきた

シア「ナギ上官、イサナ上官!最後の稽古をつけてもらってもよろしいでしょうか?」

さすがシア。向上心が高い

ナギ「私はいいが、イサナはどうだろうか」

イサナ「私はやめておくよ。少し気持ちを整理したいんだ」

シア「了解しました!ナギ上官、手加減は要りませんよ?」

上官相手にそれは…まあイサナ上官とナギ上官だし大丈夫だろう

シア「あっあと一つだけ!お二人にお伝えしたいことがございます、お時間を頂いてもよろしいでしょうか」

イサナ「ここで話せばよかろう」

シア「いえ、''上層部からの''お話です」

上層部?なんの話だろうか。私の話でないと嬉しいのだが

イサナ「何故君が上層部の話を?」

シア「私についての極秘事項です。上層部からおふたりだけに伝えるように命じられています。」

ナギ「ならば移動しよう。上官の私達だからこその通達なのだろう」

イサナ「ナギが行くなら私もいいが…」

シア「お話が早くて助かります。では行きましょう」


何を話すのだろうか、検討がつかない


この何気ない会話が、あの真実を指すこととは誰も知らなかっただろう


ーーーある1人を除いてーーー


時間はあっという間だ。これから本当の戦いが始まる


イサナ「全員揃ったな」

他21名「はい」

イサナ「攻撃にかかれ!」


平地に力強い足音と銃声が鳴り響く。


ナギ上官が敵の真ん中を切り開いていく。剣を振り下ろす度、敵の隊列は崩れていった。敵は驚いたように目を見開き、ナギ上官に何かを叫んでいた。しかし、その叫びは私には聞こえなかった。敵にとっては力強いナギ上官が想定外だったのだろうか?


まるでこちら側に居ないはずの人のように動揺していた

そんなことはどうでもいい、次に上官だ。上官は敵と互角以上に戦っている。上官で互角なら、敵はどれほど強いのだろうか

ミナミは的確な援護射撃で注意人物を撃ち抜いていく。しかし、いつもより速度が早い。ミナミを駆り立てる何かがあったのだろうか。

肝心のシアは、ナギ上官によって見えない。1番把握しておきたかった人物なのに残念だ

それに比べて、私は…


と考えていると、首の近くに銀色の尖ったものが見えた。


このような時どうすればいい、訓練していなかった。視界がぼやける。身体が動かない。どうしよう、解決策は、死ぬのかな、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ


ドンッ

すると上官が私を切ろうとしていた刀を持った敵をピストルで撃った。

イサナ「何を考えている!?ここは戦場だ。もたつくな!」


その時私は無力だと実感した。

そして会議の話を思い出した


イサナ「私の補助の武器はピストルだ」

エルナ「何故短剣じゃないんですか?」

イサナ「私は君の補助だろう、君がもし本当に死にそうだったらピストルを使う」

そんなことあるのだろうか

エルナ「上官にピストルを使わせないように頑張ります!」

イサナ「その心意気だ」


使わせてしまった。私は足手まといだ。

エルナ「はい上官っ」

今にも涙が出そうだったが、ここは戦場だ。私なりに活躍しなくては。


頭の痛くなるような銃声が私の銃から驚くほど鳴り響いた

何発撃ったかわからなかった


敵を倒すのは正義?

新たに出来た私への疑問だった



目の前だけを見て撃っていると、左側から爆発音が聞こえた。

エルナ「あの音はなんでしょうか上官」

イサナ「気にしなくていい」

気にしなくていい?なにか隠しているのか

エルナ「わかりました」


何度も鳴る爆発音の正体を知ることは、まだ先のことだった


戦いは後半戦に差し掛かった


ある時


倒れた敵が上官へ銃口を向け、銃弾を発射しようとしていた


イサナ「っ!」

私は


咄嗟に動いていた


バンッドタッ


銃弾は私の顔をかすり、上へ飛んで行った

上官を撃つはずだった銃声が聞こえた


私は上官に覆い被さるようにとびつき、2人とも倒れ込んだ

イサナ「あれほど持ち場から離れるなと!そして君の考えでは代わりの上官がいるのだろう?問題ないじゃないか」

なんで動けたんだろう、自分の時は動けなかったのに

エルナ「わかりません」

これが私の精一杯の返事だった


すると、終わりの合図が自陣から鳴った

私も、上官達も疲弊していた

イサナ「最後まで気を引くなよ!」

エルナ「わかりました」


さっきまで様々な音のなった場所で、銃声と足音と鉄の擦れる音だけが聞こえた


私の何かが終わり、それと同時に何かが始まった気がした


4話目をご覧頂きありがとうございます!

私的には1番好きな回でした!楽しんでもらえていたら嬉しいです

次回予告

結論とは

引き続き楽しんで貰えると嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ