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粛清

 徳吉、藤柴、高井の3人は、かるい食事を済ませたあと、これからのことについて、ハナシをしていた。

 そして、藤柴が、支所にいる桂にデンワをして、「ハナシをすすめていきます」と、報告をした。デンワをおえた藤柴にたいして、徳吉がはなしかけた。

「ところで、いちおうかくにんするけど、第4地区に住んでるニンゲンをあいてに、かつどうをしていくっていうことは、その拠点となるところは、とうぜん、第4地区になるんだよね?」

「そういうことになります。ちいさな拠点ですが、いちおう用意してありますよ。ソコにいけば、第4地区に住んでるニンゲンについて、あつめた情報や事実が保管されてますし、税の徴収を、あんてい的におこなうために、せつめい・せっとくをして、協力・賛同をしている第4地区のニンゲンも、ココに訪ねてきます。

 今はまだ、カナリすくない人数ですが、この拠点をつかって、すこしずつ、第4地区のなかで、かつどう範囲をひろげていけたらと、かんがえています」

「なるほど。第4地区っていうのは、オレもそんなに行ったことはないけど、あまり治安が良くないし、秩序立っていないイメージがある。

 ソレに、イロイロなニンゲンが、各々勢力をかまえてたりして、気をつけないと、犯罪そしきが乱立して、それらがモメて、あらそい、ケンカして、物騒なことになりかねない。

 こういうところで、なにかのかつどうをするには、ただしい情報、じじつを、チャントあつめて、テキセツに分析して、テキセツなけつろん・答えをだしてから、はんだんし、けつだん・意思けっていし、行動しなければならない。でないとアブナイ。

 もっといえば、軍隊ほどではないにしても、あるていどの武力というか、武器がひつようになるかもしれない。

 だからこそ、あるイミで、とくしゅケイサツに近いような機能も、ひつようになりそうだけど、コレは合ってるかい?」

「ホントウに、そのとおりなんですよ。キホン的にわれわれは、第3地区にある支所の出先という立ち位置・たちばなので、われわれにたいして、面と向かって危害をくわえてきたり、はんたい・抵抗をするようなニンゲンや勢力は、今のところはありません。

 もしも、オモテ立ってハッキリと、そんなことをしてしまえば、ソレこそ、『今の政治体制・統治機構にたいして、ハッキリと、めいかくに反逆し、はんたい・抵抗をする』というカタチになり、粛清されるキケン性やリスクがありますからね。

 まあでも、ソレはあくまでも、オモテ向きのハナシであって、腹の底では、今の政治体制・統治機構にたいして、つよい怒りや、フヘイ・フマンを持ってるニンゲンは、たくさんいると感じてます。

 ですから、通常の状態だったら、われわれにたいして、あからさまに危害をくわえてきたり、攻撃するようなあいては、まずいないにしても、なにかしら、イレギュラーな事態が発生したときは、チョットどうなるか、わからないようなところがあります。

 まして、われわれが、今からやろうとしてるのは、第4地区に住んでるニンゲンにたいして、個人の持ってる私有ざいさん・資産をデータ化して、めいかく化させ、ハッキリさせるっていうことですから。

 コレをイヤがるであろうニンゲンは、かならず、一定数はいるとおもってます。コレをめいかく化させて、ハッキリさせっていうことは、『今よりも、たくさん税をふんだくられるんだろう』と、かんがえるニンゲンがでてきたとしても、オカシクはないので。

 ですので、われわれとしては、たんじゅんに、『税を、あんてい的に徴収するためのシステムづくりに、集中すればいい』っていうワケにはいきません。

 ときには、あいてにたいして、ていねいなカタチで、せつめい・せっとくを用いるだけではなく、政治的な駆け引き、はなしあい、取り引き、交渉とかも、ひつようになるとかんがえてます。

 もっといえば、われわれが持っているのであろう、『今の政治体制・統治機構の端くれ』という、一種の権威をつかって、あいてにたいして、上から指示をだしたり、指導しなければならないかもしれません。

 さらにいえば、あいてのかかえてる事情を、コチラが徹底的にしらべあげて、ソレをネタ・ざいりょう・キッカケにつかって、交渉・とりひき・はなしあい・駆け引きで、コチラが有利なたちば・状況になるようなカタチに、持っていかなければならないかもしれない。

 となると、ヤッパリ、第4地区における、ただしい情報・じじつの収集・分析などが、たいせつで重要になってきます。

 ですので、じじつ・情報の収集・分析をおこなう、諜報機関のような機能も、ひつようになるだろうとおもってます。

 もしも、コレでもダメなときがあれば、それこそ、スパイそしき、諜報機関がおこなうような、ウラでうごいてなにかを工作したり、攻撃したり、ハカイしたりするっていう、特殊工作、ヒミツ工作みたいなことも、ひつようになるかもしれません」

「なるほど、聞いていて、なっとくすることがデキた。かならずしも治安が良くなくて、めいかくな公的ルールがなくて、法治が成りたっておらず、不あんていで、こんらん状態になりやすい。

 こういう第4地区のなかで、なにかをおこなうっていうことだから、藤柴くんが今いったことは、テキセツなことだとおもうよ」

「アリガトウございます。徳吉さんにも賛同していただけると、ココロづよいですよ。なんせ、元はといえば、徳吉さんがかんがえて、つくった書類が大元というか、さいしょのキッカケやスタートになってるんですから。

 そういう、さいしょのキッカケやスタートをかんがえたニンゲンから、お墨付きをいただけたとなれば、コチラとしても、チョットあんしんすることがデキそうです」

「ソレはどうも。ところで、さっき税を徴収するだけじゃなくて、『スパイそしき・諜報機関がおこなうような、じじつ・情報の収集・分析、ヒミツ工作をすることもありうる』といってたけど、もうすでに、この組織は、あるていどは、デキあがってるんだよね?」

「そうですね。まだキボはちいさいですが、ホントウに、さいしょの原型が、デキはじめてるって感じです。

 ですから、まだハッキリとしたカタチでは、仕組化・そしき化・システム化はされておらず、個人プレーですこしだけ、おこなってる感じですよ。

 あんてい的に、税を徴収するためのシステムをつくり、ソレをじつげんするためには、もうこの時点・だんかいで、じじつ・情報の収集やぶんせき、ウラでの工作ってものが、ひつようになってますから」

「だろうね。でなければ、おそらく、スタートまえの準備だんかいで、すべてが止まったり、すすんでいかないとおもう。つまり、じつげんするまえに、すべてがダメになってしまう気がする。

 ちなみに、第4地区のなかで、個人の持ってる私有ざいさん・資産をデータ化して、めいかく化してハッキリさせるっていうのは、さいしょから、いきなり大キボにやるワケじゃないよね?」

「ええ、そのツモリです。いくらなんでも、ソレはあまりにも不用心ですし、キケンがおおきすぎますので。

 ですから、まず手はじめに、さいしょのところは、可能なかぎり小キボに、ちいさくおこなって、イッポずつ、徐々にキボをおおきくしていけたら。とかんがえてます。

 さいしょから、いきなり大キボにおこなえば、反動・反作用がおおきすぎて、どういうキケン・もんだい・トラブルが、どこで、どのていど起こりうるのか。っていうことが、サッパリわからず、予想がつきませんし。

 おおきな反動・反作用がおきてしまえば、ちいさなキボの今のわれわれの勢力・そしきでは、テキセツに対処・たいおうし、カイケツすることはデキないかと。

 ですので、さいしょはホントウに、第4地区にある一部の地域だけで、一部のニンゲンをあいてにして、テストケースとして、ちいさくはじめようかとかんがえてます」

「スバラシイ。そのかんがえや方針には、おおいに賛同する。まったく同感といっていいね。ニンゲンは、今までと違う、あたらしいことにたいして、つよいはんたい・抵抗をしやすいからね。そうなれば、せっかくコレを実行したとしても、しっぱいしかねない」

「ソレはホントウに、そのとおりだとおもいます」

「極端なハナシになるけど、第4地区に住んでるニンゲンからの反動・反作用だけじゃなくて、それこそ、『背なかを、うしろから刺される』じゃないが、第3地区の役所のほうからも、つよいはんたい・抵抗がおきて、背後から、キケン・もんだい・トラブルがやってきて、ハナシがうまくすすまず、つぶれてしまうキケン性やリスクも、十分ありえるとおもうが、どうだろう?」

「徳吉さんのおっしゃるとおりですよ。第3地区のほうからも、ヤッパリ、はんたい・ていこうがあったり、あるいは、そこまでいかずとも、サボタージュというか、消極的で、非協力的なスタンスがおおくて、なかなかハナシがまえにすすまずに、ずいぶんつかれましたし、苦労しました。

 でもまあ、そこらへんのことは、桂さんが、なんとかしてくれました。なんだかんだいっても、支所におけるトップである、支所長の肩書・たちばを持ってるニンゲンが、味方になって、協力者にいるっていうのは、カナリありがたかったです。

 というか、桂さんがいなければ、このハナシは、まったく前に進まなかったでしょうね」

「なるほど、ヤッパリうしろから。つまり、第3地区のほうからも、はんたい・ていこうがあったか。そして、ソレを桂さんが、抑えてくれたと」

「そうなります」

「となると、桂さんにたいして、ひはん的なニンゲンがでてきただろうね。ばあいによっては、桂さんを、失脚させてやろうっていうヤツも、でてきたとおもうんだけど」

「ソレはもう、そういうヤツは、ヤッパリでてきましたね。今までと違う、あたらしいことをやれば、コレをイヤがって、フヘイ・フマンにおもい、はんたい・ていこうをするニンゲンがでてくるっていうのは、アタリマエのことですから。

 ソレで、そのニンゲンのなかから、コレをざいりょう・ネタ・キッカケにして、桂さんを失脚させてしまって、つぎの支所長の座を狙おうとしたニンゲンも、ざんねんながら、何人かでてきました」

「で、ソイツらを、つくった情報機関をつかって、ぎゃくに粛清したんじゃない?」

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