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86.君がいない世界(2)/願い

86.君がいない世界(2)/願い


 世界が一変していた。淳の知らない世界だった。


 否。淳がいない世界だった。


「……哀しすぎる。こんな世界は……」


 淳は天上を見上げ祈った。


 雪が降っていた。だが、淳には積もらない。


「こんな世界はあんまりだ……こんな世界は……哀しすぎる……あんまりだ……僕がいないなんて……僕がいない世界なんて……そんな……お願いだ……お願いです……神さま僕を元いた世界に返してください……もうあきらめたりしません……誓って僕は生きます! ……やり直させてください……お願いです……もう一度だけもう一度だけもう一度だけ」


 どこをどう歩いたのか、最初の橋の上だった。


「せめて僕がいるだけで助かる人がいるのなら……そんな人が一人でもいるのなら、僕はどんな苦労があっても生きていきます……お願いです」


 泣き叫ぶが、涙は出ない。


「神さまお願いです……僕を本当に助けてくださるのなら元いた世界に返してください……僕は……僕は生きます……お願いです!」


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