98 中二病
会議を追い出されたイフリート様
何かに怒りをぶつけたいイフリート様の先には子供たち
子供たちの危機!?
98話 はじまります
会議には参加できないと言われ、飛び出してきたイフリートさま
「いったいあのタイヨーって奴が何だって言うんだ。」
すると離れた場所で子供たちと一緒に遊んでいる神さまを見つけました
何やら魔法で遊んでいる様子
「タイヨーの奴には何だか理由のわからないうちにヤラれたけど、子供たちならそうはいかないだろう。」
イフリートさまは黒い笑みを浮かべ、子供たちに近付いて行きました
神さまと子供たちはイフリートさまが近付いてきた事に気が付きました
「あ!鎧のおにーちゃんだ!」
スコットくんが笑顔でイフリート様に近付いて行きました
「黒の鎧、チョーかっこいい!」
スコットくんは目をキラキラさせて言いました
男の子はイフリートさまのような姿がとてもカッコよく見えるのです
ちょっと嬉しくなったイフリートさま
「お前には俺のかっこよさがわかるんだな。では俺の魔法を見せてやろう。」
するとイフリートさまは少し離れたところにある、木で出来た的に狙いを定めます
イフリートさまの指先に黒い炎が出現しました
「すごい!カッコいい!」
喜ぶスコットくん
嬉しくなるイフリートさまは、派手なポーズをつけながら叫びました
「俺の右手に生まれし漆黒の炎よ。敵を暗黒世界へ送るがよい!『黒い炎』!」
すると指先の黒い炎が的に命中しました
的を黒い炎が焼き尽くすと、イフリートさまはポーズをつけて決め台詞
「俺の炎はお前のハートも焼き尽くすぜ。」
もうキラキラが止まらないスコットくん
「鎧のおにーちゃん、チョーカッコいい!」
「チッチッチッ。少年よ、違うぜ。俺は黒の戦士!イフリートだ!」
ポーズを決めるイフリートさま
「チョーカッコいい!」
目をキラキラさせているスコットくん
いつの間にかスコットくんと一緒に目をキラキラさせている神さま
「オレは森の戦士!スコットだ!」
イフリートさまの真似をするスコットくん
「オレは太陽の戦士!タイヨーだ!」
イフリートさまの真似をする神さま
そこにフリッチさんがやってきました
フラックスちゃんがフリッチさんのもとに駆けていき言いました
「おかーさん!なんだかおにーちゃんとタイヨーおにーちゃんが、黒い鎧のおにーちゃんをカッコいいって言いながら真似をしているよ!」
フリッチさんはイフリートさま達を見ました
「あー男の子だねー。男の子はね、ああいうのに憧れる時があるんだよ。確かにイフリートさまは悪のヒーローみたいな姿をしているもんねぇ。アレは男の子は大好きな格好だね。まぁ軽い病気みたいなものさね。生暖かく見守ってあげな。」
そう言って笑いました
今度は使徒会議を終えたライア達が外に出てきました
フラックスちゃんがライアの元に駆け寄って話します
「おにーちゃん達が、なんかカッコいいポーズだと言ってワイワイやってるよ!おかーさんが、アレはちょっとしたビョーキなんだって!」
ライア達一同はその方向に目を向けるとスコットくん、神さま、イフリートさまが何やらポーズをつけて叫んでます
「黒の戦士!」
「森の戦士!」
「太陽の戦士!」
「我ら世界を守るマモレンジャー!」
「ちゅどーーん!!」
ご丁寧に火魔法の演出付きです
ライアとディーネが目を三角にして向っていきました
あとの面々は爆笑していました
ライアとディーネの前で正座の神さまとイフリートさま
「貴方たちは何をやっているのですか!こういうのは子供がやる遊びです!なにが世界をマモレンジャー!ですか!守れてないじゃないですか!」
神さま訂正します
「世界を守るマモレンジャーです……」
「だまらっしゃい!」
火に油を注ぐとはこの事です
そこにスコットくんがやってきました
「ライアおねーちゃん。怒らないであげて。イフリートおにーちゃんは世界を守るヒーローなの。カッコいいの。」
「うぐぐ……」
唸るライア
ゲイルがやってきてライアを諭します
「まぁ子供はこういうの好きだから。イフリートのやった事は子供に夢を与えることやもしれぬぞ。」
「ぐぬぬ……確かにそうかも知れませんが……」
神さまが手をあげて言いました
「僕は子供ですよ。」
「だまらっしゃい!何十億年生きているんですか!」
すぐに怒られました
イフリートさまはヒソヒソと神さまに話します
「ここの最強はライアなのか?ディーネなのか?」
「2大巨頭です。2人が最強です。」
そしてライアが言いました
「まぁイフリートはいいでしょう。スコットくんの年頃はヒーローが大好きですからね。でもタイヨー様は卒業してください。」
再びイフリートさまはヒソヒソと神さまに話します
「お前、相当苦労しているんだな。」
「分かってもらえて嬉しいです。」
紅炎は笑いながらユキに話しました
「なんだか心配する我々が馬鹿みたいだな。」
「まったくです。我々はタイヨー様を見守るだけでよいのかもしれませんね。」
2人は再び笑い合いました
お読みいただきありがとうございました
こちらとは別にロキシー王女の想いを描いた短編「ロキシー王女の日記」を投稿しました
良かったらそちらもよろしくお願いします




