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87 美女たちのお茶会

神さま達は王都に到着しました

そこにノルディカさんとロキシー王女がお出迎え

ノルディカさんはユキとディーネのただならぬ気配に気づいたようです


87話 はじまります

神さま達と再会したノルディカさんと王女さま

ノルディカさんが緊張した面持ちで神さまに尋ねました


「タイヨー君、初めて会うお方が2人いるがどちら様かな?ただ者ではないことだけは分かるのだが。」


神さまは少し思案しました

そして話そうとしたところで……


「ノルディカと言いましたか。貴方は中々骨がありそうですね。私はここより北部の海の管理……ウググ……」


何か言いかけたディーネの口を慌てて塞いだ神さまが言いました


「控え室を貸してください!!」




ここは門兵さんの控え室


ノルディカさんに神さまが説明しました


「北部に出発する時にノルディカさんが言いましたよね。北部の漁場でセイレーンさんと漁師さんが対立していると。」


ノルディカさんは思い出しました


「あぁ、話したな。何かあれば報告してほしいとな。」


「では報告します。対立の原因は海底火山の活発化による漁獲量の低下。セイレーンさんとウンディーネ様から話を聞き、白氷竜さまにお願いして、海底火山の活動を抑えていただきました。無事に円満解決しました。」


神さま、とりあえず話し切りました


「……なるほど。」


ノルディカはそう言うと聞きました


「するとそちらのお二方は何かの関係者様かな?」


神さまは仕方なく話しました


「絶対に内緒にしてください。他に知られたら……と言うかノルディカさんと王女さまに知られた地点でダメなんですが……」


そう前置きして続けます


「こちらは北の海の管理者であるウンディーネ様で名前をディーネと言います。で、もう1人は北の海の支配者である白氷竜さまで、今は人の姿に変化しています。名前をユキと言います。」


「ウンディーネ様に……白氷竜さま……だと?」


さすがのノルディカさんも驚いています


それはそうですよね

存在すら確認されていない伝説の白氷竜さまですから


するとユキが微笑みながら話しました


「はじめまして、ノルディカさん。白氷竜のユキです。今回タイヨー様と知り合うことが出来まして、私もこの世界に興味を持ちました。言ってみればただの観光客です。ディーネも私に付き合ってここまで来てくれました。いろいろ御心配になる事もお有りでしょうが、タイヨー様が愛するこの世界とこの国の人々に私が害することは無いと誓いますわ。もっともタイヨー様を害する相手となれば話は別ですが。」


ノルディカさんは目を見開いて神さまとユキとディーネを見ましたが、やがて息を吐き微笑みながら言いました


「そうでしたか。偉大なる北の海の支配者様と管理者様にお会いでき私も光栄です。しかし御二方は高位の要人であることもそうなのですが……何というか……あまりに美しすぎて目立ちすぎております。なので王都にいる間は私に護衛させてください。決して迷惑はおかけいたしませんので。」


それを聞いてユキは答えました


「それはとても嬉しい申し出ですわ。私は海深くからほとんど出たことがないので、いつかケーキと言うものを食べてみたかったのです。」


「それならば是非私にお任せください。王都中のケーキを知り尽くしていますので。」


2人は微笑み合いました

ノルディカさんがケーキ好きとは……神さま知りませんでした


すると、悲しそうな顔をした王女さまがユキに話しかけました


「白氷竜さま。お伺いしてもよろしいでしょうか。あの……白氷竜さまとタイヨー様とはその……どういったご関係で……」


ここまで言って王女さまはうつむいてしまいました


ユキは少し思案した後で、微笑みながら王女さまに近づき、神さまに聞こえないように耳元で囁きました


「王女さま。私はタイヨー様を敬愛していますが、それは恋愛感情とかではありません。貴方のような可愛らしいお嬢様がタイヨー様のお近くにいられるのはとても嬉しく思います。これからもタイヨー様と仲良くしてくださいね。」


王女さまは顔を真っ赤にしながらも嬉しそうに


「はい。」


とユキに返事をしました


神さまには聞こえていません

聞こえていなかったことにしました


ここまで静かに聞いていたディーネがノルディカさんの話に興味を示しました


「あの、ノルディカさん。そのケーキと言うものは何ですの?私は初めて聞きましたわ。」


ノルディカさんは答えました


「北部ではあまり出回っていないのかもしれませんね。ケーキとは見た目が可愛らしい、とても甘い食べ物です。フワフワで柔らかく、とろけるような食感で、特に女性はその味の虜になってしまうでしょう。」


「それは私もとても興味ありますわ。今から食べに行くことは出来ますでしょうか?」


ディーネが食い気味に聞きます


「そうしたら先触れを出しましょう。門兵!誰かいるか!」


ノルディカさんがそう言うと、1人の若い兵士がやってきました


兵士は美女を前にして顔を真っ赤にしています

そしてすぐに緊張した面持ちになりました


「ノルディカ副騎士団長、御用でしょうか。」


同じ美女でもノルディカさんは怖いみたいです


「商店街にあるスワンズという喫茶店を知っているか?後にノルディカが王女と共に伺うので、貸し切りにしてほしいと伝えてきてくれ。」


「承知しました!」


勢いよく門兵は出ていきました


ノルディカさんはユキとディーネに言いました


「後ほど美味しいケーキをご馳走いたしましょう。」


そこで神さまは言いました


「では僕はジロさんとダルベロさんのところに行ってますので……」


「ジロさんならとっくにひとりでダルベロさんの店に向かったぞ。タイヨー君は私達と一緒に行くに決まっているだろ。」


ノルディカさんの有無を言わせぬ言葉です




この日、スワンズという喫茶店に、ロキシー王女とノルディカ副騎士団長がとんでもない美女2人と少年か少女か分からない子供を連れてケーキを食べながら談笑していた姿が話題となり、スワンズは女性客に絶大な人気を得ることになるのでした

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