64 拠点の事実
瞬間移動した馬車の目の前にはライアの顔
激怒ライアに正座で説教される神さま
もはやデフォルトでしょうか……
64話 はじまります
「まったくタイヨー様は!いつも!いつも!」
目を三角にして怒るライア
正座する神さま
今日はジロさんも正座しています
「いきなり目の前に馬の顔が現れたら驚くに決まってるでしょ!!」
それはそうですよねー
「ライア、ごめんなさい。」
「すみませんでした。」
2人は謝りました
「だいたいどうしてジロさん達がいるんですか?!私は聞いていませんが?!」
「それがね、いろいろあってね、ジロさんの身にね、危険が付きまとうようになってね、ここに住んでもらおうと言う事になってね。」
神さまはアタフタしながらライアに理由を話しました
「いろいろあって?いろいろあったなら私に話す事ぐらいできたでしょうが!すぐに帰ってこれるでしょうが!」
ごもっともです
「ライアおねーちゃん。もうお父さんとタイヨーおにいちゃんを許してあげて。」
フラックスちゃんが助けてくれます
ほんと天使です
「うぐぐ……しょうがないですわね。フラックスちゃんに免じて許してあげます。今後は事前にちゃんと教えてくださいよ。報連相は大事ですよ。」
じつはフラックスちゃんが神さまなのでは?
「で、ジロさん達がここで住んでも良いかな?」
ライアに尋ねました
「え?もちろん良いですよ。なにか問題でも有りましたかしら?」
フラックスちゃんを抱きしめているライアが何言ってるの?と言うような顔で答えました
そんなやり取りをしているとゲイルが話しかけてきました
「ここに住むとなると、ある程度の事情を話しておいたほうが良いでしょうな。タイヨー様の詳細は別としても、私とライアの事とタイヨー様との関係は知っておいたほうが良いのではないでしょうか?」
「私もそう思いますわ。前回の一時的な滞在とは違うのでしょう。」
ゲイルとライアは言いました。
神さまも考えました
確かに今までナアナアにしてきたことが多々あるのではないかと
とりあえずタイヨーが神さまという事は話せないでしょう
存在が知られているドラゴンやドライアドとは訳が違います
3人でヒソヒソ相談しました
そしてジロさん達に話すことにしました
「さて、こうして新たに拠点の住人になったジロさん達に、この場所についてまだ知らせていない事もいろいろあるので、自己紹介しながら話していきます。ここで話すことは絶対に他の人には話してはいけませんよ。」
ライアが、かしこまって話し始めたのでジロさん達も真剣に聞きました
「まずは私から。名前はライアと申します。森の守護者、精霊様などとも呼ばれてるドライアドですわ。」
これは既に皆さん知っているので頷いていました
「次は私ですかな。名前はゲイルと申します。森の支配者と言えばわかりますかな。深緑竜と一般的には呼ばれています。」
これにはジロさんもフリッチさんもかなり驚いています
それはそうですよね
あの伝説の深緑竜なのですから
ジロさんは震える声で聞きました
「ま、まさか……冗談ですよね?」
普通そう思いますよねー
「まぁ普段は人間の姿で過ごしていますからな。せっかくなので本来の姿をお見せしましょう。」
そう言うとゲイルは巨大なドラゴンに姿を変えました
あまりの圧倒的存在にジロさんは気を失ってしまいました
「ちょっとあんた!しっかりおし!」
フリッチさんが声をかけます。
子供達は
「すごーい!ゲイルさんカッコいいー!」
と盛り上がってます
しばらくして……
「はっ!私は何を!」
ジロさん気が付きました
「ジロ殿、大丈夫ですかな?」
人間の姿でゲイルが聞きます
ジロさんはキョロキョロと辺りを見回してホッとしてます
「ゆ、夢だったか……。恐ろしい夢だった……。」
残念
夢ではありません
「どんな夢を見ていたのかわかりませんが、ゲイルが深緑竜ですよ。」
「現実でしたか……。」
神さまの話は終わってません
「それでは話の続きをしますね。」
ジロさんが疲れた顔をしていますが、まだ神さまが出てきませんからね




